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機動戦士ガンダム・水星の魔女の外伝「ヴァナディースハート」。公式外伝という煽りと、登場するMSのルブリス・ジウの巨大腕にひかれて購入。まあ、アニメ本編が面白かったというのも大いにある。ルブリス・ジウって王虎みたい、と思ったけど王虎はデカい丸太というか柱でした。なんかと勘違いしてる。
物語はアニメのプロローグ後の地球から始まります。
ルブリスのパイロットのキユウとGUND研究者のヴィルダ・ミレンの二人の旅。
天真爛漫なキユウですが、無邪気ゆえの邪気にも転がってしまうほどの危うさがあります。その心の成長を描いてゆくのが骨子かな。心の成長が母親への依存で止まってしまっていたスレッタのことがあるので、プロスペラの復讐心の強さ重さに改めて慄きます。あの人ガンダム三大悪女に連ねるよね。終盤で彼女の目的が明かされて、なんとなくいい人っぽい感じになったけど(スレッタは自由に生きていい)、それだけで悪女認定剥がれるのはどうなんだろ。
善にも悪にも染まっていない、無垢なままの少年少女をパイロットにというと、「パトレイバー」の内海サンとバドを思い出します。あとは「戦場のヴァルキュリア」のフェルスターとエイリアスか。どちらも非道でしたね。
キユウとミレンの関係性は、強固な信頼が作り上げるものになってほしいですが、現在のキユウの依存っぷりは狂気な部分があるからなぁ。先生の役にたつためなら、が第一義の行動理由なので、それさえ満たせたら善悪関係ないというね。
そういえば、スレッタも善悪の判断を委ねてしまっていたなぁ。
杞憂という名が表すままであればいいのですが。
一方、未練なのでこちらの方が実は重いんだろうなぁ、と先行きが不安です。
しかし、ついに宇宙世紀以外のガンダム漫画を買ってしまったか。ガンダムという一大コンテンツは作品数が膨大なので、せめて宇宙世紀だけにしておきたい、と思っていたのだけども。好き、という気持ちには逆らえないか。「ガンダムX」のコミカライズ買っておいて何をいまさらなんですが。
着々とガンダムで本棚の一角が占領されていきます。