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安い日本の謎解きは、プアジャパンに行き着く。日本に生きる人々にとって、これは由々しき問題。その解決策を整理して提示された本。
この10年程度、安い日本の原因と治療について様々言われてきたが、結局は世界で急速に高まってきたデジタル対応モデルによる飛躍的な生産性向上に日本の企業や組織が対応してこなかった事に集約される。その処方箋は政治だけで解決されず、個別の企業の動きに多くを負っており、企業内ではデジタル対応人材の有無によって左右される。人材供給や育成組織改革という、難題を乗り越えて初めて再生が見えてくるというその目線を持ち、果敢に総力で取り組むべき事を教えていただきました。
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悲しいけどあと30分はこの貧乏状態を抜けそうにないですね。
自分が定年まではもう無理なんですが、子どもたちや孫の世代になんとかこの日本の良い国民性を残したい。
そのためには、本気で世界と戦わなければならないです。
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令和6年GWの部屋の清掃で発掘された本で、読みかけになっていたものです。読みたい本が多くあり、今後もこの本を読み切る時間が取れないと思われます。
尚、評価は「★」となっていますが、私の中で読了できなかったものをこの分類にしており、内容が悪かったわけではありません。
読み終わった場所までに、気になったポイントを記しておきます。
・1980年代頃から、世界経済の構造が大きく変わり始めた、本当はそれに対応して日本の産業構造と社会構造を変えることが必要だった。ところが日本はそれを怠り、古い構造を固定化してしまった。日本経済の基本的な原因は、日本の経済・社会の構造が世界の大きな変化に対応できなかったことである(p4)補助は政治的な人気取りにはなっても、社会の基本構造を変えることはできない。高度経済成長期における農業のように(p5)必要なのは、補助ではなく産業構造と社会構造を改革すること(p7)
・大型コンピュータを中心とする情報処理の仕組みは日本の社会構造や企業構造にあった者であった、日本は分権的性格を持つ情報技術であるITには対応できなかった、そして全てを社内で処理しようとするために、クラウド化も進まなかった(p54)
・低金利政策の目的としては、円安の実現だけでなく、財政資金の調達コスト引き下げもあったと考えられる、これによって国際に依存して財政資金を調達するのが容易になった(p56)
・90年代の中頃になぜ日本が突然成長を停止してしまったのか、多くの金融機関が破綻し日本に終末的雰囲気が蔓延した、これが製造業にまで影響したのは、中国の工業化が基本的な原因だったのであろう(p63)そしてこれに対抗するために円安にしたことも(p71)
・通信、コンピュータ、情報サービスの赤字拡大の背後には、総務省やデジタル庁がクラウドサービスとひて、国内大手でなく、AWS,Azure(マイクロソフト)、GCP(グーグル)が8割を超えたことがある(p82)
・旅行収支で黒字になるのは、その国の物価水準が国際的に見て低いことを意味している、2013年頃から旅行収支が黒字化したのは、円安の影響である。その他のサービスで赤字になるのは、日本の産業が高度サービス業に転換できていないから、安売り分野では黒字になるが、ハイテク分野では赤字になる、現在の日本経済の状況を象徴している(p84)
・企業は付加価値を生産し、これが賃金や利子などの支払い、利益になる。長期的に見ると付加価値に占める賃金の比率(労働分配率)は、ほぼ一致であるので、賃金の動向を決めるのは、付加価値である(p100)
・2040年の日本の産業構成は、医療・介護分野の就業者数は、製造業の2倍、県瀬業の4倍となり、日本最大の産業になる、2024年は、医療介護、製造業・卸売小売が1000万人ずつと、ほぼ同じになる。(p115)GDPにおいては、2040年において製造業が一番大きいが、卸売小売と帰寮介護。専門科学技術が同額となる(p116)
・G7諸国の一人当たりGDPは、2012年の13位(カナダ9、米国10)から、2022年には27位(カナダ13、米国8)となりイギリ��、ドイツ、フランスに抜かれた(p124)
・円安により、2010年比較で2022年には購買力が57%にまで低下していることを示している、実質実効為替レートによる(p126)2022年夏までは、原油価格上昇などの海外要因であったが、それ以降は輸入物価の半分程度は、円安による(p133)
未読了
2024年5月3日作成
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久しぶりの野口悠紀雄
著者はアベノミクスや円安誘導には反対の立場だが、本書を読むとうなずける事も多い。補助金政策をやめ、大学と社会改革が必要と訴えるが、今の日本では実現できそうにない。
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日本の現状を変えるには、高度人材を呼び込むこと、その人たちの賃金を、海外並みに上げることが大事だということです。しかし、あまり格差のある社会は、不安定になると思うのですが。
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10年以上前から一貫した内容で日本経済の危機や課題を指摘して、それがむしろ悪化しているのが実態。改善策も本書に示されてるが、なかなか難しい。
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知らなかったでは済まされない日本の現状。
めちゃめちゃ政府に憤る。日本が凄く素敵な国で海外からも評判の国って言う一部分しか報道しないマスコミの姿勢も疑問。直ぐにクレームや炎上起こす人達はこの日本の根幹こそモノ言うべきでは!と思う。
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国力の物差しを「GDP」測るのはやめようと言う人が出てきた。日本が順位を下げているからだろう。日本は「貧困大国」になった。
金融緩和、円安政策は転換すべき。
補助金のばら撒きはますます日本を貧困にする。
「デジタル化」に力を入れるべき。
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「超」整理手帳を使っている頃から
作者の名前は知っていたかし
いろんな媒体で載っている記事は
読んだことはあったけど
それを並べて読むと
事実を並べられる力
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筆者の言いたいことを要約すると・・・
筆者の主張
1980年代以降の日本政府が施行した補助金制度やリーマンショックによって停滞した日本企業の国際競争力の低下が、実質賃金の低下や年金・保険制度の破綻を招き、貧困な日本をつくりあげてしまっている。
主張を説明する要素・理由
(後ほど追記)
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日本はもうジリ貧です。
雇用形態が固定化され、流動性がないため社会にイノベーションが起きづらくなっている。
政府の政策も迷走してばかり。
これから世界がどんどん変わっていく中で日本はますます置き去りになってしまうのだろう。
この本を読んでこれからの自分の生き方を改めて考え直す機会となった。