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今回の装丁も素敵
見やすいタイトルと明るい色にイラストが入った表紙
村井理子氏の本やブログを読んで家族との関係性はわかっていたつもりだった
しかしこれでもかと言うくらい義母からの呪いが結構しんどかった
衝突して、干渉され、批判されてきた義父母の介護をこなしているリコ氏に「すごいな。なかなかできることではないよな」と頭が下がる
最後の章・今は亡き母へ、今、目の前にいる母へ より
「生きていてほしかった。今だったら、実母にしてあげられることがたくさんある」
「だからこそ、目の前にいるもうひとりの母を、最後まで見つめていこうと考えている」
実母との距離を取っている自分は、こんな気持ちになれる日が来るだろうかと考えて苦しくなってしまった
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『兄の終い』『全員悪人』『家族』と読んできて、ほかにもwebの連載記事や日々のX(Twitter)まで網羅しているファンとして、最近の“事情”はそれなりに把握しているつもりではいたのだけれど‥いつも以上に四方八方から良くも悪くも「そう来たか〜!」の波状攻撃。なんというか、本当に本当におつかれさまです!と言って泣きたい。
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母との関わりについていろいろ考えた。
甘えん坊で情緒不安定な妹、自由気まま浮き草生活の弟の姉としてしっかり者をやるしかなく、子供の頃からあまり母に甘えたり頼ったりしてこなかった。
結果、老いた母に頼られることがしんどい。なぜかドライに客観的な気持ちになってしまい、手は貸せるけど、気持ちに寄り添えない自分に罪悪感、、、
でも誰しも完璧な家族ではなく、悩み葛藤するのかなぁと少し救われた。
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私の母と義母に心を照らしあわせて読みました。
実の親だから心から寄り添えきれないのが良く分かる。怖くて。
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実母と義母は対抗心があり相手の行動に焼きもちを妬いたり嫉妬したりと聞くが、この物語のお二人は良好関係のようで良かった。
義母は息子が結婚したことで娘ができたようで嬉しかったのではないだろうか?世話を妬いたり一緒に行動したりしたかったのだと思う。ただ、ちょっと度が過ぎただけ。義母と同じ立場になって考える事ができたなら感謝する事ができたのではないかと思う。
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冒頭、義父母に兄を会わせたくなさそうな空気感に
『兄の終い』と『家族』で知ってる"兄"を思い出し
胸が苦しくなった。会ったこともない人なのに…
また何度も読むんじゃないかと思わせる一冊
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家族とは何て厄介な集合体なんだろうと思わずにはいられない。
愛おしい存在でありながら、それを覆い尽くすほどの面倒。
本作は、村井さんの実母と義母のエピソードが中心に描かれた家族エッセイ。
実母の行動に、うーんと唸ってしまう場面があったけれど、結婚前からグイグイ圧力を掛けて来る義母の姿には辟易してしまう。
もちろん、人間誰しも良い所と悪い所があって、一面で判断してはいけないと思うが、もし自分が村井さんの立場になったら、鬱まっしぐらになると思う。
愛と憎しみは紙一重。
家族であっても一筋縄では行かない事を実感させられる。
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今までのエッセイや小説でも知っていたけれど、改めて書きがい?のあるお母様だ!
まだまだ続く認知症介護。
現実にいつ自分の身に降りかかるかもしれず・・・
続編にも期待しています。
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実母と義母、ふたりの母の人生を描く。
癌で亡くなった実母と認知症進行中の義母の介護。
凄まじいなぁという思いしかない。
村井さん自身の両親と兄を変人ばかりのメンバーで、というところも確かにクセの強そうな…という感じは受ける。
だが、義母もかなりの個性の持ち主のようで…。
しかしながら冷静に判断し、受け止め、ときには受け流している村井さん自身に強さを感じた。
これだけ細かく見ていることが、相手に対して深い愛情があるからだと思う。
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実母、義母、そして村井理子さん。
すごいエネルギーに満ち溢れている。
結婚してすぐ(結婚前から?)始まったお義母さんの嫁教育。
孫会いたさにご両親が自宅に押しかけてくる件。
村井さんもお仕事があり大変だったと思う。
お義母さんと対峙する嫁。
すごいなー。
なかなか言えないし、ここまで頑固に断れない。
自分ならこのような時はどうするだろう。
考えながら読み進めた。
でも、介護が必要になったお義父・母さん。
優しいお孫さんがいて幸せですね。
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そうなのよ。
どんなひどいことをした義親でも、亡くなったり認知症になったりすると、どうでもよくなる。
記憶は消えないけれど、気持ちはおさまってしまうのよね。
もう対等な相手ではないからなのか・・・
しかし強力ですなぁ、義母様。
実母さまもなかなかのキャラ。
義母は若くして亡くなり(いろいろあったけど)実母は大きな後悔もなく見送った私が、もっといろいろあった義父の世話をするな中でたまたま出あった理子さんの本。
文章力があれば、ここまでスッキリ書けるんだなあ。
まだ先は長そうだが、そしたらもう一冊書けるかもしれないですね。(無責任にスミマセン)
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義母と実母についての体験談並びに随想。
なかなかの人物の義母と渡り合う嫁である著者の強さが心地よい。
文章も読みやすくて好き。と思ったら、「人間をお休みしてヤギになってみた結果」の訳者さんだとわかり、あのわくわくして読んだあの本を、この方は年末年始の義父母襲来のストレスから逃げるように訳してたのかなと思うとおかしくなった。
他の著書も読みたいと思う。
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面白かった。読みやすかった。
実母だからできないこと、義母にだからできること。またはその逆も然り。娘と母は、近すぎても辛くなってしまうから、少し距離がおる方がお互いのためなケースが多い気がする。
いつか後悔するのかな。まだ分からない。
でも、その時がきたらまたこの本を手に取りたいと思う。
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実母も義母も強烈〜!!初対面から容姿を腐し、延々と他人の悪口を聞かせ、電話をかけまくり、子どもの家に突撃してきて自分が正しいと思う道に引きずりこもうとしている義母に関してはもはやホラーとしか思えない。それでも筆者も歳を重ね、実母も義母も認知症になったことで昔のアレはああいうことだったのかと思えてあげることがすごいな。私なら縁切りたいレベル。なかなか大変な村井さんの人生、興味深く読了。他の本も読んでみたい。
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親を選ぶことはできない。村井さんの義母は激しく、実母は大人しい全く正反対の親。その二人にどのように接してきたかが綴られている。
特に、義母の激しさは極端であり、こうあるべきという思いが強い。嫁なんだから私のいう事はすべて聞くべきという思いがあふれている。その厳しい要望に体を張って抵抗する姿勢は見事でもある。
そんな激しい義母も、年を取って認知症になるといい人になってしまうところは、少し切ないものだ。