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アパレルメーカーに勤める仲江翠は入社一年目。そつなく仕事をこなしていたが、彼女には秘密があった。仕入れ部の課長と不倫恋愛していたのだ。さらに同期の男性とも恋人として付き合い、ゲームのような恋愛を続けた。ところが、同僚女性が上司と無理心中する事件が発生。二人の一途さを理解できない翠だったが、やがて彼女にもつらい出来事が舞い込む。本当の愛に気付くまでの物語。
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・さすが乃南さん、と思わせるのは、主人公が精神のバランスを欠いていく課程。主人公以外の女性達の心理にも入り込みやすいので、最後まで飽きない。おまけにわりと短いので、一気に読めてしまう。・「幸せ」というものに対する女の執念、個人差はあれど、少なからず理解できる。できるからやるせない。
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いつ書かれた話??みたいなバブルなかんじがした。1991年…フムフム。
翠のようなしたたかな子は私のまわりにはいない。異性も友達も冷静に分析し、自分を優位にたたせる。この子は自分に自信があるんだろう。
不倫相手と彼氏。2人と付き合うなんて精神的にも肉体的にも疲れるから私には無理だ。その前に付き合うからには相手に誠実でありたいと思う。まだ本当に好きな人に出会ってないんだなあと思った。24歳…もうそろそろ1人に絞って真剣に付き合った方がいい。
最後の「だけど、大丈夫。だって私は、まだ若い」という翠の回想。
でも翠が羨ましいとは思わない。
ヴァンサンカン=フランス語で「25歳」という意味。
25歳までにってことか…ふう。
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普通のOLの打算的な恋愛と不倫のお話。
いつもの乃南アサさんの作風じゃないな〜、と思って初版を見たら、なんと18年くらい前の作品だったんですね!びっくり。
それにしては時代を感じさせないなと思う。ケータイとかのツールが増えたとはいえ、結局20年経ってもOLの日常って変わらないもんだな。
結局、翠はひとりになったけど一番美味しいとこどりだったんだからよかったじゃないの、と思うけど。
それにしても亀の虐待は読んでて楽しいもんじゃない。
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12.07.08読了。愛人も恋人も持ち人生勝ち組ゲームみたいな感覚で恋愛をする中江翠。結局最後に上手くいかず、両方とも失うっていうか本気で好きじゃないって自分も気が付く。簡単にあまり考えたくない時に読むにはちょうどいい本。なにかを感じたい時に読む本ではない。頭で計算しての恋だの恋愛だのはう〜ん、どうでしょう。
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ちょっとわかるような,わからないような。
翠が悪いことをしているのはわかっていても,なんとなく同情してしまった。
彼女と同じような気持ちになることもある。
このドキドキは,久々の味でした。
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将来の結婚相手候補をキープしながら、不倫を楽しみ、充実していると信じていたOLの翠。
それなりに自分に自信があって、男を手玉にとるのなんて楽勝だと思っていた彼女だけれど・・・
なんだか、ところどころ、ちょっと昔の自分を思い出してしまいました・・・。まあ、そういう意味で、分かるところはとても主人公の気持ちがよく分かったけれど・・・
先が気になるストーリーではあるけれど、「え、ここで終わり?」って言いたくなるような結末でした。
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狡賢く振舞ってはいるけれど、
自分で思っているほど自分は大人じゃなかった・・・・。気持ち的にはとっても共感できるけどちょっと安っぽい感じはする。
すぐ読み終わる。乃南アサというよりは唯川恵系
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ヴァンサンカンってのは、25歳のことを言うらしいですよ。。。
私は26歳、あ!今年27じゃん(--)
これを読んだのはちょうど25歳の時です。
お話は、入社1年目アパレルメーカー勤務のOL翠が主人公。
彼女、恐ろしいですよ、自分がどうすると可愛いとか、どんなふうにしたら男に魅力的に思われるとか、全部計算して、しっかり手頃な男を彼氏にします。
おまけに上司と不倫、彼氏とは二股。。。!
しかしまあ、完璧に猫かぶっているわけですから、本物の愛はつかめないってわけですなぁ。。。愛は、恋は、計算ではできないっつーわけねー。
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20100516
ヴァンサンカン[vingt-cinq ans]とはフランス語で「25歳」のことだそうです。内容的には微妙。いわゆる「等身大」の主人公があまり好きじゃないせいかも。
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ラストがもう少し面白い展開になっていたら
それなりに楽しく読めたのかもしれない。
ちょっと残念。
でも、意外と世の中こういう人達は多いかもしれない。。。
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隣の課の上司と部下を二股にかけている翠。
そんな自分は人より先を行っていると思っていた。
不倫をしていてもゲームと割りきっているつもりだった。
でも、気付けば周りは結婚し、二股をかけても孤独だった。
猫を被って、強がってもいいことなし。
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騙したつもりが騙されて。
周囲の男どもを利用しながら賢く生きているつもりの、かなりあざとい女の子が、結局振り返ってみると、男社会に都合のいいように利用されているだけだったという、身もふたもない話を、どろどろの社内恋愛がらみで女性週刊誌チックに書いた作品。
成功者も失敗者も所詮は…という展開で、寒々しい女性小説でした。
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2011.12.04
自分より冴えない女子が幸せになり、前進していくことに対する焦り、その焦りに対し、自分には恋人、愛人どちらもいる、という自尊心で打ち勝とうとしてしまう気持ち、でも結局はどちらも本当に欲しいものではなく最後には何もなくなってしまったこと...考えさせられました。25歳、遊んでられない年齢ですね。
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どこか強がって生きてしまう女性。
恋愛小説はあまり好きじゃないけど、これは嫌いじゃない。
少なからず理解できる部分があったからだと思う。