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櫂と暁海の物語が、思い出すだけでも泣けてくるくらい本当に良かったので、期待し過ぎないように、でも期待して読み始めました。
そして読み終えて、期待以上でした。
はじめの北原先生の物語。
お金のある無しに関わらず、親に翻弄される人達。ここまでではないにしろ人の子ならば、どうしても翻弄されずにはいられない気持ち、分かるような気がします。凄く苦しくて辛くて、時々北原先生の怒りみたいなものを感じました。この北原先生の物語があっての「汝、星のごとく」かと思うと凪良ゆうさんの偉大さを感じました。
二つ目の二人の編集者の物語。
同じように仕事に情熱を持ち、成果を上げる男女の対比が興味深かった。一方は専業主婦に支えられ子供も二人いる。一方は、結婚はしたものの子供もが欲しいと離婚される。若干女性の生き辛さを強めに感じたが、誰を責めるでもなく、色んな立場の人が望むように生きているって思った。
三つ目、最後の物語。
最高でした!
他人基準じゃなく自分基準で生きる人達。その中心に北原先生。一見、自分を投げ出し他人の犠牲になっているだけのように思えたのに…。
一気に読み、読み終えてホッとしました。
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本編が素晴らしかっただけに期待半分、不安半分といった感じで恐る恐る読み始めたが、スピンオフとして最高でした。
世界観
壊さず新しい驚きまで!
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あーやっぱり涙が出てしまう。
私普段は入り込むタイプだと思ってるんだけど、この方の本は引きずり込まれるというか、なんか引力がすごい。
最初の1文ですっかり取り込まれてしまう。
自分に戻るのにまだ時間がかかりそう。
どう感想を述べたらいいんだろうね。
でもこの物語はハッピーエンドだ。
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発売直後にサイン本を手に入れてから読むまでに随分と時間がかかってしまったが、読み始めると一瞬で駆け抜けてしまうのが凪良ゆうの小説だ。
一年ぶりに浴びた『汝、星のごとく』の世界は記憶が少しあやふやになっているところもあったが、それも読み進めていくと徐々に蘇ってくる。「春に翔ぶ」で島に移り住む前の北原先生の人生と娘の結との出会いから始まり、表題の「星を編む」ではかつての櫂の編集者たちによる一世一代の挑戦、そして最後の「波を渡る」では櫂の死後の暁海が歩んだゆっくりとした人生を紡いでいる。
前作の『汝、星のごとく』ではあまりフォーカスされなかった北原先生の過去や彼の人となりが知ることができる一冊で、彼のことがより一層好きになった。彼がどうしてあんなにも親身に暁海と櫂を見守ってくれていたのか、暁海と結婚してからも彼女が櫂に会いに行くように背中を押したのか。彼は二人を助けると同時に、自分自身のことを救っていたのだと本作で知ることができた。「波を渡る」で描かれる彼と暁海の夫婦生活や小さなすれ違いによる言い争い(と呼ぶほどではない、話し合い?)は激しい恋愛のもとになされた結婚ではないからこその温度感であり、その会話がなんとも面白い。結が二人の関係を羨ましがるのも頷ける。
そして表題にもなっている植木さんと二階堂さんのお話もとてもよい。他二つとは違い、都会でのお話だからか、展開自体にもスピード感があり、お仕事小説を読んでいるようにも思えた。夫婦の在り方、仕事を頑張る女性、妊娠出産などなど…現代らしいテーマが散りばめられている中でも二人の櫂に対する誠実な行動が心を打つ。そして二人の間の空気が悪くなっても、すぐに元通りにできるところがいいなぁと思った。
本作では櫂が一度も出てこない。ただ、多くの場面で櫂は存在していた。彼が確かに生きていて、作品を残し、多くの人に愛されていたのだと他の人の人生を通して知ることができたのが何よりも救いだったと思う。
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北原先生の過去を知れて、北原先生のことが前作の時よりももっと好きになった。
どんな感情でも時間とともに変化して行く事もあれば、ふとした時にひき戻されることもある。
汝、星のごとく、、、もう一度読んだらまた違う一面が見えてきそう。
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「汝、星のごとく」から「星を編む」へ。とても素敵な言葉に紡がれ、温かい気持ちになれた。なんて素敵な登場人物たち。数年後、再読したい。
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一年の最後にふさわしい本でした、、人にはそれぞれの人生があって幸せの形もある。そうか、幸せだったのかもね、、というのが本当の幸せなのかも。
やっぱり瞳子さんがいいです。「いかに自分らしく生きたか、最後に残るのはそれだけよ」と、、自分もまだまだだなって。
いい本に出会えたことに感謝。
