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...あるよねーこういうどろどろとした気持ち。
羨ましくて羨ましくて悲しくて悔しくて苦しくてたまらない気持ち。
「...持っているあの子と、...ない自分」
こんな気持ちの時、
自分が認識できている世界が「真実の世界」のように感じてしまうけれど、認識できている世界なんて"自分視点の自分よがりの世界"なだけであって、
"視点が変われば、見える(認識できる)世界も変わる"
"「神が愛した」という対象"でさえ、容易に変わる。。
読みやすくて、一気読みでした。
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女の子たちはもれなくとんでもない思い込みの中を生きてく
それぞれが自分を愛する神の御心のまま動くもんだから世の中は物騒になる。当然だ。
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学生の頃から作家になることを夢見てた冴理。新人賞を受賞し順風満帆といったところに現れた高校・大学の後輩で、同じ新人賞を受賞した天音。
天音が現れてから何もかもが上手く行かなくなり、嫉妬の感情を抱き、殺してしまいたいとまで…。
前半は冴理、後半は天音の視点で話が進んでいく。
あの時にひとこと気持ちを伝えることが出来ていれば、まったく違った結末になっていたのかもしれない。
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初読みの作家さん。前半の冴理編は素直に読めたけど、天音編はうーんって感じだった。天音の気もちと行動がチグハグ過ぎない?何でそうなるかなーって思って感情移入全くできなかった。まぁ、深く考えずに、物語の雰囲気を楽しめたらいいのかな。フワフワとした甘いお菓子のような雰囲気は楽しめた
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読みやすくて一気読み!
著者が「私はこの小説がとても好きだ」と、あとがきで書かれてたけど、私も好きだった〜\♡︎/
せつないけど、面白かった!
羨望、嫉妬、焦り、、才能ある若い二人の女性作家をめぐる愛憎劇。
物語を生み出すって、ほんとに身を削るほど大変な事なんだろうな。
物語は前半は冴理の視点で語られ、終盤は天音の視点で語られる。
視点が変わると今まで見てきた景色が変わる。
どちらの気持ちも分かるとこあるな〜。
もし素直な気持ちを伝えれてたなら、とタラレバを思わずにはいられないけど、思いが強いほどこじれてしまうんだろう。
それにしても、結婚までとかやり過ぎだけど笑
女ってそういう狂気じみたとこあるよな〜。
こんな風に書くとドロドロ激しい話を想像してしまうけど、全然そんな事なく、むしろ穏やかで静かなる狂気といった感じ。
最後、せつなさが後引くけど、とても良かったです♪♪
✎︎____________
装画が素敵。
木爾チレンさん初読み
木爾→きなと読むらしい
あとがきが良かった〜
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読みやすかった。一気読みした。
女たちの話。作家たちの話。
無邪気な天才と彼女が憧れた人。天才は狂気をもって命懸けで憧れ続けた。
なんとなくだけれど映画『プロミシング・ヤング・ウーマン』と同じ種類の狂気を感じた。
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立場によって見え方は人それぞれ全く変わってしまう。本を読んでいて既に何度思い知らされたことか。
それでもまた、この本にそんな事実を突きつけられてしまいました。
例えば、天才が出てくるからタイトルは「神に愛されていた」だなんてどうなのかなと読む前の何も知らないときには思っていたんですが、段々と、ここでいう"神"とはなんなのか。。。なんて。。。
何かに縋るような狂気が好きな人はぜひ読んでみて下さい。最高でした。
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主人公の気持ちがよくわかる…
ちゃんとお互い話せばきっと分かり合えたはずなのに…でもきっとそんな余裕なんかなかった。
誰かと比較してどんどん自信をなくてしまう。
実によくある話。だからこそ感情移入してしまいます。
なんて切なくて繊細なお話なんだろうと思いました。
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「女にだけわかる狂気」って何?ドロドロ系?わからなかったら? うーん、最近の帯過激じゃね?
