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首都が直面するリスクと対応について最新の知見をもとに整理されており、首都でのリスクの概要把握ができます。特に首都直下地震の被害想定を9つの切り口で読み解き、リスクを身近に感じられました。大災害10の教訓の整理もあり、気付きになりました。南海トラフ地震や富士山噴火、外国からの攻撃などかなり手広く論じてますが、概要にとどまっているのは残念ですが、やむ無しでしょうか。いずれにせよ東京都はよく働いていることがわかりました。
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東京都の都知事政務担当特別秘書であり防災士でもある著者。関東大震災から100年の今年、改めて防災意識を喚起するために。
タイトルの「防衛」という言葉の選択にドキっとするが、首都直下型地震、南海トラフ巨大地震に、富士山噴火という「大連動」も想定し、さらにはその期に某国からの弾道ミサイル、あるいは台湾海峡、尖閣諸島に火事場泥棒が来ないとも限らない、という壮大な想定を行う。
日本という国体の維持のためにも、まずは中枢たる、首都を防衛せよ、ということだ。
様々なシチュエーション、さらには昼夜で都心の人口が2-300万人も異なる状況を踏まえ、細かなシミュレーションが行われている。
然様な分析は、国家、自治体にお任せするとして、市民としては、自分でできること「自助」「共助」の部分をしっかり意識して、まずは己と家族を守ることを果たすべきということが綴られている。
初動の7秒、72時間生き抜くこと、その後1週間後、1か月後、いかに生活を維持していくかをしっかり意識しておくことが肝要だ。
小さな準備も大切。都心で地下鉄を使う身であれば、小さなものでもよいのでペンライトは必須。なるほどな。
とにもかくにも、予期せぬことがおきることを予期して、ことに当たる大切さ。それが全て!
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首都防衛というタイトルではあるが、防衛の対象となっているのは主に自然災害である。自然災害の中でも、いつ起きてもおかしくない段階にある首都直下地震、南海トラフ巨大地震を対象にして、想定される被害、国や自治体の対応、個人としてできることをわかりやすく解説していく。他にも地球温暖化の影響による気象災害、周辺国の不穏な動きなども取り上げている。
2023年9月1日は、関東大震災からちょうど100年目となる。東日本大震災の記憶も薄れつつある昨今だが、自分の身は自分で守るしかないなと認識を新たにした。
著者の宮地さんは、新聞記者を経て東京都知事政務担当特別秘書を務めている。だからというわけではないが、読みやすく説得力のある文章だった。
NetGalleyにて読了。
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首都直下地震、南海トラフ巨大地震、富士山大噴火、弾道ミサイルから命を守るには?知らなかったではすまされない「最悪の被害想定」。
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少し興味を覚えて入手し、紐解き始めてからは頁を繰る手が停められなくなった。「より多くの人達が知っておくのが善い」と思われる内容が豊富だ。逆に言えば、そういう内容であるが故に本が登場したとも言い得ると思うのだが。
題名に“防衛”と在るが、軍事行動というような内容ではない。災害対策、防災情報というような事柄、そういう問題意識を喚起しようという内容の一冊である。「巨大な災害から人々を護る」ということになれば、それは“防衛”そのものであろうという、題名の理由も本書には出ていた。
阪神大震災(1995)や東日本大震災(2011)というような大規模災害に関しては、被災地域に居合わせた訳ではなくとも、災害発生時に大きく伝えられ、繰り返し様々な話題が取上げられていることから、「凄い災害」ということは承知している。あのような次元の災害が首都圏等で発生すれば大変であることは間違いないが、問題なのは「あの程度で済まない大災害」という可能性が排除し悪いということなのだと本書では説かれている。
本書では「首都直下型地震」というようなモノで想定される事態等を説く章、そして「南海トラフ巨大地震」というようなモノで想定される事態等を説く章が設けられている。2つの章を費やし、阪神大震災(1995)や東日本大震災(2011)というような次元の大規模災害が東京で発生した場合に生じると見受けられる困難、加えて複数の大地震や富士山のような火山の噴火も併発し得る、場合によってそこに大雨が降る可能性さえ排除出来ないということを説いているのである。
古い記録を見れば、富士山の噴火と大地震が連動するという事態は「在った」のであって、そのうちに発生する可能性は排除出来ない。富士山は300年も噴火はしていないが、それでも活火山なのだという。噴火すれば、多量の火山灰が降る状況や、そこに纏まった雨が降るという情況も酷く大変であることが指摘されている。
こうした情報に加えて、比較的近年の災害時の教訓のようなことも綴られている。全般的に、災害対策、防災情報というような事柄、そういう問題意識を喚起というように纏まっている訳だ。
個人的には、比較的近年の災害時の教訓のようなことに関して、もう少し厚みを持たせる、分量を増やすというようなことが在っても好かったような気がする。この部分には「そういうことも在ったか…」と気付かされる内容が多く含まれ、読者が住んでいる地域で防災に関連したことを考える有益な情報になると思ったのだ。本書1冊を読む時間さえ見出せないという程度に多忙な方でも、この“教訓”部分だけは必読かもしれないと思った。
