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怪獣がマルチバースの地球にいて、壁の薄くなったところから人間が行き来している設定。それってよく考えると『ゴジラSP』とも似てるんじゃ? もっともあちらはゴジラがこの世界にやってきてしまう終末SFだったわけだけど。
こちらの怪獣は、ヒヤリハットはありつつも、そんなに大暴れするわけじゃなく、人間のほうが危険ていうやつ。そのあくどい人間の生み出すトラブルに、「協会」の有能な面々が立ちむかう。といっても、主人公だってフードデリバリーの会社を首になって、ひょんなことから協会にひろわれたのだし、コロナのパンデミックもからめてあったりして、この世界との地続き感がうまく出ているところもいいかな。思ったほど怪獣が活躍(?)しないし、姿もよくわからないまま終わったりしたところがちょっと不満ではあるものの、テンポがよくてあっという間に読み切ってしまった。
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スコルジー氏は老人と宇宙が大好きでその後の作品は うん、まあって感じだけどこれもそんな感じ。
怪獣の体内には原子炉がありそのエネルギーで活動する って50年ほど前幼年雑誌の特集かなんかで読んで いや生物の体内にそれは変だろ!って幼児ながらに思い、 でもそのあまりの無茶苦茶設定にそのことは今でもワシの記憶にあるのだが なんとそこの設定も活かしてあって
スコルジー氏 どんだけオタクなんだよ。って思わせてくれた。
登場人物の会話がオタク全開で楽しい。
私は物を持ち上げる。って多分なんかのギャグなんだろうなあ しらんけど
スノウ・クラッシュのくだりが導入部に絡んでてそこも好き。
でもまあ娯楽小説としてもSFとしても まあ ってレベル。
怪獣物が好きなら読んでも損は無いよ
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結構な割合で出てくるアメリカンジョーク(みんなが大好きなヤードポンド法ネタも登場)やバンド名ネタなど結構好きだし、新型コロナのパンデミック下での鬱屈した雰囲気をどうにか吹き飛ばそうという心意気、怪獣を活かす世界設定も非常に素敵で作者の怪獣(映画)愛がひしひしと伝わってきたんだけど、いまいち物語が跳ねてないなーというのが読了後の感想でした。
目玉の怪獣や怪獣地球独自の生物の形や生態がぼんやりとした描写で、そこをがっつり説明してくれたら後半の悪者に対する読者の怒りをよりぶつけやすかったのでは、と思いました(怪獣地球の生物に感情移入できるから、という考えです)。
ただ自分は怪獣映画に対する知識が少ないので、その方面に詳しい方が読めばまた違う印象があるのでは、と思ったりします。
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もう一つの地球で、怪獣を保護するお仕事をするお話。
今度公開されるゴジラの映画を見に行きたいと思っていたので、時期的にピッタリの内容でした。
会話が一々ジョークジョークジョーク。この世界の人は全員お笑い芸人なのかな(笑)
めっちゃ面白いのでどんどん読みたいけど、この世界の冒険をまだ終わらせたくない〜という感じで悩ましかったです。
怪獣は英語になってもKAIJUなのですね。
ゴジラについても言及されていたり、タナカ基地とか日本人としてちょっと嬉しい。
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ゴジラ愛はわかる。ユニークな設定も楽しい。でも、怪獣ものは映像でないと迫力が劣るので面白くなかった。残念。
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怪獣保護協会、というタイトルから「保護する理由」にすごく期待していたのだけれど、そう来たかあ(落胆)。
そもそも怪獣が並行世界の住人で、双方の世界を行き来できてしまうというアイデアは良かったのだけど、なんというか、サンダースの小物感がその壮大な設定と乖離している気がしてしまった。
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日本の怪獣作品に対するリスペクトも厚く、それでいて従来の怪獣ものとは違った切り口なのがとても良い。勧善懲悪がはっきりしていて、爽快でした。
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コロナのパンデミック時期。宅配系の会社に勤めていた主人公は会社をクビになり、なぜかクビになった会社のデリバリー要員になったあげく、会社はウーバーイーツに吸収され無職となった。パンデミックもあり、早々と仕事が見つかるわけでもなく、という時に昔の知り合いと偶然、会ってそのまま仕事を紹介された。それが「怪獣保護協会」。
さすがジョン・スコルジー。読者の現実世界との地続きを感じさせるワード、しかもくすりと笑えて『怪獣保護協会』なんてタイトルのSF小説を読む層をわかってらっしゃる!といった感じで面白かった。ネットフリックス、スポティファイ、ゴジラ、ストレンジャー・シングスなどなど。
また仲間たちの軽快な会話もまた良い。怪獣たちのいる場所はもちろん人間にとってかなり過酷で危険で、何回も危ない目にあっているのだけどユーモアで救われている。
クソ野郎がちゃんとクソ野郎で、「怪獣保護は人間から怪獣を守る」がこれほどまでに上手く描かれているのも良い。面白くて楽しかった。
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コロナ下、仕事をクビになったジェイミーは、旧友に誘われ“大型動物”の保護のための仕事に就くことに。
ところが破格の待遇と引き換えに向かった先には、異次元の地球と生態系が広がっていた。
○怪獣ファンの怪獣ファンによる怪獣ファンのための物語
○ハリウッド映画のようなアメリカンジョークが満載て、好悪が分かれるかも
映画で観させて欲しいです
○『トワイライト』はアメリカではかなり市民権を得た作品なんだな!と。
○後半のジェットコースター並の展開に振り落とされそう!
○気持ちよい終わり方
○カバーイラストがかっこいい
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次元の裂け目から怪獣のいる世界へと行く事が出来る。そして怪獣は保護されるべき貴重な生き物という設定。
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ヒデミス! で気になって買った本。
主人公が友人から紹介された驚きの仕事とは?
映画のように頭の中に次々と映像が浮かんでくるようなハラハラドキドキのあるエキサイティングで楽しい作品だった!
『トワイライト』を読んだばかりだったのでエドワードとベラと名付けられた怪獣が出てきた時には笑った。読んでるうちにベラがだんだん可愛く思えてきた♡
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2024-04-15
いやあ、楽しい。モンスターでも恐竜でもなく、まさに怪獣小説。過去作への言及などそのスジの人向けのネタも多いが、それが分からなくても問題なく楽しめるだろう。
しかし、アメリカ人ってこういう粗野なジョークが好きだよね。ずーっと悪口言い合ってる。それが許される関係性なんだろうな。