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#扉の向う側
#ヤマザキマリ
23/11/2出版
https://amzn.to/40m1Grq
●なぜ気になったか
雑誌連載エッセイがまとめられた本。ヤマザキマリさんの著作には気になるフレーズが結構埋まっていることが多く、今のところ相性がいいと感じる。本書も期待できそう、読みたい
●読了感想
すごいなぁ、昔のことをよくぞここまで細かく活き活きと表現できるほど覚えているもんだ。描かれた挿画もすばらしいし、文章も心を打たれるとかではなく、心に染みるといった独特な感じ。比類なき作品楽しめた
#読書好きな人と繋がりたい
#読書
#本好き
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「ハルさんの葉書」が読みたくて買った。北海道に生まれ育っているので、ヤマザキさんの描写がとっても胸に刺さる。樺太生まれのハルさん。私の祖父も樺太生まれだった。終戦時、樺太から命からがら北海道に引き揚げて来たという人が、沢山いる。そんな背景も合わせて読むと余計に心に沁みた。
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2023/12/10リクエスト 41
手元に届くまで半年かかったけど、知らない世界を一瞬で旅したような気持ちになる。
日天でよくゲストに出ているので、マルコおじさんに家出娘と間違われたエピソードは何度か聞いたけど、あの方がこの文章を書きこの素敵な絵を描くことに改めて驚く。プロの絵描きさんだけど、文章がとてもうまい。絵も文も、喋りも、とっても魅力的。
そして遠い縁者がバンバン出てくることにも驚く。記憶力もすごいし!
義母の母、とかサラッと書かれてもよく考えないとわからなかった。自分にあまりに親戚縁者がいないからかもしれない。
貧乏ピッツァも楽しみ。
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今までのエッセイとは一味違うエッセイ。
著者自身の絵が文章に添えられていることの存在が大きい。
今までは面白く捉えていたことも、このエッセイではどれも異国の中で経験した重みを感じる。
過去に出会った人たち、たとえ一度きりの人でもこんな印象深く表現できるなんて!おこがましいけど、本作で著者の深さを改めて知った。
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大抵のエッセイは、読んでいるうちに飽きてしまう。ところが、これは、ぶっ飛んでいる。様々な価値観の人と触れ合うのは、なかなかであろう。
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世界中の様々な人の人生が綴られていた。ご近所さんを含め色んな人の人生に触れることは視野が広がりそう。
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ヤマザキマリさんが出会う人がそれぞれ個性的で魅力的。出会いを肥やしに書く文章がおもしろいです。
ヤマザキマリさんの出会いを引き寄せる力、たくさんの出会いを経験したからこその度胸、心を開いて向き合ってみるしなやかさがかっこいいです。
私の心の中の扉を開けるように日常の出来事や出会いを経験し、選択し、受け取りながらこれからも生きていくのだなと思いました。
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*星4つ相当です
ヤマザキマリさんのことが好きでよく見たり聞いたりしているひとであれば、「ああ、マルコ爺さんね」と思う重複する話もありながら。まだ外に出ていないエピソードもあり、楽しめます。イタリア一辺倒ではなく、ポルトガルやアメリカの話もあり。時代と場所で常識は変わる。視野が広くなる一冊です。30分あれば読めます。
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イタリアのみならず世界の何カ国かで暮らした経験で培われた感性をみって表現された文を楽しみました。同じものを見てもそれを言葉にするには豊かな人間性と語彙力が必要だろう。いつもながら自分の単純な言葉しか持っていないことを思いやります。それにしても出会った人たちの人生が様々なことに驚きました。日本はまだまだ人種が一様なのでここに出てくるような人生を歩んでる人は少ないかもしれないと思いました。
