投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「では諸君、仕事の時間だ」
──怪力無双の少女テッサが先導を切る。村人の危機を救うため自ら戦場に出ることに志願した彼女は、幾多もの困難をものともせず戦い抜く姿は誰よりも強く圧倒的な存在感を放っていてかっこよかった。ある事件によって名家出身の身分を捨ててテッサと共に生きる覚悟を決めた少年、ルチアーノ。彼の賢さは至るところで発揮されていき、その頭角を徐々に表していく様はとても痛快でした。本書を読み始めたならば、ぜひとも彼の生き様を最後までしっかりと見届けてほしいと思う。しかも今回の登場人物で、1巻に登場した人物を彷彿させるなぁと感じるものがあったり(自分的に…!)、前巻からのちょっとした繋がりを知ったりするとワクワクするし、思いを馳せることができたのでそんな工夫はとてもよかった。
英雄となった少女は最後まで誇り高き英雄であり、愛するものたちを守りたいと思う揺るがない信念に胸が震えました。とても切なくて胸が苦しい展開ではありましたが、最後まで読んで物語の核心に触れたとき、胸にポッと光が灯したように暖かくなるような…気付かされた多くのこと、大切なメッセージを受け取れたことに感謝したい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
この度は凄惨な場面が多く、一層救いがない。全5巻だそうなので、まだまだレーエンデに自由はこないってことなんだろう。
ルーチェがルチアーノに戻り、『残虐王』と呼ばれるまでになった絶望を想像すると、これまた悲愴だ。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
第二部。初めの第一部を購入した時に第三部までの発売日が書かれていたので、勝手に三部作と思い込んでいたのだが果たして次で革命の話は幕を閉じるのだろうか?今回は前作の約100年後の物語。
主な登場人物は、始祖ライヒ・イジョルニの血を引くダンブロシオ家のルチアーノとダール村出身の怪力自慢で幸せな花嫁になることを願うテッサ。この二人が出会い翻弄されながらも望む革命の物語。
テッサの決断には心が締め付けられた。レーエンデの人々への思い、自分の夢、正気と狂気の葛藤、願う未来を切りひらくために諦めない信念、心が折れるようなことが何度もありながら選び進む姿には良い未来が訪れて欲しいと願わざるをえなかった。せめてひとりの人としての幸せが訪れてほしいと思いながら読んでいたので、少しだけ救われた気持ちとその後に残された失意の結果に色々な感情が混ぜこぜになっている。
何かを成すには何かを犠牲にしなければならない。その犠牲は望むものの対価たり得るのか?武力はある種の突破力にはなるが新たな遺恨を残すことにもなり、全ての人が同じように望むわけではないことを突きつけられた。しかし、人として生きるために団結する手段になる。それをどう活用すれば力となり、より良い未来に繋がるのか?信念は強く受け継がれていき、知識はレーエンデの人々が人として生きるための助力となる。そんな期待をしつつ次の第三部を待とう。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
SL 2023.9.9-2023.9.12
1巻読了の時点で2巻の本作を用意していたので続けて読む。今回は「革命のはなし」ではあったけど、やっぱりわたしには合わなかった。これにてラスト。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
「革命の話をしよう」で始まる大河ファンタジーの第二弾。前作に続いて幻想的な世界で繰り広げられる物語に魅了された。
物語は終盤まで王道を歩むが、第12章の「短い夏の夢を見た」という短い文章で劇的に転調する。
映像化するならロングショットにしかないと思われる最終盤の展開には賛否があるだろう。私もしばらく呆然としてしまったが「革命には、このような出来事はつきものなのだ」と理解することにした。
次巻の発売を待ちたい。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
テッサとルーチェの心の葛藤がよく描かれていた。テッサはレーエンデ人に裏切れ最後は拷問で死ぬときも信じていたが、ルーチェは最後にはレーエンデ人を憎み虐殺法律まで作っていた。次作には誰がテッサの意思を継いでいくのかが気になります
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ようやくレーエンデの旅から帰ってきました。
