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コマ割りと絵が好き。
ドラゴンスワロウの第10話の1コマ目の木とか堪らない。
短編でもきちんと物語が作られているので、漫画の厚さ以上の満足感が得られる。
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全1巻。ネットでさんざん出回っていた「大好きが虫はタダシくんの」がとうとう単行本化。表題作はネットで読んでしまっていたので、買うのに躊躇ったが、数ページしかない短編なのに、「あつい冬」が読めただけでも、買った甲斐があったと満足した。笑いと悲しさと気味の悪さを兼ね備えている秀逸な作品。「デタジル人間カラメ」は難解。わかるようでわからない、読むだけで不幸なことが起こりそうなくらい、イヤな胸騒ぎがする気味悪い作品だった。こう表現するかぁ~・・と衝撃。
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私は表題作を以前にネットで読んでいて、それこそ”心がざわつ”いた記憶があったので衝動的に購入。
漫画の傾向というか作風が前半と後半で大きく異なっている。
前半(~破壊症候群)はどちらかと言うとほのぼの系で、表題作を好む人では多少評価はばらつくと思われる。
後半(あつい冬~)が表題作に見られる、言ってしまえば、気が触れた作品である。
私は前半後半共にイケる口ではあったが。
「灰色」
カラー作品。ほのぼの……ではあるが哀愁ただよう作品。視点が視点だけに読む人によっては共感できる部分も多くあるのではないか。
「乙女心」
「灰色」と同様にカラー作品。どちらも色をテーマにした作品である。感情によって髪の色が変わる少女の話。いわゆる高校デビューというヤツを狙っていた自分としてはこちらの方は共感できる部分も多く、懐かしさからか自嘲からか読み終わりにちょっと笑ってしまった。
「ドラゴンスロウ」
百合。ちょっと(かなり)ずれた先輩とその先輩に心底惚れている後輩の話。とりたてて印象に残るような作品ではなかったが、盛り込まれているギャグの所々に作者らしさを感じる。
「破壊症候群」
前半と後半の境目。モノの急所がわかる怪力少女の話。前半多少鬱な話のようであったが、後半は一転してタイトルとおりに破壊しまくる。何も考えずに読めばわりと爽快な話であるが、前半の状況やその後のことを考えると何も解決していないということに気づいてなんとも言えない気持ちになる。
「あつい冬」
ほのぼの系かと思わせて急展開。どうしてああなったのか、これからどうなるのか、わからない。異常な状況に通常の人間が居るというアンバランスさに読了後も不安になる。
「デタジル人間カラメ」
この単行本内でもっとも意味がわからない作品。私は三回ぐらい読みなおしたのだが今だに納得のいく解釈が出来ない。「あつい冬」のように話が完結していないようにすら感じられて、考えることをやめることすらできなくなっている。作者は狙って意味不明に描いたのか、思うところがあって描いたのかですら今だに分かりかねる。
「大好きが虫はタダシくんの」
表題作。最初に読んだ時の衝撃は忘れられない。今でもこの作品を読むと志織の心情を想像して胸がざわつく。虐められて、親友にも裏切られる、そんな気持ちは想像するだけで胸が張り裂けそうになる。
この作者の作品は短篇集全体を見ても面白かったので、「空が灰色だから」も読んでみようと思う。
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阿部節デビュー作。
まさかあんなコメディーも描いてると思ってなかった、狂気やそれに類する所ばっかだと…、すまぬ。
個人的には「乙女心」が、カラーをらしく使ってるなぁと思ったので好き。
灰色:★★★*☆
乙女心:★★★★☆
ドラゴンスワロウ:★★★*☆
破壊症候群:★★☆☆☆
あつい冬:★★★★☆
デタジル人間カラメ:★★★☆☆
大好きが虫はタダシ君の:★★★★*
全体:★★★★☆
※*は星半分
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話の軸が多種多様で、とても満足度が高い短編集でした。
・ベースが灰色なのがらしさな「灰色」「乙女心」
・豪快な台詞量が異様に楽しい「ドラゴンスワロウ」
・大義名分に喜ぶ主人公が清々しい「破壊症候群」
・責任取ってくれと言いたくなる「あつい冬」
・デタジルという形容詞を八ページで説明した「デタジル少年カラメ」
・最後、歩き出したページが記憶に残る「大好きが虫はタダシくんの」
特に「ドラゴンスワロウ」と「あつい冬」が好き。表題作も素晴らしいのですが、途中参入の二人組が邪魔に感じました。こいつらがいると、そりゃ奈緒は志織を拒絶するしかないわけで。なんかもったいないな、と。
とはいえ、です。
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伏線とかがあれば、何も解決されずに終わる感じは腹立つけど、これはいきなり終わらされてもそれが心地よい。読者を突き放してびっくりさせる。
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空が灰色だから程のインパクトは無い物の、それでもやっぱりこの人の漫画は面白い。やはり表題作が白眉か。
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タダシくんの話以外は微妙だった。
タダシくんの話はなかなか心に来る。中学のときは楽しく過ごせていたのに、高校でいじめられて、虫とか食わされて、おかしくなってしまったんだろうな。
「どんな漢字とは?家でも学校でもエアコンでも志織の志に志織の織だけど」というのが狂気じみてる。
作者はなかなか切ない狂気を書くのが上手いですね。読後感が切ないです。
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モノの弾みで『ちーちゃんはちょっと足りない』と共に
購入する羽目に(笑)。
描かれているのは、
カワイイけれど少しズレている女の子たちの日常だったり、
コミュニケーション不全だったり。
漫才の練習中、
仲良し女子高生コンビを襲った異変「あつい冬」が怖くて悲しい。
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大好きが~
これは一読して「?」となり、狂気を書こうとしているのかな?といったんは処理してしまったけれど、これを「コミュ障の人(=私)」と読むと破壊力がえげつない。笑いのポイントがわからない。声が小さい。吃ってしまう。喋った内容が理解されない。相手は最初は頑張って合わせてくれようとするけれど、自分よりもコミュニケーションが潤滑にとれる人へと流れていく。エグい、しかも志織ちゃんは人の心があるしコミュ障(=私)も上手く話せたら嬉しいし上手く話さなかったり空回りしたりすると焦る。メタフィジカル、で、エグい。
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日常モノから徐々に増していく狂気。
「デタジル人間カラメ」が不気味すぎる…。ラストの一コマはいつみても鳥肌が立つ。
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・「灰色」「乙女心」
・「ドラゴンスワロウ」
・「破壊症候群」
・「あつい冬」
・「デタジル少年カラメ」
・「大好きが虫はタダシくんの」
後半になるにつれて凄まじくなっていく。
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最初の方にキャッチーな漫画を入れてから最後の方にブラックな漫画を入れてくるところが凄いなと感じました。あつい冬なんてただのホラーだしね表題作の大好きが虫はタダシ君のはどんよりしましたがとても楽しかったです
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これもまた少年漫画にはそぐわないブラックな要素を含んだ作品集ですねぇ…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
まあ、空が灰色だから、で充分この著者の作品の傾向は把握しましたから、こういった作品集が出版されてもおかしくはないのでしょう…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
表題作は切ないというか…悲しいというか…何とも言えない感情を味わいましたね! 「吃音」とかそういうのが…テーマなんでしょうかね? 緊張してしまうと自分が何をしゃべっているのか、自分でも分からなくなってしまう…みたいな感じをうまい具合に表現していると思いました!
そんなわけで、読むとやや気持ちが落ち込む短編集ではありますが、個人的には堪能しました!
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー