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これまでの原田マハ作品とは異なる作品。
アート小説、アートを巡る人間の欲と自尊心と熱意を描いてきた作家とは思えないような、淫靡で純真な悪意を描いている。心地の良い作品ではないかもしれないが、良い作品だと思う。
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どうしたんだ原田マハ、これまで短編にしろ長編にしろ割とハートウォーミングなものが多かったのに、本作は流石にバイオレンスはなかったものの淫靡なエロと狂気に満ちていた、これからはブラックマハに挑戦するつもりだろうか。もともと絵は好きだったし最近YouTubeで山田五郎のオトナの教養講座で再び絵に関心を持ち始めたので、作中で登場してきた作品を思い浮かべながら読み事が出来た、やはり芸術は素晴らしい。
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絵画シリーズみたいなかんじかなと思ったけれども全然違いました。短編ということもあるのかもしれないが、どれもなんだかすっきりしない感じでした。しかも、性的描写が多すぎて、作者の意図するところが私には読みとれませんでした。
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初めてのノワール小説だけど、あんまり出来がよくない。
「オフィーリア」は面白かったけど、芥川の地獄編じゃないか。完全に表紙に騙されました。
表紙の絵はとても良い!
装画選びは流石です。
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マハさんの作品は大好きで何冊が読んでいるが、今まで読んだ作品とは違った方向性だった。
書評など読まずに手に取ってみたが、性や人間のダークな部分が濃い作品だったので少し驚いた。
全体的に、好きな作品ではなかったと感じる。
それでも、絵画と結びつけているところは、さすがマハさん!
次作を期待しています。
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七つの短編小説。どす黒く濁った為体を垣間見たような読後感。どの作品も著者の得意なアートに纏わる知識を登場させるが、今一つ物足りなさを感じた。
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絵の話だと思って外で読んだら性描写多すぎてびっくりした。高齢男性受けなのか?原田マハってこんな感じなんだ、もっと面白いのかと思ってたのでがっかり。
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著者初の「ノワール」小説集との触れ込みだけど、作品自体は2007-2008年の作品に比較的最近のものを2作付け加えての出版なのですね。
まぁそれは良いとして、内容がどうもピンとこない。作者の得意な美術造詣に富んだ内容でもなければ、『本日はお日柄もよく』のようなヒューマンドラマでもない。だから著者初なのだと思うが、正直に言ってこの企画がうまくいったとは思えない。それも「原田マハに期待した内容と異なっていた」というのではなく、ハッキリ言うと「単純に面白くない」。
登場人物やストーリーに深みがなく、ただちょっとダークな結末になってるだけという印象で、その代表が「キアーラ」。内容的に美術への造詣あり不思議少女の登場ありで悪くはない設定にも関わらず、色々とあまりにも低俗な話に終始していて本当にガッカリ。
この作品集、本当に本人は出版したかったのだろうか?ここ2-3年ほどは以前よりも創作ペースがゆったりしている印象だが、それでは困ると出版社側が無理に作った企画のようにも見える。結構、展示会タイアップとかビジネス意向にも柔軟に対応しているようにも思える作者だけに、出版社から強く要望されれば嫌と言えないタイプなのかな?と変な心配をしてしまう。
いずれにせよこのレベルの作品を連続して出してると、ここまでのファンも離れていきそうだと案ずる。次作はしっかりと練られた作品を期待したい…
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闇を感じる短編作。心の奥底にあるダークな部分を敢えて描いたような大人な内容でした。芸術的な感じにも仕上げてあるので著者らしさを感じましたが、芸術要素を排除した内容の小説を単純に読みたいです。
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この本を読むと自分の中の悪い自分が出てくるような気がする。
そして、その悪い自分がニヤリとする。
デトックスされた様な気分に最後は落ち着く。
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なんとまぁ、原田マハ自身も、こんな思いをしたことがあるのだろうか、こんな経験があったのだろうかと、色々と考え込んでしまう。
室生寺に行ってみたくなった。
釈迦如来坐像を見てみたい。
土門拳の写真も見てみたい。
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初めてノワール小説を読んだ。ミステリー作品が好きな自分には正直いまいちだった。人間の闇と作品を繋げる要因としての官能的な描写が多かったことを覚えている。最後のゴッホの節について、どの視点で何を見ているのかよく分からなかった。再読あり。
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久々の原田作品、ワクワクして手にしたが、ガッカリ。学級委員の高校生が精一杯背伸びして、大人の世界書いてみた、みたいな痛々しさ。初出みて理解。デビューまもない頃の作品だったんだ。なんか騙された感残った。絵画ミステリ–期待してます。
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原田マハさんの著作の評価は、だいたい高いので、この作品がなぜ低いのか読んでみようと思いました。
著者お得意の美術、特に絵画を中心に置いた作品は、著者の絵画作品、絵画の作者への理解が深いので、全て成功してきたと思います。
そんな中今回は表題にあるように、作品というより、人間の裏側や、腹黒い面に焦点を当てて物語が描かれていました。主題は悪くないと思いますが、読み進めて気持ちが乗らないというか、理解し難い面が多くて、今回は納得できる作品でありませんでした。残念ですが、こういう時もあるでしょう。
これも読んでみなければわからないと今回は諦め、次回作品に期待したいと思います。
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どろっとした読み心地の短編集。
意欲作ってことなのかな?
やっぱりこうアートに真っすぐみたいなのが好きだなとは思ってしまう。