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最愛というタイトルに興味を持って、著者の作品を読むのは初めてのこと。
久島の学生時代の彼女、不本意ながら途絶えた記憶。そんな恋愛に上書きするように登場する女性達。
ディズニーのラプンツェルを彷彿させる下書きの上に、ちょっとありえない二次元的な話が進む。
最後は尻切れトンボのようでもあり、そこは読者のご想像にといった終わり方。
どこか村上春樹の作品のようでもあるが、登場人物が磨りガラスの向こうから出てくることはなかった。
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初めて読む作家さん。
かなり斜め読みしたので読了とは言えないかも…
とりとめない事を長々と書く感じ、村上春樹テイストをかなり感じる。
同じ事を思ってる方がいて、だよね?!ってなった。
村上春樹が好きな人には合うかも。
私は苦手です…
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P163そうだね、愛していないね、と僕は呟いて、彼女のワイングラスをもぎとって、寝椅子に押し倒してそのまや再び抱いた。妙に興奮していて、言葉は必要なかったから、今度は彼女に何も囁かなかった。抱きながら、もしかしたらそろそろ渚とも終わりなのかなと考えていた。
愛していないがこんなに色っぽいことあるんだ
p231雰囲気を壊すと悪いからといって参加しなかった花火。〜落ちる度に彼女は謝った。九本目、ようやく二つの火球が一つになって、どっちかに移ることもなくそのまま燃え続けた。ぱちぱちぱちぱち、と長く燃え、それから避けられぬ運命をたどるようにして、火花が弱まって、燃え切ってからぽとりと落ちた。彼女は謝らなかった。
p301皆報われづらい誠実さを抱えたままゆっくりと駄目になっていく。
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なるほど、これは確かに令和の、というかコロナ時代の『ノルウェイの森』だ。
オマージュというか、本歌取りというか、主人公の年恰好や性格、舞台設定、登場人物(「先輩」の吃音には笑ったw)、そして通奏低音のように作中漂う喪失感や「ディタッチメント」、最後の終わり方までそっくりだ。
『ノルウェイの森』を思わず手に取ってページをめくってしまう。懐かしい~。
(このころの村上春樹の文章はまだまだ瑞々しかったですね!)
読了後に『ノルウェイ…』を読み直し、また本作を読み返す、なんてことをする読者が出てきそう。
あれだけ手垢にまみれたベストセラー小説を再読する機会なんて、そうはないけど、そのきっかけを与えてくれた本作に感謝!
ところで、製本がゆるくてページが剥がれ落ちそう。
もし、ヒロインのいう現実の「ばらばら感」を表現した製本仕様だとしたら、それはちょっと出来過ぎ。
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よくわからなかったが、恋愛って、人を好きになるってそんなもの。
めでたしめでたし、、、
めでたくなしめでたくなし、、、
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上田作品は初の読了本。文学的表現も多く独特の雰囲気で上田文学堪能した。ふわっとしつつ、深い世界に浸れて読後感もよかった。登場人物はつかみどころのない人が多く出てきた。
しかし長いと思った。世界感を重厚にするためには長さがいるのか・・疑問。
内容てきには、姉妹に騙されていた男の話ということだか、ここまで文学的に世界観をつくりあげて素敵な恋愛小説に仕上げるのはさすがだなと思う。
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ラジオで著者と高橋源一郎が、この本について語っていた直後に、この本を見つけた。
うーん、複雑な…時間が行ったり来たりするのになかなかついて行けない。
全体的に、村上春樹の作品の空気と似ているな、と感じつつ「ノルウェイの森」と似ているのではないか、と思った。「ノルウェイの森」を読んだのはいつだったか思い出せないくらい前なので、次はノルウェイの森を読もうかな、と。
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先が気になって一気に読んだ。面白かった。
コロナ禍のビジネスマンの描写もリアルで良かった。恋人たちの会話は、村上春樹っぽかった。
種明かしは割と最初にされているというのに、そのことをすっかり忘れて読んでいたのはどうしたことか(アホなのか)。
自分の学生時代を思い出した。望未の言動はリアルな感情を思い出させてくれた。
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個人的に主人公みたいな、集団に馴染まないノンポリ受け身でヤレヤレ系(なぜか結構モテる)の男がすごく苦手なんですが、なんで男性作家ってこういう男を描く人が多いの…?
望未の「忘れて欲しい」という願いや「最愛の」と毎回冒頭に書いた謎は、なんとなくそうかなーと思ってたそのままの理由で意外性はなかったです。
私にはどうにも合わない物語でした。
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最高純度の超越的恋愛小説と評されているようです。 自分的にはとても良かったのですが、 こういう男性作家が書いた、男性が主人公の恋愛小説って、 女性が読んでも良いと思えるのかなあ? ちょっと女性の感想を聞いてみたい。
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世の中に迎合し切ることができない僕(久島)が学生時代に転校していった望未と手紙で通じあっていく、そんなお話でした。
主人公だけではなく、登場人物それぞれの抱える生きにくさがよくわかり、また、時間軸の構成が見事で、大変読ませる内容だと感じました。
ストーリー全体になんとなく既視感があったことだけが私としては残念で星4の評価にしました。
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上田さんの本は、ゆえあってほぼ読んでいると思う。
主人公の「最愛の、」人に向ける感情がわかりそうでわからない、すとんと落ちるものはなかった。でもそういうものなのかなあ。
先輩や向井の持つもののほうが心に痛いし、いつまでも残る。彼らの背負わされる吃音やチックや薬がまた心に痛い。
(読んでいる最中、なぜだか村上氏の存在が終始頭の中にちらついて困った。)
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普通の恋愛小説かと思ったらミステリーになってびっくり。
話は面白かったけれど、理解ができないところもありモヤモヤが残ってます(笑)スッキリしたい…。
あと、泣ける系かと期待して読み始めたけれど、時々胸が苦しくなるところがあったくらいでした。
手紙っていいですね〜!
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過去と現在、同じ時を生きているけど交わらない世界。愛しているが故に、の哀しくも美しい世界。
レビューを見てると、段々とこういう作品が理解されなくなってきているのを感じる。共感性や想像力が低下してしてきているのか。
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あしながおじさんや不倫関係にエモさを持たせようとする描写に嫌悪感を抱いた、それを滑稽に描いていたなら笑えたと思うけど。この著者の作品はNTR好きにしかオススメできない