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ゾーンで区切られた日本の近未来的な話。
テーマはすごく面白くてそそられた。
謎がわかる展開が会話で進んでいき、会話中いろいろ口を挟む編集長がいて、わかりにくかった。
調査や、行動で、謎が解けていればおもしろかったかなー。話もなんか少し急展開?というか、安直な感じがした。
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うーーん、後味が悪いな…何一つ解決していないような。昔読んだ、No.9を思い出した。
p.213 肉体が老いなくても、心が老いる。生きた分だけ知識も経験も積み重なる。嘆きも、苦しみも喜びも、楽しさも哀しみも次々にやってくる。人を憎むこと、怨むこと、孤独であること、あるいは他者といることの心地よさと絶望、焦燥、苦悶、悲嘆、憤怒(ふんぬ)…。繰り返し、おそいかかってくる感情の波にさらされ、人の心が育ち、豊かになり、やがてゆっくりと老いていくのではないか。他者を信じることも疑うことも、本心を伝える力も、隠し通す技も、話を合わせることも話題をそれとなくさせるやり方も覚えるうちに、若さを減らしていく。肉体と心が多少ズレながらも年を経ていくから、人は何とかバランスを保てているのではないだろうか。そのバランスが崩れたら、いや、人の手で崩してしまったらどうなるのか。美容整形の取材をしながら、そんなことを考えていた。
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アラフォーの雑誌記者・明海和は、独自に子ども狩と人身売買の取材を続けていた。
カササギと名乗る人物と会う約束の日に手の甲に刻まれた刺青が目印だと告げられていたが、その男が産業廃棄物の集積場で死体となって発見された情報をデスク・肥川が告げる。
司法解剖の結果、胃の中からカプセルに入った紙片が見つかり、明海和の名前とラダンの壺の走り書きが…。
警察が来る前に待ち合わせ場所に行く明海和。
そこで会った男に取材を続けると殺されることになると警告され…。
次第に明かされてくる両親の事故死の原因。
父親が何を追いかけていたのか?
なぜ新聞社を退職したのか?
母は何に怯えていたのか?
両親と同乗していた姉のその後。
そしてラダンの壺とは?
2032年を想定した日本なのだが、今現在気になっている格差問題の闇の行く末だと思うと恐くなる。
貧困、虐待、親との確執など、さまざま理由で家庭に居場所がなく問題になっている子どもたち。
それを支援していた人や場所が知らない間になくなり都市再開発計画によりゾーン化された居住地で線引きされる。
おかしい、変だと声をあげることもなく諦めて受け入れる。
闇の子どもたちの存在すら気にかけることもなく、ただ今の実情を受け入れるのか。
このままでいいのか。
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都市開発という名の格差社会が明確になった近未来が舞台。子どもを商品のように扱う「ラダンの壺」、不都合な人物を抹殺させるために生まれた「プレデター」という存在…いつの時代でも真っ先に犠牲になるのは子どもたちだなと感じました。
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近未来もの。
子ども狩と人身売買。
ラダンの壺とは?
ストリートチルドレンの闇。
あれ?②があるの?
え?
という終わり方。
ん?国がらみなの?
伏線が回収されて、えーお姉さんの?
とか
カササギの名前!とか
びっくりすることも納得することも、
グォーっていう勢いのままラストに突入してしまい、
すごかったけど、
カッコよかったけど
なんとなく、あれ?どうしたかな?
みたいな不完全燃焼感が否めない。
あさのあつこさんの作品ではないような
迫力ある近未来の話。
アニメ映画化してほしい。
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周りに流されずに変化を敏感になる大切さを知る小説です。
そして、自分の軸をしっかり持とうと思いました。
個人的には、とてもワクワクして読めました。
特に必死になってその場から逃げるシーンなど、続きが気になってすぐに読んでしましました。また、後半に少しずつ謎が溶けていく感じも良かったです。
好みがとても別れる内容だと思いますが、将来本の内容のことになってもおかしくないと考えさせられます。
たまには、SFっぽい小説もいいですね。
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都市再開発計画という名目で階級別に7つにゾーンという区域が存在する近未来の日本で、闇の子ども達の人身売買がされていている。そのオークション(別名、ラダンの壺)に、行き着くまでのお話。
正直な感想としては、中途半端。続きはあるのか?
