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紙の本

子どもたちは体験学習から何を感じ取ったのか。

2017/01/26 17:04

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投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

山からフジのツルを取ってきて糸にし、布を織って着る暮らし。そんな習慣もありました。これは小学生がそういう古い習慣を学習し「何を学んでいくか」のお話です。

子どもの数が減っていって小学校が統合され、近くなのに知らない場所が学区になっている小学校。そこで「地域学習」として子供たちが学ぶ姿をまとめたものです。「体験学習はどんな効果をもつのだろうか」を教えてくれる一冊でもありました。

登場する子供たちの通っている小学校は海沿いにあります。ほんの数キロしか離れていないその地区は雪が深く積もる。家の形が違うだけでなく、習慣も随分違っています。今はいろいろなニュースで「日本にはいろいろな風土の場所がある」ことは知っているつもりでも、こんな身近でこれだけ違うことだけでも、とても驚きなのではないでしょうか。違う環境の中では、違った暮らしの知恵がある。

ここの子どもたちは、里山を歩いたり紙漉きをしたりという「体験学習」などを通して「近いけれど知らないところ」に接してどんなことを考えたのでしょうか。ところどころに生徒の感想の言葉なども織り込まれています。それぞれ違うものを受け取っているけれど、そのこともとても大事に思えました。

山の村では昔からフジのツルを取ってきて布を織っていたそうです。これが本書のタイトルになっている。今は保存会もできましたが、生活の中ではもう使うことがほとんどなくなった藤布。実際に織った布で作った服を着てみたりするだけでなく、そこから「服にはどんな繊維を使うようになったのか」「繊維それぞれの性質は」と学ぶことも広がっていく。

この学習では「伝統技術」というものについて考えるだけでなく、「繊維というもの」「服というもの」、さらには「流行や流通」などにも広げようとすれば広げられる。大人である私にも「学びを広げていく」楽しさが感じられるところでした。

フジの繊維で作った服は、もう今の時代には「不可欠」なものではないかもしれません。でも、そういうものに触れることで得られることもたくさんある。いろんなことを考えさせられました。

子供向けの書籍とされていますが、大人が読んでも楽しい本でした。

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