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病で母を亡くし自分を虐げる義母と姉、見て見ぬ振りの父の中で育った莉子。京都陣最大の祭りが始まる中で姉に人喰い鬼と噂の酒呑童子か縁談が来る。嫌がる姉は莉子に身代わりにする事を思いつく。
綾里けいしの作品を何十冊と読んでいるので分かるが、作者らしさが全くない。今流行っている人気の和風シンデレラに便乗しただけの作品。流行を追うのならオリジナリティが必要なのになんの工夫もない。
そもそも病的なまでに優しい莉子。人の悪意を全部自分のせいにし、善意は自分に向けていられないと思い込む。それだけで悲劇のヒロインの見本なのに天然までついてきてもはや嫌味なくらいだ。作者の得意とする人の暗い、黒い描写はなりを潜め、謙虚で健気なのが逆に怖いくらいだ。作品の中で家族以外はみんな彼女が好きだったが、個人的には友だちにはなりたくない。
そして見た目だけ鬼で鬼らしい事は何もしていない酒呑童子。莉子を愛でるだけで何にもしてなくない?鬼らしい事をしている描写が何一つ書かれていない。ただ、恐ろしい気配、辺りに妖気が満ちているなどと書かれていて、その能力を使っていないので雰囲気泥棒だ。
そもそもこの作品に出てくるアヤカシでちゃんとアヤカシをしてるのは子鬼と伝爺+烏天狗の黒斗くらいで後はただのコスプレだ。他の和風シンデレラ作品との差別化でアヤカシ設定にしたのだろうが、中途半端感しかなく設定を生かしきれていない。
この作品、思い込みの激しい悲劇のヒロインとコスプレ鬼がいちゃつく話。
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酒呑童子があやかし? 人喰い鬼?
設定を理解出来ないまま読み終わった。
莉子が幸せになって良かった。
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虐げられてた人間の少女とアヤカシの酒呑童子との王道シンデレラストーリー!
2人の出会い初っ端からヒーローの溺愛が止まらない
なんというか王道作品や溺愛作品好きだしご都合主義も全然気にならない方だけど…あまり自分にはヒットしなかったかな?
せっかく魅力的なアヤカシ達やその花嫁達がいるのに活かしきれていないと言いますか…ヒーローの酒呑童子様もせっかく強いキャラだからその鬼の特性を活かして欲しかったと言いますか…
1冊の中に魅力的なキャラ増やしすぎて相殺され、260頁に収まりきらなかった感じ
シリーズとして刊行する中で花嫁様や関係性を深く描いてくれた方が良いなと感じる作品だった
展開がポンポンと早い分、全て中途半端に置き去りにされてる
莉子ちゃんも、会って?(最初ほぼ会ってない)数日の中で酒呑童子様大好き!好き好き!って感じなので愛の言葉囁いとけばコロッとついて行くような女の子に仕上がっている
虐げられていたこそ、心の傷を丁寧に取り除く展開を求めてしまう!!(私の趣味!)
あと個人的には、他の花嫁様とすぐ仲良くなってしまったのがうーんと思う
もうちょいライバル関係とか、悪役っぽい子も欲しかったー!
そして個人的には蜻蛉ちゃんと両面宿儺様との関係性が疑問でモヤモヤ〜!あんまり仲良くないという2人はどうなっちゃうのだろう!
ヒロインの莉子ちゃん、虐げられていた割にコミュ力高くて自己肯定感上がるの早くてある意味羨ましい程に逞しいなって思ってしまった笑