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科学、経済、国家、家族、自分の常識が崩れる。幸せとは何か?快楽か生きる意義か?訳がわからん。だけど読んで良かった。面白かった。
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たまたま地球の王様となったサピエンスの歴史について追っていく内容。
認知革命のくだりが面白かった。サピエンスが虚構をつくり、それを信じるようになったからサピエンスは世界の王様になった。
最後の話はワクワクした。サピエンスがこれから幸福を本当に享受するにはどうすれば良いのか、、個人的には「足るを知る」ことをサピエンスが習得する必要があるのではないかと思う。
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面白かったけど下巻は特にずっと同じこと言ってるなって印象だった 冗長というか、もういいよって感じになってしまったな
家畜の辺りで突然表現が充実して惨憺たる様を伝え始めたから、絶対作者ヴィーガンじゃんと思ってしたらべたらやっぱりヴィーガンでした
小説以外の本を読むことがほぼ無いのでいい経験になりました。
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所々に読みにくい箇所はあるものの、今日の人類の繁栄に至った背景がよく理解できる名著。筆者のあとがきのAIの話も現実味を帯びていて恐ろしい。
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以前に読み終えた本ですが、人間はフィクションを経由しないと生きられない、虚構の中にいるいうことが強く印象に残っていて、今、再度読書沼にはまろうとしてる中、SF思考という言葉と出会い、はまりつつあるのですが、SFは無駄な読書ではないなと、ふとこのことを思い出したので、本棚に加えました。
ちなみに、SFもいろいろあるけれど、科学的物理的知識ほとんどないので、読み進めると自分の無知に悲しくなるのと同時に、昔習ったかも、、、とか、新たに知ることとか、先のことを考えてみることとか、いろいろ感じることの多いジャンルの本です。ぜひ皆さんに読んでいただきたいです。
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【面白かったところ】
西暦1500年頃までは世界中の人類が医学、軍事等の分野で新たな力を獲得する能力が自らにあると思っていなかったこと。
科学革命が無知の革命であったこと。
エネルギーを別の種類のエネルギーに変える唯一の機械が肉体であったこと。
アルミニウムが金よりも価値があったこと。
イギリスの時間の統一の経緯。
時報をナチスが解析していたこと。
我々は集団の苦しみよりも個人の苦しみに共感しやすいこと。
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サピエンス全史という膨大な人間の歴史を教科書とは全く違った切り口でかきしるした良書。「私たちは何を望みたいのか?」
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先月上巻を読んだ「サピエンス全史」の下巻を読み終わりました。上巻よりも下巻の方が面白かったです。
まあ学生のときとか歴史だの地理だの真面目に学んだことないのですが、多神教から一神教への遷移とか、大航海時代と科学の発展が密接に関係していたとか、帝国主義と資本主義とは密接に関連していて、戦争の資金を集めるのに資本主義的な手法が使われていたとか、資本主義の登場以前は経済とは拡大しないものだというのが常識だったとか、特に中盤あたりは今まで聞いたことない面白いトピックがたくさんありました。
最後の方は人間の幸せとは何か、という話題になって、その中ではずいぶん仏教推しっぽい雰囲気を感じました。あとは、この本が書かれた時点(2014年)では「現代は人類史上かつてないほど平和」という意見が書かれていましたが、2024年の現在だとちょっと情勢があやしくなっているところがまた悲しくもあります。著者はイスラエル人なようなので、そのあたりもまた・・・。
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あとがきに書かれている通り、読書の醍醐味の一つは、目から鱗が落ちる体験をすること、であり、それを感じさせてくれる本。
下巻のテーマの一つはは科学の発展と帝国主義、資本主義がどのように結びついたか、である。
科学の発展により、人間は力を手に入れた。それにより、未知の世界の探求が叶うようになる。さらに、未知の探究はさらに自らを強力にすることに人類は気づく。よって、帝国主義は覇権の拡大のため、科学に協力を続ける。
また、科学はエネルギー資源に関する、従来の自然的な限界を克服した。それにより、科学は従来の経済の自然的限界を克服し、経済はどんどん拡大する。よって、資本主義は科学に協力をする。
今を生きる我々は、経済は永遠に拡大し続ける。という虚構を信じて生きている。
下巻のテーマの二つ目は、人類の幸福について、である。
未だかつてないほど、安全、かつ、豊かな私達は史上最高に幸福な人類なのか?答えるのは容易ではないが、少なくとも完全なる幸福を将来においても実現できそうにない、ということはわかる。
そして、最後にこれからの人類は何を目指すのか?という問いで本書が終わる。
AIの進化に対する危機意識は、昨今喧しいが、その一端が理解できる最終章。今までとは違った視点での歴史、進化史を見せてくれる本。
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グローバルな世界に現在生きていながら、
グローバルにできていることなんてない、
と思うことがあります。
紛争にしろ地球温暖化にしろ貧困にしろ、
協力しないと解決できないと解っている、
でもしないんですよね。
Mit einem Ziele. — Hat man sein warum? des Lebens, so verträgt man sich fast mit jedem wie?