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前作のほうが好きだった。一度きりの人生、時間を巻き戻すこともできない。正解はないから後悔のない選択をしていきたい。悩んでいても時間は過ぎていくだけだから、決めたらすぐに行動するのが大切だと思った。結婚や子どもは自分1人でできることじゃないから難しいなと思った。
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前作、「汝、星のごとく」を読んでから間が空きすぎて、話をほとんど忘れて…登場人物もあやふやなまま読んだので面白さは半減した。こういう続編はなかなか難しい。
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汝、星のごとくのスピンオフ。前作が本当に良かったので続編も大変良かった。北原先生の過去や編集者2人の物語は汝、星のごとくでは触れられていなかったので過去と未来にはこんな物語があったのだと感動した。最後の暁海と北原先生の物語は2人だけの美しい物語があった。2人の関係は確かに他人に注目される関係だろう。でも2人が幸せならそれは良い。この関係は流浪の月の2人にも少し似てるところもあるのかな〜と思ったりも。
感動する作品だったがやはり暁海と櫂の物語を超えるものはないと思ったので★は一つ落とした。スピンオフを読んでまた映像化して欲しいと改めて思った。
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2度目となる本屋大賞受賞作「汝、星のごとく」の続編スピンオフ中編3本
凪良ゆうさんの作品が、大好きです。それぞれのキャラクターは自分自身をしっかり生きているし、繊細な心理描写によってとても惹き込まれます。
「汝、星のごとく」読了から1年ぶりに今回の「星を編む」を読みました。少し期間が空いたので最初はあれっどうだったっけと記憶を遡りましたが、前作と共にもう一度堪能することができてほんとよかった〜。
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己の未熟さというものは、いつも他者との対峙から教えられる。
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ページに折り目をつけた部分
・「与えられる『恵み』が君の望む『恵み』とは限りません。」
・苦労は経験値を上げるが、その圧の分、心を歪ませる。
・誰もが誰かを想い、悪意なく身勝手で、なにかが決定的にすれ違ってしまう。
・「『美しく理想どおりに整った愛などない。歪こそ愛の本質なのである』」
・逆に『瑕疵』や『不完全』こそが、最後まで心に刺さって抜けない甘い棘になるのかもしれない。
・結婚は積み上げるほど色褪せ、新鮮味は薄れていく。確実になにかを諦めることでもある。それでもそれ以上のものを得られると信じて。
・結婚は永遠に愛される保証でも権利でもなく、家族という器は頑丈ではなく、ちょっとしたことでヒビが入り、大切に扱っているつもりが、いつの間にか形が歪んでいることもある。
・精神的にも経済的にも一人で立てるからこそ、大切な人が転びそうなときに支えることができるのだ。
愛がテーマで考えさせられる小説でした。人間臭さくて歪で等身大の物語でした。
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「汝、星のごとく」のスピンオフ作品ということで、本当に楽しみにしておりました。
汝、星のごとくを読み終えた時、
北原先生と暁海ちゃん幸せになってほしいなーと
願ったり
櫂くんが亡くなったあと作品として残っていく様子がみたいなぁなど余韻をだいぶ引きずっていたので、
この作品を読むことで、どっぷり彼らの世界に
のめり込むことができました。
北原先生のあの冷静で大きな海のような存在は
彼の壮絶ででも揺るぎない意志があったんだなぁと。
それを受け入れて、共に歩み寄り添う暁海ちゃん
本当に心強く、安心感と温かさを感じます。
愛の形をこんなにいろいろな形で見せてくれるこの物語は本当に私に、大事な物をたくさん教えてくれました。
この本に出会えてよかったです。
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2023年本屋大賞受賞作『汝、星のごとく』のスピンオフ作品。
『星を編む』は、前作の感動を引き継ぎながら、さらに深化した愛と人間模様が描かれていました。
ストーリーの中で登場する、北原先生や編集者たちの熱い情熱、そして新たな愛の形が描かれる展開は、心を揺さぶられました。
前作のスピンオフを読むことで、謎や感情が解決され、ストーリーが完結する喜びを味わえました!
著者の緻密な描写や、登場人物たちの成長に触れ、人生の喜びと苦しみを共に感じられ、もう、大満足です!
今年の本屋大賞ノミネート作品に選ばれたのも納得の一作です。
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「春に翔ぶ」
お父さんが浩志くんにお金を貸してて、それを暗に示された先生が何も言わなかった、っていう描写…。
こういう「仕返しをしないで考える」っていう描写がされる度、過度な仕返しを期待してしまっている自分がいる…。そういうの辞めたいし、実際仕返しをしない人が大人なんだろうけど、どうしてもこういうとこでモヤってしてしまうー