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セカンドキャリアなど、これからの人生を考える上で知っておいた方がよいことがわかる本です。
人生100年時代と言われる中で、定年後も働き続けることを考える方、定年前に転職、創業を考える方は増えた気がします。
何をするかの方向性を自分の持ち味を踏まえて検討し、どうすべきかを決めていければ、思うよりハードルが高くないことも多そうです。
そんなマインドセットや、経験などで培ったスキル、ネットワークの使い方などを教えてくれます。
年齢に限らず、今後のキャリアをどうすべきか考えている方にとって、知りたかったことが何かしら得られそうな1冊です。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「得意分野がないと思ってしまう人は、絶対的強みでなく『相対的強み』で考えてみる。偏差値60以上の必要はなく、偏差値52.5程度の強みであっても3つ揃えば十分戦える、と考える。」
「周りから見れば『ラッキー』としか言いようのない転職を果たした人には、必ずキーパーソンが存在している。本人のスキルや能力、人間性の問題ではない。人間関係のメンテナンスが重要。身近なキーパーソンを探したい。」
「『起業のリスクは高い』という先入観の前に、リスクは『何をやるかによる』という真実、合理的判断をしたい。成功できるかは『何をやるか』『どのようにやるか』の2点に絞られるが、何をやるかの方向性の方が大事で、ズレていると、いくら試行錯誤しても成果が出ない。」
→年齢に限らず、創業、転職の際に大事にしたいことが書かれています。相対的強みで十分というところを知っておくと、ハードルがかなり下がるはずです。人間関係は、どんなビジネスの場面でも大事です。何をやるかの作戦次第で、起業のリスクを減らすことはできます。
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
○今からでも間に合う「55歳の壁」突破策
・「仮」でよいので、定年後などのゴールを設定しておくと、人生設計で思考停止状態を回避でき、後で後悔しないで済む確率は高くなる。
・チャンスをつかめるか、決断できるかの前に、そもそも「これがチャンス」と気づけなければ、なかったことになってしまう。自ら種をまく、アンテナと「チャンス」への意識向上、「筋の良し悪し」の見極め、プラスの兆しの見極め、リスクとリターンの見極め、という5つが大事。
○二項対立をポジティブに比較
・1人で起業するマイクロ起業は、良くも悪くも100%自己責任なので、人間関係で悩む必要がない自由がある。本格起業は、うまくいっても、いかなくても、他人というリスクがつきまとう。ただ、それだけが差ではないので、双方の可能性を探りたい。
・加齢で「攻める気力、体力」が減少したなら、少ないエネルギーで成果を出せるように「矛先の的」を絞る手がある。「タイミング」を待つためなど「守る」ことが悪いわけではない。その際は「何を守っているのか」を明確にして、自身の意思で守っていることを自覚したい。
○「55歳」からの趣味・暮らし
・自身の心身の鮮度を保ち、高めるために「自分の居場所」を5つ以上持つ。居場所が変われば、相手と��関係性でキャラクターも変わる。
○転職でのハッピーなセカンドキャリア
・得意分野がないと思ってしまう人は、絶対的強みでなく「相対的強み」で考えてみる。偏差値60以上の必要はなく、偏差値52.5程度の強みであっても3つ揃えば十分戦える、と考える。
・最強の転職カードは「ツテ」。上場していても知名度が低かったり、規模感が売上100億円程度だと新卒採用で苦戦し、中途採用もままならない中堅、中小企業が少なくない、そうした企業の経営者は、転職エージェントの限界を知っていて、「ツテ」を最初に利用する。
・周りから見れば「ラッキー」としか言いようのない転職を果たした人には、必ずキーパーソンが存在している。本人のスキルや能力、人間性の問題ではない。人間関係のメンテナンスが重要。身近なキーパーソンを探したい。
・求人広告やエージェントに登場しないが、求人意欲のある中堅・中小企業は潜在的には求人中の企業より多い。自分のキャリアが生かせ、やりたい仕事ができそうなオーナー企業のリストアップから始め、手紙・履歴書・職務経歴書の3点セットをオーナーに送付してみる。
・大手から中小に移った人は、人材、予算、設備も何もない中で成果が短期間で求められる点、守備範囲が広い点の2つで戸惑うことが多い。専門分野を増やす、「お手伝いならできる程度」の業務範囲を広げる、指南役を業務ごとにつくる、という準備をしておきたい。
