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シリーズ第二弾。
ケンブリッジ大学のカレッジ・ナース(学寮付き保健師)・イモージェンの家に下宿する学生・フランが、担当教授のゴーストライターとして、今は亡き数学者・ギデオンの伝記を執筆することに。
ところがその伝記は、前任の執筆者たちが死亡や行方不明などで次々と頓挫していた曰くモノで・・・。
今回はいきなり死体が発見された前作と異なり、序盤は穏やかなのですが、件の数学者の経歴の不可解な部分を追求していくうちに、色々不穏になってきて結果事件と繋がっていくという展開です。
冒頭でイモージェンが友人達とパッチワークの制作している場面があり、その後もパッチワークキルトのテキスタイルについてのパートがあったりと、“何だかパッチワークに結構ページ割いているな・・”とパッチワークといえばキャシー中島さん(?)位しか思い浮かばない私は、その部分を斜め読みしそうになったのですが、後半でこのパッチワークの図案が謎解きのカギになったので、実はちゃんと繋がっておりました。
というわけで、イモージェンがフランの為に謎を解明すべく奔走するのですが、その間学生の不正疑惑のとばっちりを受けたり、調査の為に訪れた農場で大怪我を負わされたりと、結構受難でお気の毒でした。
そんな災難を受けながらも、様々な布石をちゃんと真相につなげていくイモージェンは流石です。
終盤はちょっとハラハラしましたが、友人の巡査部長・マイケルの協力もあり、事なきを得て良かったですね。
あと、最後にちょっとしか登場しませんでしたが、今回のキーマン(ウーマン)だったと言える、ヴィお婆ちゃんが素敵で、お婆ちゃんの輝かしいラストも清々しくて良かったです。
カレッジの伝統的な雰囲気を楽しめるのも魅力なこのシリーズ。
解説を読むと、原書の方ではさらなる続巻が出ているようなので、翻訳を心待ちにしております~。
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ケンブリッジ大学の学寮の保健師イモージェンが主人公のミステリーシリーズ。
舞台が大学だけに、教授や院生が入り乱れて謎を深めて行くのを、素人探偵と化したイモーが友人のスコットランドヤードのマイクの助けを借りて殺人鬼を明らかにしてゆく。
始めのバザー用のキルト作りや、院生のカンニング事件等、伏線と構成がしっかりしていて面白かった。
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前作よりは背景に納得できる。伏線に整理があったらな、とは思うものの←超偉そう なかなかのまとまり。いかにもありそうな感じでした。特によかったのはラストシーン。人生最後にこの風景が見られたこと、自分のことのように嬉しかったです。