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紙の本
「街道」の原点
2020/08/21 14:25
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:温故知新 - この投稿者のレビュー一覧を見る
古くは内田ヒャクケンにならう形をとりつつ、歴史文学エッセイの祖型スタイルを確立した作と思われる。調べたわけではないが、司馬遼太郎の「街道をゆく」シリーズは、司馬さんが小説を書き終えて、たどり着いた心境になったとき、井伏鱒二のこの作にひかれるものを想起したのではないか、と思わせる。井伏鱒二の隠れた名作。
紙の本
井伏鱒二氏による史実や文献を辿りつつ歩き、その今昔を風趣豊かに描いた街道紀行文集です!
2020/08/10 10:54
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちこ - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、『山椒魚』、『屋根の上のサワン』、『ジョン万次郎漂流記』、『本日休診』、『漂民宇三郎』、『黒い雨』などの傑作で知られる井伏鱒二氏の作品です。同書は、篠山街道、久慈街道、甲斐わかひこ路、近江路など古き時代の面影を残す旧街道をテーマにして、昭和31年から執筆に取り組まれた名作です。史実や文献を辿りつつ歩き、その今昔を風趣豊かに描き出した紀行文集です。同書の構成は、「篠山街道(京都府・兵庫県)」、「久慈街道(青森県・岩手県)」、「甲斐わかひこ路(山梨県)」、「備前街道(岡山県)」、「天城山麓を巡る道(静岡県)」、「近江路(滋賀県)」、「奥の細道の杖の跡(宮城県・岩手県・山形県)」、「三浦哲郎:久慈街道同行記」となっています。
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