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井伏鱒二の名作の一つ、珍品堂主人の増補版と云うので早速手にしてみました。
「風が吹かないのに風に吹かれている様な後姿」と云う珍品堂主人は、井伏鱒二のこの文章そのもの。飄々として掴みどころが無いような、それでいて優しさや可笑しみをじわじわと沁みらす名文を、たっぷり楽しめます!
逸品に出逢った時、攫まされたと知った時、巧くいったとニンマリする時、失敗してトボトボと弱い背中を晒す時、珍品堂の姿をあれこれと想像しながら読むととても楽しめたのですが、増補版の増補部分に注意しなかった自分が恨めしい。巻末の追加分白洲正子さんのネタバレ部分に少し削がれました…おおう(笑)
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風変わりな品物を掘り出す骨董屋・珍品堂を中心に善意と奸計が織りなす人間模様を鮮やかに描く。関連エッセイを増補した決定版。〈巻末エッセイ〉白洲正子
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図書館で。
自分が骨董にも歴史にも全く明るくないため、はぁ~そうなんだ~というような通り一遍の感想しか持てず、さらに自分の目利き具合をひけらかして悦に入る描写があまり面白いと感じなかったので途中で本を閉じました。
多分、モデルの人物を知っていたり、骨董に造詣の深い人なら楽しめるんだろうなぁとは思いました。
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実在の人物をモデルに、戦後の東京で骨董狂いの男が料亭経営に乗り出す顛末を虚々実々に描く、ユーモラスでほろ苦な大人のおはなし。
綿密な箱書きとかとは無縁で、ゆるゆると流れるように語られ、あっちいったりりこっちいったりおおらかな語り口が、昼休憩に読んだりするのにピッタリ。
巻末には白洲正子さまがモデルとなった人物のことを語っており、この人は小林秀雄、この人はもしかして;魯山人などと種明かしも楽しい〜
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知人の推薦で手に取ってみた。骨董に魅了された人々のドタバタ感が生き生きとユーモアたっぷりに描かれている。主人公が料亭経営にのりだした後に、狡猾な女性が登場してからますます面白くなる。実在の人物をモデルにしているが、主人公の性格がどこか自分と似ているような気がしてならない。
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井伏鱒二さん
文体が朗らかで分かりやすく
どことなく可愛らしさがあり
良いな〜と思う
骨董好きの主人公は
どことなくコミカルで
騙し騙されあるものの
読んでてほっこりする
ブックオフにて取り寄せ