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BLACK会社に勤めていて疲労困憊な社畜透は、気づいたら異世界の森にいた。
巨大なドラゴンと対峙するザイラードに出会った透は、ドラゴンに驚きながらも手をかざすとドラゴンがたちまち小さくなって透に懐いてしまった。それを見たザイラードに「救国の聖女」と呼ばれるが、国に戻った先では別の聖女がいたのだった。
なんだかもう一人の異世界人はバチバチなんですけど、とにかく社畜で疲れがひどい透は、とにかく休みたい。ゆっくりスローライフしたい。としか考えてない序盤が面白いです。
その気持ちをくんで行動するザイラードのキラキラ加減もたまらないんだけども、そんな透を癒やすのがつるつるすべすべなトカゲ(ドラゴン)と、もふもふなポメラニアン(シルバーフェンリル)なのだ。個人的にドラゴンの生意気そうな目つきも可愛いし、シルバーフェンリルの無邪気で健気なところも可愛いし、もう可愛いの大渋滞。
しかし、時々出る「ジ○リ」ネタは大丈夫なのだろうか。すごく心情は伝わるけれども。黒い布に白い仮面の存在とか、なぎ払え!と言われてるあの存在とか。
クッキーのおばさんもすごく好き。確かにペットに優しくされると自分がされるより嬉しくなっちゃう気持ちわかります。好きです。
社会人だからかもともと透が器用なのか、2匹の能力を発揮する姿のたくましさや。私もブレスは吐きたいとおもうけどな!
そんな感じで世界を救うとか全然考えてない透と、この2匹とイケメンキラキラで神なザイラードがゆるゆる過ごす日常は、読む者を癒してくれることでしょう。
…最後にまた嵐が訪れたようだけれども。