タイプの違う冴理と天音、2人の女性作家の才能と嫉妬を中心に、各視点で描かれる物語です。
2人の対比が、光と影、羨望と嫉妬、希望と絶望‥と、相反する(表裏一体の)ものとして象徴的に描かれます。狂気とまでは思えませんでしたが‥。
一つの事象の捉え方は人により違い、言動の伝わり方等で誤解を招くことはままありますね。それが魂を削るように生み出す作品世界だと、とりわけ複雑で過剰な思いに駆られるのかもしれません。
本作を読みながら、三島由紀夫の『金閣寺』と映画『アマデウス』を思い出していました。
『金閣寺』は、金閣寺の美に憑りつかれた学僧が、それに放火するまでを、告白の形で綴った物語(実際の事件をモチーフ)でした。
美に対する嫉妬や参拝者への反感が、呪いと執着の心理に変貌する辺り、さらには、本作の2人が独白や手記の形で語られ、放火場面もあるので相通じる気がしました。
『アマデウス』は、モーツァルトの圧倒的な才能にサリエリが嫉妬し、その才能を潰すため策略に打って出る内容(毒殺を含め事実は不明)でした。
この設定を、女性作家2人の関係に落とし込んでますね。また、人の名前、章立ての楽章、13/33の年齢だけど拍子記号、モーツァルトの言葉の引用、同人誌や小説タイトル‥。モーツァルトへのオマージュと音楽的要素が、実にたくさん散りばめられていました。
内容は妬みや憎悪が渦巻いているものの、小説という作品への深い愛情・想いを感じさせる物語でした。
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辛い生活の中で小説を愛し小説家になる事しか考えられず夢を叶えた主人公。そんな主人公と同じ高校の同じ同人会出身の3つ年下の天才小説家。主人公は圧倒的な実力の差を見せつけられ、デビューの年が同じ彼女に恐ろしい程の劣等感を抱く。彼女のデビューの後順調だった小説家としての毎日がどんどん狂い出し主人公は書くことが出来なくなってゆく。発売時の帯にはヒューマンミステリーとか狂気とかの言葉が踊っていたようだが、実際はミステリーでもなんでもない。ただ小説の手法の問題としてラストにあれはそういうことだったんだという腑に落ちる要素はあるけれどポイントはそこじゃない、この小説は青春小説で少女小説だ。
既視感があると思ったのは山田詠美がかつて様々な短編で描いていたような少女と少女の捩れた関係性の話と同じものを描いていたからだと読後1日たって気がついた。
たった一人についての思い、それが愛情であっても恨みであっても、その事が自分を強くもし縛りもし生活の全てになってしまう事の狂おしさよ。
心の軸から湧き出してくる感情の醜さよ。
そんな少女の苦しさに満ちている小説でありました。
で、小説家の話なのでプロの小説家として生きるという事はなんとも削られることなのだろうとも思えて尊敬致しました。
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【感想の推移】
〈前半〉
う〜ん、この文体の感じ…
ラノベ作家さんなのかな?
〈中盤〉
これ、まんま『アマデウス』だな…
〈後半〉
まだ続きあった!
帯に「女性ならではの狂気」というような記載があったみたいだけど
全然そう思わなかったな〜
女性ならではの狂気ってどんなん?
あと別にどんでん返しとか
伏線回収とか
気にして読んではなかったけど
あまりに最初から展開が読めて
そこはイマイチかな〜
天音、どこまで天然なんだよ
そんなんしたら
嫌われるの普通にわかるじゃん
男取ったりさ〜
っていう冷ややかな目で見てしまったのも
いけなかったか
美麗な絵の漫画で読んだら
イケたかもしれないけど
小説として読むんだったら
私はあまり乗れなかった
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どんでん返し系だが、予想通りといった内容。
ただ話のまとまりがよく伏線は綺麗に回収される。
ここまでタイトル通りの作品はなかなかないような気もするし、ラストがとても綺麗で好み。
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自分より若くて素敵な同性の部下、後輩が次々出てくる世代の女にぶっ刺さる、刺さりまくるお話。
ラストにかけて、本を読んでて久しぶりに号泣してしまった。泣きすぎて鼻呼吸が一切出来なくなって死ぬかと思った。
どちらにも幸せになってほしかったけど、幸せになってたらこの読了感は味わえない。最高だった。