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スキープレーヤーとしての選手生命を怪我で絶たれ、マネージャーとして出会った便利な調理グッズ。このグッズに惚れ込み、新卒募集があると知り、長野から北海道へ就職した新津七雪。
このキッチングッズ愛が素晴らしく、新人ながら一目を置かれる…
営業の茨戸とのじれったい関係にムズムズしていましたが、まだ付き合うまではいかなくて残念でした。
アットホームな商品開発課のメンバー達の新津への可愛がりに、ほっこりしました。
シリーズ化希望です!
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ほんわかと、ゆるゆると進んでいくストーリーが心地よい。
主人公・新津が自分自身と向き合うと同時に周りの人たちもその姿に感化されていく感じとか、出てくる人たちも皆いい人だとか、本当にこんな会社があるならば、私も仲間になりたい!
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主人公の新津が元気で楽しい。
好きなものを好きです!と、言えるところが素直でよろしい。周りは先輩方ばかりで、不慣れな土地での就職で、つらいこともあるはずだが、それでもパワーをもらえる。
燻っていた感情も溶けてったなら良かった。
企画のメンバーがなんやかやと仲良いのも楽しいね。
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札幌の色々なお店がおいしそう、、名前も書いて欲しい(笑)そして、札幌に行きたい!この作者さんの描く恋愛がすごく穏やかでゆっくりでとてもいい。早く続編が読みたいです。
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学生時代から親しんだキッチン用品メーカーに念願かなって採用された1人の女性が、よき上司や先輩とともに商品開発に携わる姿を描くお仕事小説。
◇
新津七雪。ピカピカの新入社員だ。
生まれも育ちも長野県の七雪は、大学卒業まで地元を離れたことがなかった。
だが就職は迷わず札幌を選んだ。そこには株式会社シェフ工房があるからだ。
七雪がシェフ工房を知ったのは、大学のスキー部時代だ。マネージャーをしていた七雪は、寮での食事作りを通してシェフ工房のキッチン用品に出会った。そして、その使い勝手のよさやしゃれたデザインに惚れ込み、シェフ工房の熱烈なファンになったのだった。
やがて就活時期になり、シェフ工房の求人を見つけた七雪は躊躇なくエントリーして札幌に飛んだ。面接試験に臨んだ七雪は製品の長所を嬉々として語り、ここで働きたいという思いを熱く訴えてみごと合格。
その熱意を認められて希望通り企画開発室に配属された七雪の、幸せいっぱいの社会人生活が始まった。 ( 第1話「かしわもちトングでジンギスカン」) 全5話。
* * * * *
主人公の七雪。
明るく意欲に溢れ度胸もあるし、上司や先輩のアドバイスを真摯に受け止めもするという、いい意味での体育会系気質です。
おまけにマネージャー経験で培った要領や手際のよさも身につけています。
そんな七雪がプランナーとしても人間としても成長していく姿を描くのが、この作品のテーマです。
でも、その描き方が中途半端だったように感じました。理由は明白です。盛りだくさんに過ぎたからです。
最大の要因は、七雪の恋物語まで描こうとしたことです。
七雪は設定からして就職1年目で色恋に気を取られるようなタイプに見えないですし、なし崩し的に茨戸との距離を縮めるところも無警戒に過ぎるでしょう。
さらに相手役の茨戸についての描写が薄っぺらで存在感に乏しいまま、七雪が自身の恋心に気づくという陳腐なラストはマイナスでしかありません。
こんなことに紙数を割いたために、七雪というヒロインに人間としての奥行きを出させるところまで描けなかったのだと思われます。
例えば、明るくポジティブに見える七雪には精神的な暗部があるのですが、それを克服することこそが、七雪の人間としての成長を描く柱だったはずです。
腕の疲労骨折でスキー選手を断念せざるを得なかった屈託と、同期の友人でスキー選手として期待される円城寺晴へのコンプレックス。それらが七雪の精神的な暗部を作っています。
そこを乗り越えることで七雪は成長していくのですが、その描写が通り一遍で七雪の苦悩があまり感じられませんでした。
また、七雪のプランナーとしての成長を描くには企画開発室の個性的で魅力的な面々の支えの描写が必要になります。特にエースの出町かがりの存在が重要です。
なのにかがりという天才プランナーの掘り下げ方が足りないため、七雪の製品開発に向けた精進や苦労がまったく感じられませんでした。
さらに七雪の適性を見抜いた深町室長や年齢の近い五味についても描写が浅いままで、七雪の成長という作品の本筋を構成する要素をなおざりにしているように感じました。
他には、製造部の忠海という、製品実用化への障壁となる人物も魅力的な設定なのに、あまり機能しているように見えないのも残念のひと言です。
悪意ある人物が登場しない設定なのですから、七雪の前進するための苦悩をきちんと描くべきだったと思いました。
若い女性には恋物語という図式は、そろそろなくしてもいい気がします。
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出てくる食べ物が全部美味しそうですし、気軽にサクッと読めます。
この本に出てくるキッチングッズたち、どれも魅力的で、料理をする人しない人関係なく、誰でもシェフの腕前になれるっていうコンセプトがとっても素敵。
商品開発のお話やから、私たちが普段なにげなく使ってるものでも、販売までにたくさんの人が関わって、知恵を絞って改良を重ねて作ってくれてるんやなあ、と改めて感謝の気持ちでいっぱいになりました。モノづくりって、めちゃくちゃ大変やけど、自分の想いが形になったとき、誰かの元に届いた時、ほんまに嬉しくて、、私も企画開発部の一員になったつもりで読んじゃいました。
このお話もシリーズ化してほしいな。新津さんの今後が気になるし、この世界にまた遊びに行きたい!
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札幌が舞台ということでかなり期待して読みましたが、出町さんの訛りが酷すぎて…作中の登場人物の誰かも、あんなに訛ってる人はあまりいませんみたいな事は言っていましたが、ほんとにそうで、札幌であんな訛りを話す人はまずいないので、違和感がありすぎます。
実際にある地下鉄路線や、駅名、地名とかまで出して、地元民からするとかなりリアリティがあるのに、もったいなかったです。
また、作中に出てくる商品も使ってみたいと思ったものは、あまり無かったです。
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アイデアを出してそれを形にし商品化する
言葉にすると1行だけど沢山の人がかかわる
ことによってよりよい商品を作る過程が
大変ながらも楽しそうに感じるところが
キッチンメーカを愛する新津がヒロイン
だからかなと思ったし、ここの社員の人たちが
みんな良い人ってところもあったかな?
いやっほんと素敵な人しかいないじゃん。
しかし商品開発って開発する当事者は大変かも
しれないけどすごく面白ですね。
新津の過去にも驚いたけどその事実を知って
あぁ~それだったらこういう性格で仕事への
熱量も半端ないだろうなぁ~と納得。
作中に出てくる北海道グルメや元々あった
キッチン用品や新商品発売前の試作品を
使った料理なんかもどれも美味しそうで
ちょっと北海道に行きたくなったし
ちょこっと便利グッズを利用した
料理なんかも試してみたくなった。
そしてずっと忘れていた仕事に対する
まっすぐな姿勢と熱量なんかを思い出した。
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こういう便利調理器具って欲しいなーと思いつつもなかなか手の出ない商品の1つかも。ポトフ食べたくなった。
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読みやすく、ほっこり。
しかしここまで主人公のように好きなものを仕事にできるのは凄いですよね。熱量が。
どちらかというと営業くん寄りだからなぁ。営業くんは感化されて熱持つようになってるけど。