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イタリアを中心に有名無名の芸術家との出会いを辿る旅、、をGoogleアースを片手に楽しんだ。人の死にも苦労にも優しい眼差しが向けられていた。
人と分け隔てなく関わり、常識に縛られない作者の人柄に好感を持った。
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マリさん、たっくさん経験してるなぁ。この経験はすごいな。自分の経験を本にするって、憧れる。自分でもこっそり書いてみたくなるな。絵日記みたいだった。
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やっぱりかっこいいよ、ヤマザキマリさん。
海外生活だからって、決してきらびやかに飾り立てず、ごく自然で人間臭くて素晴らしい。
一体どれだけいろんなことを経験してるんだろう。このエッセイは、ヤマザキさんの海外生活の中でそこに暮らす人々、文化、思想、恋愛、出会い、人生観などなど…短い文章の中に、美しい言葉達でぎゅっと濃縮されている。
そして、時々ツボをついてくるセンス抜群のワードにクスっと笑える。
1日2.3話ずつをじっくり読んで、行ったこともない場所に思いを馳せ、想像力を膨らませながら楽しみました。途中の挿絵もとても素敵です。
ページが少なくなるにつれ、あーもう終わっちゃうな、もっと読みたいなという気持ちになりつつも、読了後は満足感でいっぱい。
息子さんやお母様のエピソードなどは他の著書でも見たことがあったので、とっつきやすかったです。
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(借.新宿区立図書館)
ヤマザキマリさんはエッセイ的なものを次々と出していて内容の重複もあるので正直全部は読み切れない。ただこの作は世界各地で出会った印象的な人達が取り上げられており、一編に一枚のカラー挿絵もあいまって特別なものになっている。とりあえず図書館で借りて読んだが、これは紙の本(あるいは電書?)で持っていてもいい本なのかなあと思っている。
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面白かった!
ヤマザキマリさんは、テルマエロマエを一巻だけ読んだだけでしたが、原田マハさんとの対談を読み、博識とさっぱりとした人となりを感じ、興味を持っていた。
この本を読んでびっくり!
これほどまでに世界を股にかけた人生だとは!
原田マハさんとの対談で、中学生でヨーロッパ一人旅をし、10代でフィレンツェに留学していたことを知り、驚いたが、イタリア人と結婚し、イタリア国内はもとより、シカゴだったりポルトガルだったり…その先々で友人ができて交流しているヤマザキマリさんはものすごく魅力的な人なのだろうな。
息子さんも世界転校って。笑
世界転校のプロですね。ベテラン。
それにしてもマリさんも息子さんたちも何ヵ国語話せるのだろう…英語が苦手すぎる私には羨望の限り。
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幼い頃からの異文化交流にただただ圧倒されたエッセイ。
14歳での一ヶ月も掛けたドイツ・フランスへの一人旅。それが実母からの勧めというから驚き。一人で降り立ったフランスの空港には、迎えに来るはずであった母の友人は来ないし、フランスからドイツへ移動する際には老齢のイタリア人陶芸家に付きまとわれるしで、もうなんだかすごい体験。これらの偶然の出逢いも必然的なものにしてしまうのはヤマザキさんの秘められたパワーなのかも。
高校時代には実母から、高校をやめてイタリアに留学したら、と勧められ高校を中退し単身イタリアへ留学する。ヤマザキさんのお母さんの影響力ったらない。
一番好きなエピソードは『アントニアとマリア』。
ヤマザキさんの義母アントニアはとてもエネルギッシュな女性。それに対する義父の母マリアはとてもシリカルな女性。ひとつ屋根の下で、水と油のように正反対な2人はアグレッシブな攻防を日々繰り広げる。「お互い気を許し合っているわけではないが、気遣いが無いわけでもない」不思議な関係がなんとも魅力的に私の中に残った。
日本は自分の故郷でありながら、「帰り」という言葉の指す先にあるのは日本ではない、というヤマザキさん。そんなヤマザキさんの世界に向けたどこまでも冷静な視線に、ヤマザキさんと年齢も近いというのにまだまだ狭い箱の中でジタバタもがく自分を歯がゆく思う。
ハードな内容と対極にあるような、ヤマザキさんのお洒落で穏やかな挿し絵がとても魅力的。このクールな挿し絵が巧くマッチして、エッセイ全体をいい塩梅に鎮めている。