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生きるとは。医療とは。人生とは。
普段は意識しないことを物語として読んで、改めて「私はどうしたいのか」を考えさせられる。そんな作品でした。
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いい小説に出会えたなぁ。物語の中で流れる空気感がとても好みだった。
病気になるとは、幸せとは、健やかに生きるとは、死とは、いろいろと考えさせられた。
次は、京都の和菓子を食べながら再読したい。
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大学病院からの町病院へ勤務となった医師、治療法、患者。今の時代に昭和を感じてしまう、私の理想。そしてスピノザ、途中調べたり哲学やら思想とか普段思う事が無かったが日常的にあるんだなあとこの本から気が付かせて貰いました
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夏川氏の著書は何冊も読んでいる。内容の幅が更に広がって来た感がある。コリン作動性クリーぜには驚いた更にアトロピン投与で改善かあ!凄い!第2話は胸にじんときた。医師には科学者と哲学者とあると、そしてどちらも兼ね備えている者が医師なのかもしれない。
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人の死について触れているけれど、悲観的にならず心が温まる物語
「手を取り合っても、世界を変えられるわけではないけれど、少しだけ景色は変わる。」
大きな力はなくても、大切な人のために自分がしてあげられることってたくさんあるんだと感じた
ささやかな勇気と安心=幸せ
というのもなんか納得
続編が読みたい
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初読み作家さん。
オススメしていただいた上に貸してくださった本。
泣かせるような内容ではないのに、
不意に泣けてしまった。
続編待ってます。
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身近な人の死によって、生活だけでなく、考え方や生き方までも大きく変わる時がある。命を救うのが医師であるのだが、人の死にはどうにもならない、治療が届かない、無力感に陥る時もあるだろう。それが身近な人であればなおのこと。
最後まで生き抜くことは、本当に大変で、死は皆に平等に訪れるけど、死に様はいろいろ。そして、それにそっと手を添えてくれる医師が、この物語の主人公です。ほかの登場人物も魅力的で、主人公の語る、哲学的な言葉の数々に涙しながら読みました。
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心にグッときた作品でした。
主人公のマチ先生、私もこんな先生に看取られたいと思いました。
ても、マチ先生だけじゃなく周りにいる人たちだって…よき理解者であり、各々の職務を全う出来てるステキな人たちばかりでした。
生活保護に頼ろうとしない患者さんの話は、とくによかったです。
『哲学』とは答えのない難しくてついつい避けてしまいそうだけど、この小説を通して学びたくなりました。
読んで良かった一冊です。
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本業が医師である夏川さんならではの小説。舞台は地方の病院。名門の大学病院に勤務していたオチ先生が、個人的な理由で地方病院勤務となり、研究職から現場へと活動の場を移す。そして予期せぬ困難な事例を鮮やかに解決していく。
しかし、医師が本業だけあって、専門用語や施術にかかわる表現がリアルすぎる。そして、人間味あふれる医師が地方病院に勤めているが、まれにみる凄腕医師であることは、『神様のカルテ』に通じる気がする。
ミステリー好きには、ひねりがなく物足りなさを感じるかもしれないが、主人公の医師が難しい案件を成功させていくのは、安心感を持って読み進めることができる。読む人の好みによるかもしれない。
京都が病院の舞台となっているので、京都に土地勘があれば、具体的な場所が想定できる。また甘いもの好きという設定から、京都の銘菓が紹介され、それも一つの楽しみだ。
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また、夏川作品に素晴らしい先生が登場しました!