ジャーナリストの父と母を事故に見せかけ殺された和。
その姉でカカサギ(りゅうごくん)の母親は、プレデターを潰そうとしていた。
編集長の肥川さんは、警察トップのリッツこと原野さんの元旦那。
二人とは近しい松阪医師(実はプレデターに深く関わっている)と、、、
登場人物がそこそこ多くて、話も壮大なので、これ終わるんか?と途中から心配になったけど、微妙な所で終了してしまった。
ほとんど、場所が動くわけでもなく、登場人物それぞれの過去の話をする場面ばっかりで、少々飽きてしまった。
2032年という時代設定もね、さすがにむりがあるかと。
現代社会への警告というか、そういう感じ?
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2030年代ってもうすぐそこの未来、階級社会がエスカレートし、子供たちが見捨てられていく。そしてその背後に国家プロジェクトのプレデター、ラダンの壺があった。二流紙の記者和が浮浪児たちを追う中でカササギと名乗る少年が接触し、明らかになってくる過去。編集長のふざけた会話が多すぎ話がなかなか進まないのには閉口した。
ただ、これ続くの?っていう終わり方。なんか中途半端。
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近未来ディストピア小説。
じわじわと囲い込まれ、無抵抗にならされていく感じ、現代社会の空気感と似ていてぞわぞわする。
勝てる気がしないのだが、どう落とすのだろうか。
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連載作だったこともあるからか1クール12話完結のような構成。その分、本題の格差社会の闇についての描き込みがやや弱く、全体的に事の深刻さが伝わりにくかったように感じた。読みながら映像化されていた頭の中では、BONESではなくProduction I.Gが手掛けたら魅力的かもしれないなと勝手に想像が膨らんでいた。いや題材的にはBONESでもProduction I.Gの映像で見たいという願望か。本作と関係のない妄想になってしまった。
舞台は2032年格差が進み首都が7つのゾーンに分けられた日本。ウェブ情報誌”スツール”の記者明海和が独自の取材を続けるうちに「ラダンの壺」というワードにたどり着く。一切が不明で手がかりもない中、カササギと名乗るから人物からコンタクトがある。
発熱のせいで読み終えてから1週間くらい経ってしまったのもあるが、この物語は読み終えた直後よりしばらく経ってからのほうが世界観の膨らみが増してくるように感じる。明かされるカササギの出自や物語の中の日本は、見て見ぬフリを貫いて存在をないものとする、またそれを受け入れ慣れていく、そんな社会になっている。富裕層にしてみれば事件すら存在しない。内にいれば外は見えないし知る必要もない。内がキレイだから問題ない。本題とは違うが、この物語にも出てくる外の世界は、最近購入した『デオナール』ソーミャ・ロイ著に描かれている現実と同じようなものなのではないかと感じる。購入はしたもののまだ読んでいないので感じるとしか書けない。しかし、もしそうなら現実も非現実もどちらもまるで物語のようだ。
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格差社会を分かりやすく提示するとこの小説のようになるんだろうな
今だって、自分の視界に入らない人達の事を知ろうとしなければ、何も問題がないと勘違いできる世の中なんだから
それじゃダメなんだ
けど、どうしたらいいんだろう
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特殊な設定で個性的な能力やキャラクター性がありつつも臨場感のある空気感や世界観で話に引き込まれて面白かった。
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近未来の日本。居住地はゾーニングされ、住む世界が生まれながらに決まっているが人々はそれに順化している。不満の起こらないような社会。そんな中ジャーナリストの明海和(あけみ かず)は昔の出来事に起因したある案件を調べていた。真相に迫る明海に危機も迫る。
近未来の様子が今一つ実像を結ばない中、明海の追っている事件が少しずつ明らかにされていくが入り込めないうちに終わってしまった印象が否めない。それなりに面白く読めたものの、この話これからだよね?みたいな雰囲気満載。
大人の暗部なども表現あるので中学生くらいから。
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SFっぽい未来の世界観の中で、現実にも通じる闇を追う主人公。
段々過去の出来事と繋がっていく展開がとても引き込まれました。
カササギがかなり重要人物でキーパーソンであり、もっと魅せれる設定なのが惜しい!!
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近未来の物語。
子ども狩り、人身売買が日本の近未来で行われているという設定が恐ろしい。
取材をする和の家族に起こった事件が気になって読み進めたけど、ラストはなんだかすっきりせず後味が悪い。不完全燃焼な感じ。