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#夫妻集
#小野寺史宜
23/8/21出版
https://amzn.to/45g4E2n
●なぜ気になったか
息子二人の僕には経験できない娘の結婚。主人公の父親を取り巻く状況はどんな展開が繰り広げられるのだろう。初読の『君に光射す』は楽しめたが、次に読む作品、楽しめるか確認したい
●読了感想
楽しめたがおもしろくはなかった。状況説明的な話が多く、人の思考的な話が少ないからなのかもしれない。『君に光射す』もそうだった。本屋大賞の「ひと」を読んで同じなら、ひとまず他を読むのはやめよう
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
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とても読みやすく、共感度も高い作品でした。
4組の夫婦が出てきますが、どの夫婦にも理解できる部分があり、楽しかったです。基本的にはどの夫婦もお互いのことを大切に想っていて、それぞれ問題が起きていても最後はしっかり話し合って、どちらが我慢をするわけではなくお互いに納得するところで落ち着いていく。話し合うこと、自分の気持ちも相手の気持ちも大切に思うこと大事だなと思いました。
夫にも読んで欲しい作品です。
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久々の小野寺作品。 夫婦の話の短編集集。いつものように人は繋がる。そしていつもの良いやつ&良い父と母。
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人生いろいろ、夫婦もいろいろ。
四組の夫婦が直面した結婚の危機を通して家族の在り方が問われる。
佐原夫妻、足立夫妻、船戸夫妻、江沢夫妻、それぞれの夫婦に共通しているのは神保町にある大手出版社・景談社で働いている事。
まず、冒頭の佐原夫妻の会話がリアル。
娘が連れて来た婚約者はお笑い芸人と役者を志望し+ユーチューバー。
娘の結婚相手として認めたくない父親と、好印象を抱く母親。
夫婦の気持ちはすれ違いギクシャクした日々を送る事になる。
夫婦といえど分かり合えない事は多々ある。
歩み寄る事や会話の大切さを身に染みて感じる読後。
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色々な形の夫婦がいて、それぞれの時間が流れている。
いい意味で考えさせられる。
ゆるい雰囲気の中でも刺さる言葉が節々にあってよかった。
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軽快すぎる会話の合間に過去作もさりげなく。いろんな夫婦に考えさせられるが、3作目ともなると、感動薄くなってくる。
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タイトルの如く様々な夫婦の関係を描いた物語。主人公になる4組の夫婦は同じ出版社の関係者でお互いに交流があり、連作短編の形です。
なんかピンときませんでした。色んな意味で作り過ぎなのだと思います。
主人公たちの心の揺れ動き方がどこかグチグチと締まらないのです。感情に一生懸命理屈をぶら下げてる感じで、その理屈がピンとこないのです。
妙に凝った構成も逆効果になってる気がします。作中に「あまり有名ではない作家さんの」と書きつつ、自作の夫婦三部作のタイトルや表紙の絵、さらにはあらすじまで登場させる。そうなると、この小説の中ではただの「通りすがりの人」がフルネームで現れたりすると、ひょっとして別作品の主要登場人物かと想像したりして、なんだか肝心なストーリーが薄まってしまいます。別作品の人物を登場させるのは山本幸久さんが得意な手法ですが、あのくらい軽く扱えば良いのでしょうが。。
そんなわけで夫婦の話はあまりピンときませんでしたが、出版社や編集者の仕事の話はなかなか面白かったです。この本の出版社は講談社。ぼかし表現でK談社→この物語の舞台は景談社はちょっと笑えました。
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あ~、読んで良かったな。
これって、楽屋ネタ?
