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勝手にちょっとコメディータッチかと
思ってたら、そんなことなく結構重いし
結構辛辣。
正直でてくる全員好きになれない。
唯一ノーリーはよかったな!1番思いやりがあった。
母親や姉はデリカシーのかけらもないし
澪子の自己肯定感が低くなるのも分かる。
途中でたまたまスーパーで会う友だちも
嫌な人すぎて、なんだこの人はと思ったし。
とにかく澪子が辛い体験をしまくる
たまたまバイト募集の張り紙を見ててそのオーナーに声をかけられ働いてと言われて働き始めたら
使えない扱いをされ、最終的にみんなで話し合ってあなたはもう来なくていいからと言われる。
そうかと思えば悪徳商法ぽいコールセンターに
あたっちゃうし。。
でもそこではっきりおかしいと私は辞めますと言えたことで澪子の何かは変わったかな
あと、友だちと呼んでくれる人と会えたことや、最後はお局さんがいるホームセンターで働くことを選ぶけど、それがきっと強くなった証拠なのかな。
解説のにしおかすみこさんの文章がすごく好みだった。ここはコメディータッチで、でも自分の仄暗いところもしっかり書いてて、にしおかさんの本を読んでみたくなった
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「家族はしょせん他人の集まりだから」
と言い切った お母さんが嫌いになれない。
澪子が自分に見えたり、かと思えば香波的な部分に気がついたり、ノーリーがいいなと思えたり。
血のつながりは それだけのことで お互いのことなんかわからなくて 当然 !のくだりでストンとおちた。
青空をみて なに思う?
正解はないよなぁ〜
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登場人物はなんだかダメなひとばかり。
この人達とは仲良くなれない…と思いながら自分にも似た部分を感じてちょっとぐったりする。
ぐったりする割にするっと読み終わって、背表紙の本の紹介を読んだら「実家大好き小説誕生」と。???
あれ?そういう感じだった?
全然違うわけではないけれど、このズレが登場人物それぞれの物事の捉え方によるズレなのかも…
家族って長く一緒にいる時間のなかで同じ事象を見ているようで、実は違うものを見ている。
そして、外から見てどうだろうと、自分の基準で余裕がある人は優しいのだろう。
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初のまさき先生作品でした。
ざっくり書くと家族の話なんですが、玉瀬家は家族全員バラバラで、全員がちょっと変わっているので、読んでいてその変っぷりに驚いたり疲弊したりするのに、どこか既視感があるのは、その変の一部が自分と似ている部分があるからだな、と思いながら読み進めていました。
登場人物が恐らく全員変わっていて、ちょっと不器用に生きていて。他人と比べて自分の方がマシだと思ったり、やっぱり自分の方が駄目だと凹んだり。
バラバラな家族に対して、煮え切らない気持ちを抱いてはいるのに、全てを手放す勇気も度胸もなくて。どうしようもない毎日が、劇的に変わることはないけど、昨日よりちょっとだけ、背伸びするように飛べる日があるかもしれなくて、そうなるだけで毎日がちょっと意味を持つかもしれない、と思わせてくれる作品でした。
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主人公は40過ぎの女性。
離婚し実家に戻り同じく出戻りの姉と謎ののんびり兄、そしてガサツな母。
もう少し歳をとって読むとまた違って見えるのかなとおもいました。
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浮気され離婚して実家に舞い戻った澪子、41歳。
バツ2でパニック障害持ちの姉。
バツイチの母。
引きこもりの兄。
仕事も見つからない。主婦だったはずなのに料理もそれほど上手くない。
引きこもりの兄ノーリーがかなり気になる存在だった。
一番変わり者と思いきや、たぶんこの人があの家族の中で一番真っ当だった。
家族って不思議だな。
知っているようで何も知らないし、知らなくてもいいのだと思う。
家族のことだって羨んだり妬んだり、心の中で下に見て自分の位置を確認することだってあるだろう。
それでもいい、という安心感と、半ば諦めのような複雑な気持ち。
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全員どうしようもなくて、まともに生きられてないんだけど憎めなくて、最後には優しい気持ちになってしまう作品でした。
鬱陶しいし、面倒くさいし腹も立つけれど、やっぱり家族ってありがたいんだよなーと思うのは、幸せに生きてこられたから。
幸せな世界を作ってもらえて、その中で生かされてたんだろうなと思う。
家族だからって全てを知らなくていいし、理解する必要もない。結局は他人なんだから。
ちょっと肩の力を抜きたい時に読むと楽になるかもしれない。