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実は現在叔母が末期がんで入院中。叔父が付き添って看病している。それだけにこの話は泣ける。終末期医療にとって、治らない病気にどう向き合うかという医師の気持ちが患者からしたらありがたい。
人生短くても幸せって感じる時間があればいい。これは妹さんから学んだのだろう。私達の日常にある当たり前の生活を精一杯努力して楽しんでみようと思う。
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知っている通りの名前が出てきて京都の街の風景が思い浮かんだ。あと出町ふたばなど有名なお店の名前も出てきた。町医者のマチ先生、患者に寄り添う医師。
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オーディブルで読了?
人の生死を優しく描かれている。
町の小さい病院。この作者の世界観好きです。
中々、続きが読みたくなっても、すぐ開けないのがオーディブル。
ご飯作りに聴くのはいいが、タイミングが合わず止めるのも少し悲しい。
紙の本で再読したい。
和菓子が食べたい
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人の死に方は人の生き方。死に方1つで幸せだ不幸だと人生全部を決めつけられる中で、患者の尊厳も医療の発展も考える医者の生き方の苦労は如何程か。私が考えたとてお医者さんの手伝いになりはしない。それは間違いだけど、今はただ私の生き方を考えよう。
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京都、洛北大学病院のエリート医師だった雄町は、妹が死に甥を育てるため原田病院に転職する。内視鏡の抜群の技術を買われ、大学に戻って来いと先輩から言われるが断る。老人相手の医療の日々。
すごく面白かった。「神様のカルテ」シリーズも物凄く良かったのだけれど、雄町医師にはハゲシク「 こういう人になりたい」 と思わせるものがある。抜群の知識と技量。それを誇らない人格、鷹揚と、泰然自若とした感じ。
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良い!とても良い!!
ほっこりする医療ものの小説というのも良いが、舞台が京都で、地名や名産品が多数出てくるのも良い!
夏川さんの作品はこれで2冊目。
もっと他の作品も読みたいと思える一冊であった。
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雄町哲郎、38歳、通称マチ先生。
シングルマザーだった妹が亡くなり、1人残された甥の龍之介と暮らす為、大学病院を辞めて京都の原田病院で勤務する事を決意する。
なんと言っても、このマチ先生が魅力的。
若白髪が目立つ髪、甘いものには目がなくて、それでいて医師としては申し分ない力量。
一番惹かれるのは患者に対しての穏やかな声掛けと誠実さ。
最近はダメ医師の話をよく耳にするが、マチ先生は患者の心にきちんと向き合ってくれる。
第四話で、とある患者さんがマチ先生に残した六文字の言葉に胸が一杯になった。
心に染み入る温かな医療小説。
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『神様のカルテ』が信州が舞台だったが、本書は舞台を京都に移し、パートナーがカメラマンの奥さんから、甥の中学生になり、大病院から週末医療が多い大きくない病院に。舞台や主人公が変わっても相変わらずの筆で読ませてくれる。こんなお医者さんにお世話になりたい。
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やっぱり私は夏川さんの作品がとても好きだと改めて実感。
毎回、読み進めれば進むほど、気づけば、夏川さんの世界観にどっぷりとハマっていく。
人とは何か
幸せとは何か
死とは何か
夏川草介さんによる京都を舞台にした医療小説
夏川さんと京都というのがまず新鮮でした。
一身上の都合で大学の医局を退職し、町にある総合病院で終末期医療に携わるようになったマチ先生。
読み始めたときは、つかみどころがなく少し戸惑っていた。
先輩医師からの大学の若い研修医の研修を引き受け、ともに仕事をしていくうちに、だんだんとマチ先生の人柄が伝わってくる。
医療の知識や技術はしっかり持っている。
自分のおかれた立場や環境で、学ぶことはたくさんあり、終末期医療を通じで自分は何ができるのかを、どうすることが患者にとって、患者の家族にとって幸せなのかを考えていく。
大学病院のほうが偉いとかそんなことは気にしていない。
『神様のカルテ』の一止先生とは、また違った個性豊かな興味深い人物でした。
一止とマチ先生。アプローチの仕方は違うかもしれないが、考えていることの根本は同じなのではないだろうか。
この作品がシリーズ化されたらとてもうれしい。
そして、出てくる京都の和菓子がとてもおいしそうでした。
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「神様のカルテ」シリーズの大ファンですが、この本も大好きになりました。一止先生もそうですがマチ先生がとても魅力的。こんなお医者さんがいたら是非診てもらいたいと思ってしまう。そして終末期医療とは?人の幸せとは?生きるとは?など色々なことを考えさせてくれる本です。南先生がこれからどんな風に成長していってくれるのか楽しみです。
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確かな満足。
考えるとこを止められない。
得難い経験。
生活保護を受けて、治療を受けて、まだ生きれただろうに。
でも辻さんにとってそれが正解やったんやろうね。
実績がある先生だからこそ出来たことですよね。
恐らく最初から気付きながら最後まで気付かぬ振りをしていた旦先生もかっこい。
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理屈なしに夏川草介の本が大好きです。是非2、3、4とつなげて下さい。
一止先生ハルさんはお元気ですか?こちらも期待しております!
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何となく気になっていた本。
本屋で1ページ読んだだけで「面白そう」と思い購入。
購入して大正解!
とっても温かな医療小説。
マチ先生の技術や観察力も凄いけど、それよりも患者さんに掛ける言葉が素敵。
帯にもある通り「人生の最期にこんなお医者さんに巡り会いたい」って思う。
きっと最期は幸せに旅立てるような気がする。
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マチ先生が考える「幸せ」とは…これから生きていく上で私の支えになりそうです。ぜひとも、続編が読みたいです。
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「人は無力な存在だから、互いに手を取り合わないと、たちまち無慈悲な世界に飲み込まれてしまう。手を取り合っても、世界を変えられるわけではないけど、少しだけ景色は変わる。真っ暗な闇の中につかの間、小さな明かりがともるんだ。その明かりは、きっと同じように暗闇で震えている誰かを勇気づけてくれる。そんな風にして生み出されたささやかな勇気と安心のことを、人は、『幸せ』と呼ぶんじゃないだろうか」
力を頂ける言葉に会えました。