コロナ禍、出版元を明らかにモデルにした出版社の社員夫妻
(社員はどちらかがだけ)を
主人公にした連作短編集。
真偽はともかく、出版社の業務内容やら入社試験やらまで明かされる。
どうやら作者自身を投影したらしい小説家まで登場する。
女性に置き換えられているが小倉琴恵(オグラとオノデラ似てるよね)。
この小倉さんが『夫妻集』を執筆することになっている。
いろいろな夫婦。
新婚夫婦もいれば、離婚する夫婦も出てくる。
その読後感は幸せ。
長く続く会話の応酬はどなたかのお喋りを聞いているようで、
時に自分も参加の錯覚。
そうしてすっきりして、気づけば、主人公夫妻もすっきり・・・
わたしも、一気読みして、ああ面白かった、と、にっこり。
私にとって鉄板の小野寺史宜さん。
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『「夫婦が十組いたら、十とおりのもめ方があるんだよね」とも昌康さんは言い、
「ということは、十とおりの収め方もあるのよ」とも瑞代さんは言った。』
四組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。
佐原夫婦・娘が連れてきたのは、チャラ男⁈
足立夫婦・新婚早々、妻が単身赴任⁈
船戸夫婦・年下夫は、本物のパパになれる⁈
江沢夫婦・息子の受験時に、沖縄で植木職人になると言い出した夫は正気⁈
夫婦にそれぞれの波はあるけれど・・・優しさ溢れる文章で、期待通りに落ち着くところが嬉しい。 安心の『夫婦集』でした。
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タイトル通り、色んな夫婦の話。
それぞれの夫婦に問題が持ち上がる。当たり前だけど、夫婦の形は様々で、その夫婦にとっていい具合に丸く収まっていく。
テンポもよく読みやすかった。
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いろんな夫婦の物語。
結婚生活ってお互いの歩みよりや理解がないと続かない。
夫婦も相性だけでなく経済力も家事もどちらも納得できるかどうか…
4組の夫婦が直面する、結婚生活の危機。
どうなるのか、乗り切るのか…。
佐原夫妻〜娘が連れてきたチャラついた男が気に入らない夫。
足立夫妻〜新婚早々、妻が単身赴任で名古屋に栄転。
戻ってくるのは2年先。子ども欲しいけど…どうする
船戸夫妻〜前の夫の子どもを連れての再婚。彼はどれだけ受け入れてくれるのか?不安はある。
江沢夫妻〜40代後半の夫が突然、植木職人になるために沖縄に行きたいと言う。その為に離婚してくれと…。中学になる娘と高校になる息子は…。
それぞれの夫婦の会話のテンポが良くて、読みやすさは小野寺さんらしい。
結局、夫婦で答えを見つけるところに優しさや温かさを感じて、ギスギスしたところや嫌な面を見ることなく良かったと思った。
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出版社の人事部長とか編集者とか、夫が突然植木職人になりたいと言い出したりとか、娘がユーチューバーと付き合ってるとか、元カノと飯を食う夫とか。出版社の社員を中心にする連作短編集。
小野寺史宜は当たりも多いが外れもある。今回は大当たりだった。続ける、続けないの「妻の仕事」問題や、夫婦別居、人事や子供の自立など沢山のテーマが描かれる。面白いし考えされられる。
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江沢夫妻(というか江沢一家)が夫の決断をそれぞれ前向きにとらえるところ、佐原夫妻(というか佐原夫)が現実を受け入れるところ、少しネガティブからややポジティブへという小野寺イズムが感じられて楽しめた。
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Kindleで読んだ。
新婚早々、妻が単身赴任で遠方に栄転。戻ってくるのは2年先。家も子供もこれからどうする? 足立夫妻をはじめ、4組の夫婦が直面する結婚の危機。彼らが出す答えは?ままならないけど愛おしい、夫と妻で紡ぐ日々を綴る。
表紙の猫たちが可愛いなぁ。
いろんな夫婦の形があって、問題や悩みもそれぞれ。
子どもが巣立って夫婦二人きりになっても、仲良しでいたいな。
物語の中に小野寺さんの著書を出してくるのが面白かった。
出版社に勤めている人が多く出てくるのも興味深かった。
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2年前発表の「ミニシアターの6人」前後から作風や内容に物足りなさを感じつつも「次こそは…」などとモヤモヤしながらも期待を込めて「印税」を支払い続けていました。しかしながら「レジデンス」でついに堪忍袋の緒が切れてしまい、私の中では「大好きな作家さん」から「好きな作家さん」に降格し、「印税」を払うのをやめてしまいました。
それ以降発表の作品については一度ズレた相性はなかなか噛み合わず、新作発表毎に図書館で借りて読むものの私にとっては「普通の作品」としか成り得ませんでした。
今作も期待しないで読んでみたのですが、どうしたものか、会話のセンスや構成、更には他の作品とプチリンクしててニヤっとする場面もあったりして、まるで20代の頃大好きだった元カノに10年振りに偶然再会したかの様な作品でした。