テッサ強い。強すぎるよ…その怪力じゃなく、レーエンデの未来を思うその心が。つらく長い旅でした。
レーエンデの未来が希望あふれる世界でありますよう、続編に期待します。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
衝撃の連続でした。
戦争中のお話なので、前作より暴力表現がかなり多いです(苦手な人は苦手かも…。)
あと、BLっぽい要素がいくつかあって少しびっくりしました。
でも、主人公たちが自由を取り戻すために奮闘する姿には心打たれました。
レーエンデに希望を残すために自ら磔されたテッサと、全てに絶望して壊すルチアーノの対比が悲しかったです。
ハッピーエンド…にはならなかったけれど、テッサが残してくれた希望が3巻に繋がってくれることを祈るばかりです。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
一作目で世界観の理解度が深まったことによってより面白く感じた。3作目も楽しみだけれど、この先、物語が終わってほしくないとも思う。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
神の子誕生から100年以上。レーエンデの人々は法皇庁に虐げられていた。逆らえば、容赦なく命を奪われる。そんな中、レーエンデの結束を呼びかけ、革命の急先鋒となったテッサ。
しかし、神の子の力は絶大。恨みは恨みを引き起こし、レーエンデの人々の苦難は続く。
テッサはまるで、ジャンヌダルクだった。カッコイイが悲しい…
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
今回も最高に面白かった
この壮大な物語をもっと読みたい、600ページじゃ足りないよ
美しくも残酷なファンタジー、テッサの残した革命の炎は消えずに燃え続ける……次の物語、はよ
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
シリーズ2作目。家族を殺され故郷を追われた少年と怪力少女テッサが出会いレーエンデに自由を求め革命を起こす話。キラキラワクワクのファンタジーではなく、目を疑う未来を提示した上で始まる圧倒的不穏なスタートと底なし沼かのように沈んでいく絶望感。テッサがね、もう強くてそこまでレーエンデのことを考えてくれて先導してくれてるのに周囲との温度差がもう辛い。国の行く末が大変気になる。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
ユリアやヘクトル、そしてトリスタンたちの戦いからおよそ100年後の物語。
支配されてしまったレーエンデを取り戻そうと、テッサを中心に革命の旗を掲げる。多くの命を奪い、多くの命が奪われる。それでも革命を止めようとはしない彼らの意思の強さが印象に残った。自分の命を賭してでも自由を手にしようとする揺るぎない意志、そして抗えない力にのまれていく革命の無慈悲さを、この物語は鮮明に描いている。
別世界の話として、楽観できるものではないように思った。
ルーチェがいずれ『残虐王』と呼ばれるのは、どのような強い意志を持った物語があったのだろうか、と気になって読んでいたが、革命の失敗後、即位したルーチェがただ残虐極まりない政治をした、という記述のみであった。貴族の暮らしからさまざまな困難に立ち向かって行ったルーチェの生き様が、勿体無いように感じる。なぜ、このような設定にしたのだろうか。この点において、違和感を持った。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
前評判から悲劇的な物語を覚悟していたけれど、予想外に希望に満ちていた。きっとファンタジー小説として読もうとしたら悲しすぎる。でも、1つの国の歴史として読むと、長い流れの中でとても意味のある悲劇になるんだろうな。
テッサの初めての戦場での描写、そして第十二章での戦いの描写が何よりも美しかった。
歴史を複数の視点で見れるのは、それが歴史になってからのみだ。エドアルドの視点から見るこの歴史は、きっと今作よりも絶望しかないものになるんだろう。ルチアーノのその後も同様だろう。その点、今作はこの時代を一番美しく見れる視点で描かれているような気がした。
投稿元:![ブクログ](//image.honto.jp/library/img/pc/logo_booklog.png)
レビューを見る
女の子の英雄なんてかっこよすぎる。
本の世界観に浸かり、読み終わったあとはぐったりしてしまうような心に響く作品。残虐な場面や辛い場面が多くずっしりとした印象。今回はどちらかというとバッドエンドになってしまったが、3作目にハッピーエンドの期待。楽しみ。