(Friedrich Wilhelm Nietzsche)
生きる理由を持つ者は、
殆どどんな生き方でも耐えられる。
人類の歴史を大局的にみた場合、地球の命運を左右できる力を持ってしまったのは、早過ぎたかも知れません。
身の丈が追いついていないような。
でも、かつて火を手懐けた時もそうだったのかも。
生きる理由を正しく持つことができれば、虚構であっても、虚構であればこそ耐えられるのが人類なのかな、と。
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これまで生物学的なサピエンスの話をしてきたが、ここで少し雰囲気が変わって、社会的動物としてのサピエンスの話になる。経済の原理の簡易的な説明やら、幸福の基準などなど。
そして締めくくりに、拡張されるサピエンスの概念およびシンギュラリティにも言及される。
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人類は宗教、企業などの虚構を作ることで進化した。
虚構変えることで社会構造や行動パターンを変えることができた。
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上巻に比べると小難しく、くどい説明が多い気がしてちょっとワクワクが減って読むスピードも落ち気味w
未来恐ろしいな、、、人間はどこに向かっていくんだろう?
ド庶民の私は最終列車には乗れない気がするなーと思いつつ。
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現生人類(ホモ・サピエンス)の約7万年前から現在にいたるまでの歩みを、歴史と哲学を自由自在に行き来しながら物語る。
本書の内容もまた、著者が想像した1つの物語である、という点には充分注意する必要があるけれど、でも、その物語がめっぽう面白い! さまざまな歴史を縦横無尽に取り出しながら進む記述は、不思議と要点が絞られていて展開にスピード感があるので、飽きずに読めます。この厚さだからこそ、一気読みがおすすめ。
〈緊張や対立、解決不能のジレンマがどの文化にとってもスパイスの役割を果たすとしたら、どの文化に属する人間も必ず、矛盾する信念を抱き、相容れない価値観に引き裂かれることになる。これはどの文化にとっても本質的な特徴なので、「認知的不協和」という呼び名さえついている。認知的不協和は人間の心の欠陥と考えられることが多い。だが、じつは必須の長所なのだ。矛盾する信念や価値観を持てなかったとしたら、人類の文化を打ち立てて維持することはおそらく不可能だっただろう。〉
という一節が、心に残る。
副題にもなっている「人類の幸福」は、目を凝らしてその正体を見ようとすればするほど、霧のように消えてしまう。でも、もし、何かを考えつくり、維持していくことが前向きに生きることだとしたら、矛盾や葛藤こそ、その原動力なのかもしれない。
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短い通勤時だけで読みすすめたので、2か月くらいかかったが、それはそれで良い時間を過ごせた。
宗教とか資本主義とか文明とかが歴史として語られてきたときには、今まで仕組みとか表面しか見てこなかったことを痛感させられた。それらの深いところ、または大きく見たときに感じるべきことがあることにものすごく驚いた。
そして、2014年に書かれてから、この10年での世界の大きな変化をどう感じるのかという疑問にも文庫版あとがきでお答えいただき、その内容にも感服。
とは言え、理解できていないところもあるので、なんなども捲りかえしたい。