投稿元:
レビューを見る
多くの写真が撮影に手間かかると噂の白バックでツヤツヤしてて質感の再現も素晴らしく、この集団越冬の現場とか見たら申し訳ないながら泣いて逃げるなと思いながら読了。噛まれるとこうなる、実はぴったり百本足はいない等、謎のムカデ知識とムカデ愛に満ちたコラムが面白かった。
投稿元:
レビューを見る
すごい。ムカデだけで手に取りやすいコンパクトな一冊になっている。
図鑑としての他、捕り方、飼い方、ムカデをめぐる習俗なども紹介されている。
ムカデは毘沙門天の使いとされ、信仰の対象となったり、足並みを揃えて一丸となって勝利を掴むためのシンボルとなったり、「お足=銭」がたくさんあるということで繁盛の験担ぎ、などなど。
投稿元:
レビューを見る
まず水引を模した表紙デザインがなんて素晴らしいんだ…と奥付けを確認すると生き物人気作家のみのじさんだった。
更に帯は丸山宗利氏、推薦文中の“美”がムカデデザインなのもよい。
他にもTerminal legsの外村康一郎氏、Ant Roomの島田拓氏など界隈では著名な面々が名を連ねる。
ムカデはまだまだ研究が進んでいない生き物のようで本書が国内初とも言える図鑑らしい。
そのため曖昧表現も多いが始めの解説でその旨をはっきりと説明しているところに好感が持てた。
百足にちなんで百種。ムカデの代表格のトビズやアオズのオオムカデだけではなく、ジムカデ、イシムカデ、ゲジも掲載。
写真はもちろん分布や種の特徴が詳しく解説されている。
種の写真は拡大写真に加え、実物大の掲載もあるのでイメージしやすい。
ムカデというには、あまりにか弱そうなジムカデのひょろひょろ感よ。(しかしオオムカデと同じく抱卵して子を守る強さがあるのだ。)
素人目には似たような色形だが、歩肢の数はもちろん、極小の突起の有無、最終歩肢の肥大の程度、背板の筋など微妙な違いで全然違う種であるらしい。
そんな小さな違いをよく探したなぁ見つけたなぁと感心する。
虫好きを自称する私だが道で出会ったムカデの同定のために噛まれる危険を冒して肢を数える気になれるだろうか。ムカデはフォルムがかっこよく勝ち虫として特に好きな虫であるが全然愛が足りていない。
前述のとおり日本のムカデは色形が皆似ており特にジムカデやイシムカデはあまり大きな変化に富まないので図鑑ページは少々飽きてくるのだが(そもそも図鑑を読み物として読むのも変か)、章途中や最後のコラムは面白かった。
ヒラタヒゲジムカデの名前については私も著者に賛成。触角が平たいことよりも光ることが大きな特徴なのにねぇ。
ムカデが勝ち虫として信仰されていることは知っていたが、実際に祀っているところもあるとは。
信貴山成福院や京都の鞍馬寺、東京の善國寺でいただけるという百足小判はいかにも財布に忍ばせれば金運がアップしそう。
他にも埼玉の聖神神社、群馬の赤城神社と各地の百足信奉がカラー写真で紹介されているが、私が気になったのは沖縄国頭村安田地区で信奉されているムカデ。
信仰対象の百足のデザインが何とも言えないのんびりとした沖縄らしさを感じかわいらしいのだ。
空にはためく百足旗はさしずめ鯉のぼりならぬ百足のぼり。
いつか訪れてみたいものだ。
投稿元:
レビューを見る
多分、私がよく見かけるムカデは、トビズムカデの赤い種類だと思う。ゲジかと思うと、イッスンムカデの場合もあるようなので、気をつけるように。ムカデプリントの個性的なTシャツが欲しい。