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購入済み。
2024.05.10.読了
私立中学の同級生3人の20年後。35才。
よくある設定によくある展開そしてよくある結末。
星2.5〜3。
怖がらずに逃げずに自分の人生を生きよ!ということなんかな。それ以上の教訓があるのだとしても私には見えなかった。
一昔前のステージママとかお受験とか、夫の不倫とか、恋人が妻子持ちとかどこにでも転がってるようなネタ。
まあ、女子会ランチなんてろくなことはない(笑)
近況報告なんてウソばっかり(笑)本当に話したいことは話せないもの。
多分、男も女も同じ。
軽いのぞき見根性でサラッと読了。
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高校時代にバンドを組んで、なぜかそこそこ売れた過去のある女、三十五歳。つかず離れず適当な距離で過ごしてきた三人が友の思いに触れて動き出す。月の輝く銀色の夜を越えて
彼女らは何かに出会う。
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途中、というかほぼほぼ最後までかなりずーんと気持ちがやられてしんどかった。著者のキャラクターの作り込み方があまりにリアルで、ちづるも麻友美も伊都子もそれぞれが抱えるしんどさは種類が違うんだけどどれも足元から沈んじゃうようなぬめりがあって、読んでて苦しかったなぁ、、
ちづるが「自分に馬鹿にされないために」行動する場面があって、その部分は前向きでいいなと思った。
しかし90%ずーんでも最後の10%で晴れやかな気分になれるのは、さすが角田光代さんと思った。読了後爽快な気持ちにまでなってるんだから不思議。そしてあとがきにもあった通り、3人の50代が気になる。
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わたしは3人のだれとも似ていない。だけど、のめり込んでしまった。ぎゅっと口を固く閉じていないと内臓やらなんやら、感情の奥にあるものが出てきそうで大変だった。
だいじょうぶだ、と思えるもの。
わたしにとってそれは何なんだろう?
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読んでいて、さまざまな光が思い浮かんだ。太陽を反射する海、涙に滲むネオン、暗闇の中に灯る炎のような心。
心の底の方からふつふつと湧く静かな苦しみや閉鎖感、そこから逃避できた気がしたときの快感。
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30代半ばの女性はライフスタイルがいくつかのパターンに分類され、悩みも異なる。主人公のちづる、麻友美、伊都子は、その三者三様の30代女性像を、ステレオタイプのように反映させたキャラクターといえる。
夫とふたり暮らしのちづる、一人娘を抱える専業主婦の麻友美、独身で海外を渡り歩きフリーランスで働く伊都子。
自分自身でも気づかない行動と本音の矛盾に共感する。ちづるの「表面だけつるつると清潔な部屋のような関係」「人間らしさを避けた結果」という表現が心に刺さった。
とりとめもない3人の物語がどう幕を閉じるのかと読み進めたところ、ラストは意外にもロマンチックな展開だった。
伊都子の母の病をきっかけに、3人はある協力をする。再び3人が、学生時代のように力を合わせる。しかしそれは、誰かに言われるままではなく、気を使うでもなく、自らが望んで。彼女たちが、少し強くなった瞬間だった。そして、上部だけのごはん会はもう開催されない、とちづるが悟る。
気持ちよく自分の人生を歩み出しであろう彼女たちの姿に勇気をもらい、羨ましくもなる。
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15歳の頃、仲のいい三人はバンドをやっていた。あの頃、精一杯生きていた。35歳になった今、大人になりきれず必死にもがいてる。自分たちがやりたかった事とは何か、考えされる、果たしてやりたかった事とは。
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30代半ばの3人の女性の話。すごくリアルだった。
母親に囚われてたり、なれなかった自分の夢を子どもに投影して追わせたり、夫の浮気を黙認したり、あー、こういう人いそう、と思った
やりたい事の原動力が、しょうもない夫にすごいって言わせたいっていうのもなんか刺さった
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「三十代半ば、欲しいのは生きる手応え。」という帯に惹かれて購入。
中学校の同級生三人が三十代半ばを迎え、それぞれにどこか人生の充足感の欠如に苦悩し、それでも泥臭く何かを掴もうと前に進む様を描いた作品。
角田光代の力強い文章に久しぶりに触れられて、少しエネルギーをもらえた。
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ちづるも伊都子も麻由美も
それぞれの日常が妙にリアルで
彼女たちの今が気になる作品だった。
ちょっと特殊な経歴を持つ3人っていうのが
より一層彼女たちの繋がりを深めているようで
なんだか面白い。
それでも私たちは大丈夫。
大丈夫を胸にそれぞれまた動き出した先には何があったんだろう。
近い世代だから自分にも刺さるところがあった。
角田さんのあとがきまで読んで、
なおさら彼女たちの今が読みたいと思った。
続編が出たら良いなぁ…。
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自分の人生のはずなのに、いつのまにか他人任せの毎日を送っている感覚。
「生きる手応えとは?」
知らず知らずのうちに自分を縛っているもの、執着しているもの、そこから抜け出したときの解放感と足取りの軽さ。
終盤のスピード感とキラキラした景色の場面では、読んでいるこちらの心からも、何かが削ぎ落とされたように思えた。
人生と向き合うのはつらい、苦しい。
それを乗り越えられるのは自分たったひとりだけれど、それでも大丈夫だからと背中を押してくれた一冊。
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彼女たちと同じくらいのときは自分ももがいてた
これで良いのか?とか本当は違ったのかも?とか
他者に認知されないくらいほんの小さなことでも
満たされて前に進むきっかけになることがある
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仲が良ければいい人ほど、年齢を重ねれば重ねるほど孤独や上手く行ってない自分を見せたくない。
主人公達は私と同世代なのでわかるなーって思うことがたくさんあった。
こんなダサい部分に共感するってことは
周りも同じような感じなんじゃないか。
いい意味で開き直ればいつだってあの頃に戻れる!
そう思えた1冊。
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余韻が残る。すっとずっと残る作品。本当に欲しいものは素直になって、手放さないと手に入らないのかもしれない。
自分の立ち位置、自分の人生で本当に欲しいもの、それすら分かっているようで分からない。ちっぽけさと弱さを認めることの怖さ、必要性を感じた。自分の事を考えた。
同世代の女性にはぜひ一読して欲しい作品。
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3人の女性、立場は違うけど皆それぞれに悩みを抱えながら生きている。
大人になると友達と集まっても、本当の本音は話せなかったりするところがわかるなーと共感。
特に女性は既婚、未婚、子あり、子なしとか嫌でも分類しがち。
そうするとこの話はできないかな、とか無意識に話題を選んだりして。
最後の終わり方好き。