・中小企業への転職は、経営状態、オーナーとの相性、異動がなく濃密で固定化しやすい人間関係、の3つに気をつけ、あらかじめ備えておきたい。
○起業・開業でのハッピーなセカンドキャリア
・マイクロ起業では、顧客が起業であるビジネスのほうが生き残りやすい。成功するには、下請けにならない、価格決定権を持つ、継続されやすいビジネスにする、という3原則が大事。
・これまでのキャリア、持つスキルを生かせる企業がよい。得意分野が3つあれば、1人起業でも確実に食っていける。必要とする企業は山ほどあり、そこにアプローチするのが大事。ターゲットを間違えると、能力が高くても続かない。
・仕事を得るために組織に加入、登録したり、顧客開拓を特定の誰かや企業に依存したりするのは、生命線である顧客開拓を人任せにすることになり、自身でコントロールできないのでおすすめしない。
・どんな企業、部門、役職の人が、自分のスキルを必要とするかを探し出すのが大事。営業力やコミュニケーション力もなくても大丈夫だし、気合と根性も必要条件ではない。
・一回だけのチャンスで、「この人には何かある」というプラスの兆しを与えられるよう徹底的に練習し、相手の業界、企業のことを調べ上げる。情報提供やアドバイス、示唆など何でもいいので、相手の期待値を越える何かを実感してもらう。できないと、二回目はない。
・起業時だからこそ、付き合いたい顧客と、できれば付き合いたくない顧客に選り分けて対応することが重要。最初から「やらないルール」を決めておき、うるさくて儲からない客を排除しつつ、太客候補を探す。身近な人脈のキーパーソン的な人を大事にしたい。
・「起業のリスクは高い」という先入観の前に、リスクは「何をやるかによる」という真実、合理的判断をしたい。成功できるかは「何をやるか」「どのようにやるか」の2点に絞られるが、何をやるかの方向性の方が大事で、ズレていると、いくら試行錯誤しても成果が出ない。
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40代、50代に向けた提言に関する著書が多い著者による「55歳の壁」への対策に関する一冊。
役職定年など、55歳前後に訪れる「壁」をどう乗り越えるか、これまで、様々なかたに接してきた著者だからこその提言が書かれており、悲観的な話は一部とどめ、ポジティブな内容になっています。
他の著書と比べ、やや抽象的な内容な印象ですが、前向きな気分になる内容です。誰もが訪れる「55歳の壁」、少しでもポジティブに迎えられるよう、準備を進めていきたいと思います。
▼「55歳の壁」とは役職定年、事実上の戦力外通告、年収ダウンにもかかわらず転職も難しいという55歳に立ちふさがる障害
▼起業、開店にチャレンジするかどうかは、「家族のこと×お金のこと×やろうとしていることの実現可能性×やりたい熱量」で決める
▼アウトドア計、インドア系趣味の双方を持っていたほうが、何らかの理由でどちらかがフェードアウトしても、人生を豊かに過ごせる
▼自身の心身の鮮度を保つために、鮮度を高めるために、「自分の居場所」は5つ以上持つ
▼差は本人のスキルや能力、人間性の問題ではなく、キーパーソンの有無、人間関係のメンテナンスが重要
<目次>
はじめに ポジティブな気持ちで60代以降を考えられるために
第1章 「55歳」以降が重要な理由
第2章 今からでも間に合う「55歳の壁」突破策
第3章 二項対立をポジティブに比較する
第4章 「55歳」からの趣味・暮らし
第5章 ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク) 転職編
第6章 ハッピーなセカンドキャリア(ハッピーワーク) 起業、開業編
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運輸、飲食業界は深刻な人手不足。
仮のゴールを決める=人間、仮であれば決められる。とりあえず、・・・。
チャンスの神様には前髪しかない=アンテナを張る。思考停止に陥らない。
5年早く、計画に移す。後回しではなく先回り。
プライドを大切にするか、プライドをどうでもいいと思うか。プライドを大切にするなら、孤独に耐える必要がある。
やりがいか、お金か。マンションの管理人はやりがいからすると人気職種。
神主になる。
何を残したいのか、を考える。
アウトドア系とインドア系の趣味を両方持つ。
自分の居場所を5つ持つ=自室、職場、なじみの店、趣味の仲間との場所、など。
最強の転職カードはツテ。
自分の特色を誰にでも分かるように提示しつづける。
オーナー企業にタイして、手紙、履歴書、職務経歴書を3点セットで送る。自分の実力、熱意で100%勝負できる。相手の興味を引くように書く。数字、事実を書く。
保育士の資格で週3日勤務。