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クリスティン・ネフ博士の『セルフ・コンパッション』を何度か読み、まだまだ充分でないこともあるけれど、セルフ・コンパッションを実践していこうと思っていたところに、
前著の内容を補完するような本書が出たということで、購入し、読んでみた。
『セルフ・コンパッション』で詳説されていた自分へ思いやりを持ち、寄り添うことを本書では「優しさのセルフ・コンパッション」とし、
セルフ・コンパッションはそれだけに留まらず、自分や大切な人を守るために困難な状況に立ち向かったり、自分のニーズを満たし、自分自身を励ましたり、行動していく力もくれるものであるということを「強さのコンパッション」として説明されている。
また、本書は、女性向けに書かれたとあり、内容としてフェミニズムを大きく含んでいて、
(日本でも変わらないどころか、より酷いところもある)男性優先の社会構造を改めていくための力として、セルフ・コンパッションが有効であることが述べられている。