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2023年4月発行、監修は(任意団体)エンジェルアイズ代表・新宿区社会教育委員でもある、遠藤美季さん。
大人でも「これくらいいいよね?」とやりがちな、ダメ事例が続々出てきて、一般のネット・SNS利用者にも使える有益な本。
小中学校でも、タブレットやネットを使う授業が増えた中、著作権やプライバシーを軸に、実際にありそうなシチュエーションを事例として解説しています。
用語集の最初が「ネットリテラシー=インターネットのいいところも悪いところも理解したうえで、正しく活用していける知識と能力のこと」、これが本書のテーマです。
・コピペ投稿
・他者の画像の無断使用(SNS投稿やアイコン使用)
・IDやパスワードの貸し借り
・自撮り写真の背景からの「特定」
・無料Wi-Fiの危険性
…等々、大人にも思い当たる節も多いのでは?
巻末には文科省や法務省など、国のホットラインもあり、60ページ程度でよくまとまっています。
個人で買うには2900円とやや高額ですし【図書館用特別堅牢製本図書】と表示があるように、学校や児童施設、塾など、子どもの指導にあたる組織に置いてあるといい本です。
ただし、学校向けの本としては、出てくるキャラクターが「ヤンチャで青い服を着た男の子」「中性的で落ち着いた黄色い服の男の子」「髪が長くてピンクでフリル付きの服を着た女の子」「ツリ目の厳しめな先生」という性別の固定観念が強い辺りは配慮不足なので、評価を−1にしました。