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飛騨の「幻の城」を織田信長の魔の手から守るため、竹中半兵衛の愛弟子、津田七龍太が姫とともに立ち向かう。
これまでたくさんの戦国時代の作品を読んできましたが、今まで注目したこともない、この飛騨の城を舞台にした、まさに血沸き肉躍る作品に出会えたことに、とても幸運を感じました。
この戦国時代のちっぽけな地を中心に、信長や秀吉、家康といった戦国武将たちが歴史を作っていく様が描かれるという、小説の醍醐味を思う存分感じることができました。
また、主人公の津田七龍太は、架空の人物と思われますが、まさに読者の理想の人物であり、主人公に感情移入しながら歴史を味わうことができました。
さらに、歴史をなぞるだけでなく、剣劇や恋愛の要素も組み入れられ、一級の娯楽作品になっていると言えます。
飛騨の城と七龍太、姫たちの運命がどのような結末を迎えるのか、下巻が楽しみでしょうがありません。
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解説にもある通り、史実に虚構を交える描き方が絶妙である作品と思った。読んでいて、アニメを見ている感じだった。
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飛騨白川郷に眠る金銀と塩硝を狙う織田信長は竹中半兵衛に使える津田七龍太を内ヶ嶋氏理の治める帰雲城に送り込む。白川に魅了され、それを守ることを誓った七龍太は野生み溢れる姫紗雪と出会い惹かれていくが、、、そこに待ち受ける悲しくも衝撃の事実、展開に心沸き立つ。歴史小説でありながら文学的な魅力を感じる作品。
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2022年この時代小説がすごい単行本部門第1位。
時は戦国時代、秘境とも言える白川郷の帰雲城には、飛山天女とも呼ばれる幻の美女が住むと言われていた。帰雲城の姫紗雪と竹中半兵衛の薫陶を受けて育ってきた津田七龍太は、この城を守るため立ち上がる。
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発売当初に書評で気になり、本の雑誌ランキングで気になり、文庫化にあたって気になり、を経ての、文庫王国上位入賞で、とうとう実際読むことに。何となく分量にひるんだのと、歴史小説を読みたい気分になかなかなれないことと、諸事情で伸ばし伸ばしに。で、ついに上巻読了。”風魔”も面白かったし、読めば楽しめることは分かっていたから、期待に違わぬ出来に満足。でもやっぱり、史実ありきなだけに、こと有名どころについては、誰がどのタイミングでどうなる、ってのが分かってしまっているのがどうも…。キャラ理解が容易ってのは、メリットでもあるんだけど、最近の自分の性向にはどうもそぐわない。といいつつ、下巻はそれなりに楽しみなんだけど。