投稿元:
レビューを見る
天才画家、辻堂環が死亡したというニュースをきっかけに、環に関わった女性達が環との思い出を語るといったスタイル。
小池版「ニシノユキヒコ~」みたいな感じでした(どちらが先に書かれたのかは知りませんが)。
個人的に環みたいな人に魅力を感じないので、その強烈な個性に惹かれる女性達も「ふーん」という感想しか持てなかった。
文章はいつもの小池さんらしく綺麗でしたが、ところどころ下品な表現があって、敢えて挑戦してみたのかなあと思いましたが、その点もあまり好きになれなかった。
投稿元:
レビューを見る
なにげない日常を過ごす6人の平凡な女たち。
彼女たちの共通点は天才画家の辻堂環と親密やそれに近い関係を経験したことである。夭逝した環の報に接した彼女たち。それぞれがかつて環と過ごした日々が三人称で語られる。奔放でバイセクシュアルでもある環は彼女たちを翻弄し、貪欲に飲み込んでゆく。海のように。寿命を縮めたのは無邪気なあまたの恋のせいであろうか。
投稿元:
レビューを見る
何もかもお洒落だったし、この短編集のテーマというかシチュエーションが最高だった。
辻堂環はクズだしそれにホイホイついてく女たちもどうかしてるけど、圧倒的魅力のある男性を前に人間性を捨てていく女たちの様子が楽しかった。
似たような作りの話何作でも読みたい。
一番最初の恭子が一番傷が浅くて健全な失恋体験なのかなと思った。
千里と知美の関係がとても良かった。
こういう女同士の傷の舐め合いみたいなのすごい好き。