でも、最後は大学病院に戻るのかと思ってました…龍之介君が成長したら戻るのかな?…そういう問題ではないのか…
私は、力ある医師は最前線で活躍してほしい、とも思います。助けられる命があるのだから。
いずれにしても、マチ先生のような方に最期を支えてもらったら、安らかな最期となりますね。
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京都の町・人を背景に、静かな感動に満たされ、心が浄化されるような素晴らしい物語でした。
医療とは何か、幸せとは何かという根源的な問いの先にあるものを、温かな目線で描いています。
主人公は、訳があって最先端医療現場を離れ、京都の地域病院に勤務しながら、甥(亡き妹の子)と二人で暮らす医師の雄町哲郎38歳。
老成かつ達観したような哲郎の言動や姿勢が、周囲の人間に安心感と希望を与えていきます。
哲郎の医師としての矜持・生き方は、生と死への誠実な向き合い方を教えてくれているようです。
京都の町中の古から続く佇まいと哲郎の人柄がマッチしていて、魅力的な和菓子とそれに目がない哲郎のギャップも愉快です。
加えて、哲郎に憧れる若き医師・南の存在も、未来を明るく照らしてくれている気がします。
現役医師として地域医療に携わる著者だからこその、生・死・命と対峙する経験に裏打ちされた物語でした。奇跡が起きないからこそリアルで、深く温かく胸に刺さりました。
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これはいい作品です。いわゆる「医療モノ」の
エッセンスが凝縮されています。
ブラックジャックのヒューマニズム、ドクター
X(エックス)の爽快感、白い巨塔の腹黒感、
そしてそこに神様のカルテの清涼感が加えられ
ている、という感じです。
大学病院では一目置かれる存在でありながら、
家庭の事情で町の病院に勤務する主人公のお話
です。
その主人公を巡るドラマは、舞台である古都、
京都と相まって、人が忘れてはいけない大事な
事を気づかせてくれます。
題名にもある哲学者、スピノザも読んでみたく
なる一冊です。
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出来ることは限られている。
生きていると、そんな感想に、どんな人も立ち会うのではないか?、と思わされる。
特に、医師という職業であればこそ、私のような普通の仕事をしている職種より、出来ることの少なさに、日々悩まされている気がする。
死ぬことに向き合う。
最近、自分でも手術を経験したこともあり、何とはなくだけど、一瞬、「生きている感覚」、に対して、心が騒がしくソワソワした体験はあった。
マチ先生。
生きるコトと死ぬコトに真剣に向き合う姿が描かれていた。
正解はない。
だからこそ、小説だと分かりつつも、心を打つ機微が随所に散りばめられてあった。
2話と4話。
読んでる場所がスタバなのに、周囲も気にせずに泣いてしまいました。
涙を我慢なんてムリ。笑
また、いつの日か、マチ先生に会いたい。
あ、花垣先生の物語も、いつの日か。
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自分が病に侵された時に、
もし治らない病だった時に、
マチ先生に診てもらいたい。
なんだろう…
心温まる…良い本だった。
気持ちがいい本。
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2023/12/04予約 96
神様のカルテを書いた方と知らずに読み始めた。
主人公の雄町哲郎は、若くして亡くなった妹の息子を育てるため、将来を期待されていた大学病院を去り小規模病院へ行く。
話の所々で、大学病院のかつての先輩、後輩から請われ、もしかして気持ちが揺れ動いてるのかと感じたが、芯が通っているからこそ、どちらに動いても自分のいるべき場所にきちんと戻れる自信があるのかと思った。
病気って、終わりがない、治らない、ずっと付き合っていかなくてはならないものもある。もう頑張れない、という患者に対し、頑張らなくても良い、ただあまり急いでもいけないと、いうマチ先生。
心に留めておきたいいい言葉だと思う。
医療の力なんて本当に僅かなものだ…私たちにできることは
「暗闇で凍える隣人に外套をかけてあげること」
こんな先生がいたらかかりつけ医になってほしいと心から思う。
デパ地下スイーツ売場で働いていた事もあるので、甘いものは私も大好き。
出町ふたば豆餅
死ぬまでに絶対に食べておくべき、矢来餅、阿闍梨餅、長五郎餅
赤福本店、梅ヶ枝餅
とらや【夜の梅】
亀屋友永【小丸松露】パティスリーからん【西加茂チーズ】村上開新堂【マドレーヌ】
緑寿庵清水【焼栗の金平糖】
読んでるだけで食べたくなる。
からんの西加茂チーズだけ食べたことない、なんとかして食べてみたい。
登場人物に嫌な人がいないので、気持ちよく読了。