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とある古書店で出逢った一冊。
立ち読みですでに号泣してしまうほど、心が切なく苦しくもなる。
親友に送る自分の手紙を追体験しているような。そんな語りで優しい言葉がさらさら。写真とともに、どこまでも青く眩しかったあの頃の空の青さが蘇る。
いつか親友にギフトで贈りたい
と思える宝物。
男友達はライフイベントが互いに更新されても比較的自由に連絡をフラットに取り合えるし、優先順位なく、熱い友情は途切れにくいのかもしれないけれど、女性同士の友情は、互いに結婚、出産、独身など環境が変わってしまうと、ベクトルが反対になり、大好きなのにすれ違ってしまったり、どこかライバル心のような妬みや羨みが脳裏によぎるもの。。
互いに流れている時間は違っていても、なるべく信じていたい。
そっと静かに見守る時や離れてる季節に味わえるそれぞれの景色をまたいつの日か、会えた時には同じ空の下で、過ごした季節を分けあえることを。
信じ合える友情って素敵だな、と思えた。
友達なんて幻想。
互いに必要としあえる関係ってあるのだろうか。
そう人間不信に落ちていた時に読んだけれど、また読み直す季節が違えば感じ方も変わるかな。
巡る季節とともに友情に馳せる。
「成長していく自分の変化を味わいながら、人との繋がりの愛しさに気づける」
そんな詩集。
あなたはどんなひとの顔が浮かびますか?