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かれこれ10年以上、仕事で「ロギング仕事術」に似たようなことをしていたので、正直なところ買うのを迷ったところはあるのだけれど、買って正解、読んで目から鱗だった。やはり、倉下さんの視点には脱帽だし、なんといっても実践しているからこその説得力が文章から溢れている。今まで読んだ倉下さんの著作の中では、ユニークで分かりやすい比喩が多くあったようにも思う。
明日の自分は他人、下手をすれば今日中にも他人になってしまう恐れがあることを分かりつつも、ロギンギング(←ログを書いてる最中のこと。)は目先のことで一杯になり内容を端折ってしまうことが多々ある。(「こんなことぐらい書かなくても後で見たら分かるだろう」という甘い考え、スィーティー)これは長いことロギングをしていても、そうなってしまうので半ば諦めていたけれど、"自分しか見ないけど第三者に向けたつもりで書くというマインド"を持てば良かったのか!と鱗がポロポロハラハラ。最近はメール以外にもチャットツールでのコミュニケーションが増えているので、その練習にもなると思った。
"名詞ではなく動詞として"だったり、ちょっとした書き方の違いでタスクになってしまう、など、未来の自分に正しく伝えるためには、やはり書き方なのだ、と感じる。
我流ロギングをしていて痛感することは、「初めてのこと」は出来るだけ細かく丁寧に書いた方が良い、ということ。この本の中にも"不慣れなこと"として書かれている。0が1になる確率は1が2や3になる確率よりも低い。これは、今まで経験してないことは、この先も経験しないかもしれないけれど、一度経験してしまうと、その機会は増える、ということで、時間を置かずに2や3になるタイミングが来れば良いのだが、数年も経ってからそのタイミングが訪れることもあり、そうなると目も当てられないが、ログっておけば数年のブランクなんて「へっちゃらさ!」ってことになる。(まぁ、それは理想であって、多少の突っかかりはあるにしても、ログが全くないよりはマシ。)
我流ロギングはまだまだ改良の余地もあり、進化の途中であることが分かった。(そこに終わりはないのだろうけれど。)いま読めて良かった1冊だ。
10年以上前に似たようなことを始めたきっかけは来月あたりに #めもり日記 に書こうと思う。