更に気になった。例えば「南海トラフ巨大地震」というようなモノは、関東、東海、近畿、中国、四国、九州という程度に被災範囲が拡がると見受けられる。例えば「富士山噴火」となれば、関東平野の殆ど全部と静岡県や愛知県の全部または一部、加えて山梨県や長野県の一部という程度の広大な範囲、場合によって更に広い範囲に火山灰が降ると見受けられる。そういう大変な事態でも、「相対的にダメージが少ない、または影響が余り無い」という国内の地域は恐らく残ると思う。その残った地域と手を携える可能性、著者が“おわりに���で引いた後藤新平の言のように「人の御世話にならぬよう 人の御世話をするよう そして報いを求めぬよう」という程度の考え方で、全国の様々な地域の人々で手を携え合うような考え方が前面に押し出されても善かったような気もしながら本書を読んでいた。
正直に言えば、自身は「災害への備え」というような事柄に、個人的には然程の関心を示さずに漫然と過ごしているかもしれない。1923年の関東大震災から100年という年、思い掛けない大災害の可能性も指摘されている中、この種の本で問題意識を喚起してみるということも必要かもしれない。
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評価が高く興味を持った一冊だったが…
防災に関してコンパクトにまとめられている。
メディアのように不安を煽っている様にも取れる。
この位書かなくては、また、冷静に読める人には良い情報満載。不安だけが増える人は途中でやめた方がいい。作者の災害対策への思いと必要性をまとめた一冊
江東区、江戸川区、墨田区、葛飾区、足立区全域が低地で一部では皆伐0メートル地帯になっている
埋立から400年近く経っても地盤が軟弱なエリアがある。
ハザードマップポータルサイト参照
災害用伝言ダイヤル 171
隣人を助けることの大切さ。緊急車両は連絡つかない、すぐ来れない
自分で消化できる限界は、目の前で出火した際、「炎が天井に到達するまで」
初期消化が大切
災害時の火災、津波で亡くなる人の多さ
ボランティア時は、提案!
✖︎何でもやりますから仰ってください
○こんなことやりましょうか
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基本地震災害、富士山の噴火によって何が起きるか。
ちょこっと、弾道ミサイルの可能性も触れられている。
小池都知事を持ち上げるのはちょっと横に置いといて。
数字の規模がデカすぎて、むしろ実感がない。
大変なことが起きることは分かる。今、能登も大変だし。
実際、みんな自分のこととは思ってない。思ってても対応してない。首都直下型地震と南海トラフ沖地震。
富士山の噴火。
富士だけじゃないだろうし。
過去の事例と教訓の節が一番良かったかも。
昨今の状況見てても、絶対に権利だけ振りかざす、声の大きいバカが出て来るのと、隣接するいくつかのお国が爆笑しながら、これ幸いと進軍してきそうなのが憂鬱。
まずは身の回り備えなきゃです。
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書かれていることは、いちいちごもっとも。
ホントに備えなくてはいけない事は多いんだね。ちょっと都庁のPRが鼻につくけど。
でも肝心なのは、何をどの順番でどれだけ用意するかということ。何せ費用対効果ってのと防災対策は両立しない。どれだけ災害対策に費用をかけても災害が起こるとは限らないし、対策が功を奏すとも限らない。
だからこそ政治の出番なのだが、これが心許ないのは言うまでもない。
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●=引用
●もちろん、いかなる巨大災害がいつ襲ってくるのか確定的なことは誰にもわからない。「1000年に一度」の大災害に遭うならば、そのときに生活している人は「運が「悪い」のかもしれない。ただ、先人たちが残した教訓を活かし、生き抜くだけの情報対策が備えられていれば多くの命は救われるはずだ。要は、正しい知識と準備、教訓を「知っているか」。それを元に「備えているか」が問われる。
→興味を持って読むけど、結局、備えないよな。
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2024年能登半島地震は、前例のない・・といった評され方もしていますが、首都直下型地震、南海トラフ地震、富士山噴火は、必ず起こることが歴史からも明らかなのに、まだまだ備え、覚悟が足りずに日々を生きてしまっています。
本書は冒頭からそうした正常性バイアスに警鐘を強く鳴らして、国民、国家を守り日本が存続するために何をどうするべきなのかを具体的に提言しています。
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首都直下地震、南海トラフ地震など起こったときのシミュレーションと、行政の対策を示し、個々人の備えと心づもりを促す本。うん、備えないとな…行動、行動。ミサイルなんかも出ている。
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びびらせるだけびびらせる本。
すべてが連続して起きたら日本終わるじゃん、え、どうすればいいの?!⇨どうにもできませんー。ってかんじ。笑 そこがよりリアル。笑
都が、国が、どんな対策・委員会を組んで、即時対処するかはわかったけど、それが機能するとも思えないレベルの災害。具体的な対策はあまりないけど、意識は高まるし、シェアしたい本。