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★4.5
グッとくるフレーズたっぷり。
中盤以降、加速度的に面白くなります。
吹き出したと思ったら落涙、楽しめました。
私も「北極星」のような人間になりたいものです。
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下手だが熱いおじさん達と、なぜか無気力な講師。彼らが打ち込むのは男だけで踊る社交ダンス! 人生の景色が変わる、明日が輝く。爽快でときどき涙の物語。
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著者名を見て購入。過去に読んだ、『僕は金になる』と、『県庁の星』が面白かった記憶があり購入。ジャケ買いならぬ著者買か。
期待は裏切られなかった。
『流転の海』を読んだ直後だったので、かなりのギャップがある。戦争と戦後の混乱期の人間模様と骨太な人間と、現代の親父達とのギャップ。つくづく、平和な時代に我々は生きていると感じつつも、現代の人生を重ねた親父達の悲喜交々と葛藤とその人生訓、現実に破れて打ちひしがれた者達が、共に仲間と繋がり、立ち上がっていく姿を見て爽やかな感動を覚える。ありふれた、ちっぽけなもの様にも思えるが、日々の生活、人生はドラマチックでもある。そして、流転の海も本書も、同じく人間を描いていることを考えると、人間、生きていることの稀有さと気宇さを感じる。日々生きる人間の重みか。その何気ない日々を蔑ろにしてはいけないし、自分自身の日々も軽んじてはいけない気がした。
なんかごちゃごちゃと書いたが、単純にエンターテイメントとしても楽しめて、スカッとできる小説。エピローグが秀逸で、クライマックスで終わって感動!だけで終わらずに、課題や厄介な人間関係はあるがその関係性や捉え方が少しだけ変わり、人生は続くというところが良い。
心に響く言葉もたくさん受け取り、心のビタミンを注入できた。
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それぞれ様々の背景をもつ人たちが一つに集まって何かを成し遂げる。成し遂げることの大小も、年齢も性別も関係なく、何かに真剣になってそこから得るものの大きさは、他の誰に評価できるものでもない、自分のもの。
そんなことを考えさせられた作品だった。
終わり方も良かった。競技会の結果で終わるのではなく、その後の日常まで描かれていて、物語のはじめからの各キャラクターの変容が胸に迫る。
ちょっとかたい感想になってしまったけれど、(主に)3人の初心者ダンサーの日常と、講師の心の機微が、適度に入れ替わり登場するので、とても読みやすい。
3人が社交ダンスにのめり込んでいくのと同じように、読んでいる方も引き込まれる。
続きがあれば、ぜひ読んでみたい。
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田中武士
六十歳で定年となり、現在は働いてない。社交ダンスを始める。
池谷義幸
医師。武士に社交ダンスを勧める。
田中キヨ子
武士の妻。
池谷紗弥香
義幸の娘。社交ダンスをしている。
真野孝臣
武士の実の父親。認知症で老人ホームに入っている。武士が小学六年のとき、もう一つの家族の方がいいとのことで出て行った。
武士の母
四十五歳で天国へ行った。
赤江繭子
社交ダンス教室の先生。
川端諒一
五十一歳で社交ダンス教室の体験レッスンを受けた。三田商事の資材第二部部長。
聖子
諒一の妻。
伊波直承
諒一の同期入社。新たに取締役になる。
大塚正彦
ステンレス製品の加工を請け負う町工場を経営。社交ダンスを始める。
秀樹
正彦の息子。IT企業を三年で辞め、父の仕事を手伝うと言ってきた。
香
正彦の妻。
遥
秀樹の妻。
米山信也
米山ダンススタジオ。いくつものダンス教室から紹介されてきた初心者の男たちに、基本のステップを教えている。
悦子
米山の妻で半年前に病死した。ダンスのパートナーでもあった。
篠原伸行
社交ダンス教室で一緒に習っていたが、教え方に問題があると感じ辞める。
山中百合子
デンタルクリニックの受付。
森本愛花
デンタルクリニックの受付。
岩崎千加子
川端の同期。伊波の取締役就任祝いの主催者。
叶耕史
川端と同じ三田商事の社員。情報ビジネス部。米山ダンススタジオでレッスンを受けている。
岡田豊典
大塚の取引先。
中野泰
岡田の会社の社長。
石原和久
米山ダンススタジオで一緒にレッスンを受けた。
沢村誉
川端の大学時代の友人。
小林杏子
悦子の妹。再婚した親同士の連子同士のため、血のつながりはない。パートナーと同じステップを踏んでも、相手にまったく合わせようという気はない。
謙
ダンスパートナーで夫。杏子に離婚をしてほしいと言った。
綿谷洋司
大塚の幼馴染。魚屋。
菊池
大塚の知り合いの美容院。
山田光春
田中の元同級生。相続問題を抱えている。
佐々倉和史
田中の元同級生。
伊藤利枝子
田中が小学六年生の時に憧れていた女の子。十八で日本を離れてからずっと海外生活している。
松岡匡人
大塚の会社の従業員。
星野潤
大塚の会社の従業員。