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【日本版『ダ・ヴィンチ・コード』登場!】イスラエルで発掘された〈キリストの乳歯〉のDNAは、ホモサピエンスとは異なる人類のものだった!? イエス・キリストの正体は?
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ナザレで発見されたイエスのものと思しき乳歯。それを炭素年代測定法及びDNA鑑定をしたところ、イエス時代のものであるとともにホモ・サピエンスとは違ったDNA構造であることが判明した。この乳歯は本当にイエスのものであり、彼は神だったのか、を追いかけていく本作。
乳歯に隠されたトリックなど面白かった。ミステリーならではの最後のトリックの種明かしが良かった。
所々で出てくる日本の離島の話や伝説もちゃんと絡んでおり、そこも興味深かった。伝説の中に隠されている本当のことを見出していく考古学の楽しさがわかる作品だった。
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未曾有の宗教ブームを世界中に湧き起こすとは大きく出た!
その割にはその後の展開がどうも…更に締めくくりは、うーん、周到な準備がむしろ裏目に出て、細い小細工に見えちゃう。牧って結局、大物なんだか小者なんだか…尻すぼみの感が否めない。
秦野先生の「クソ根性」は良かったな。
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イスラエル、ナザレ近郊。日本人考古学者・夏原圭介はキリスト生誕のその地で<キリストの乳歯>と思われるものを発掘した。その歯からは、ホモサピエンスとは異なるDNAが検出され、神の存在が証明されたとして宗教ブームが湧きおこる。
一方、東京の青ヶ島では、源為朝の鬼退治伝説を調べていた男が、青ヶ島で調査中に死亡する事故が起こっていて……。
科学と宗教が融合する人類史ミステリ。
イエス・キリストの生誕の地で発見された、ホモサピエンスとは異なる遺伝子を持った乳歯。果たしてそれは本当にキリストの、神の物なのか?
その検証の途中で出てくる説も興味深く、特にキリストはとてつもなく優秀な別人類からの養子ではないのか、というくだりは特に心惹かれました。ブッダの生誕における母親の脇の下から生まれたという話が何らかのイレギュラーな出産をさしているのでは? という説がある様に、聖母マリアの処女懐胎も何らかのメタファーであってもおかしくないのでは、とよぎってしまいました。
考古学ってやっぱりロマン。科学という理論的なものが介入しても、宗教という形ない物が関わっても全く色あせない魅力があります。
「キリストの乳歯」の謎と同時に進行する、全く関係ないように見える東京・青ヶ島での事故との関係など、まさに想像力の飛躍という感じで、科学と宗教を軸に広がっていく神秘的かつロジカルなストーリーはか最後まで飽きずに楽しめました。
***
ホモサピエンスとは異なるDNAをもつ別種の人類が関係するミステリはこんなのも。
『隠蔽人類』(鳥飼否宇/光文社文庫)
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一気読み。面白かった。
大袈裟な帯に釣られて手に取ったが、正解だった。
読んでて、どこまで史実・現実か分かんなくなるくらい没入。
オチは賛否ありそう。個人的には最終辻褄が合ったし良かったと思う。
若干ミスリードもあり、残りページ少ないけど結論たどり着くの!?ってハラハラしながら読めた。
忘れた頃にもう一回読もう。
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「ナザレで発見された乳歯は、イエス時代のものだった」
「いったい何者なのか
ナザレで発見された謎の乳歯からホモサピエンスとは異なるDNAを検出」
これは本文中に出てくる日報新聞の見出しなのだが、もしも現実にこんな新発見があったらワクワクするという方や、『ナショナルジオグラフィック』をつい手に取って読んでしまうなんて方もきっと楽しめると思う。もちろんフィクションに寛容であることは前提となるが。科学の発達により今までは知り得なかったことが解明され、揺るぎない事実となる。しかし一方で、非科学的なことが人によっては精神的な支えになり、欲望を満たし生きる意味になる。情報社会において、拡散も共有も世界の壁はない。世紀の大発見があった世界の様子に引き込まれた。
神や仏を信じ超自然的な存在を心の拠り所にする宗教、観察や実験による再現性のある物事とその因果関係を突き止める科学、相容れないながらも事実を知るには切り離せない部分がある。物語の中では、岩宿遺跡を発見した相澤忠洋や、現生人類とネアンデルタール人との交雑発見など、実在の人物や実際の報道などもチラッと出てくる。きちんと知らないことが多いのだが、ん?と思った時Wikipediaなどで調べながら読んでいたため、いい具合に頭の中でフィクションとノンフィクションを混ぜ混ぜにできて楽しめた。どんな結末を迎えるのか最後までドキドキしながら読み進める。現代の世界ならもしかしたら?と思わされる結末はなかなかに恐ろしくもある。
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主人公に「おいおい」と思うところはあった。
最後の数十ページでまさかの展開が…。
読み応えのある作品。
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イスラエルのナザレで廃墟となった教会の下の洞窟住居で、羊皮紙に包まれた乳歯が発見された。その乳歯は、イエス・キリストと同時代のものであり更にホモ・サピエンスとは異なるDNAが検出される。イエスは神の子であるから人間とDNAが異なるのは当然であり、神が実存していたことの証明になると世界的に宗教ブームが巻き起こる。イエスの乳歯は果たして本物なのか、それとも捏造か──
SNS時代ならではの陰謀論の蔓延、青ヶ島で考古学調査と発掘をしていた友人の死、妻が陰謀論に傾倒していく中で雑誌記者の主人公は聖乳歯の正体を探ろうとする。
SNSで話題になっていたので読んでみた。
宗教と歴史、科学を絡めた壮大なミステリーだった。これまでにも聖遺物は幾度となく発見されては本物かどうかを巡り騒動を巻き起こしてきたが、今作のイエスの乳歯という題材が面白い。イエスは天に帰ったので骨や墓はない。でも、乳歯ならば残る可能性はあるよね、という着眼点がお見事。いかにもありそうな話に思えて興奮した。
一見関係のなさそうな青ヶ島の鬼伝説が絡んできて、物語は怒涛の展開を見せる。これこそ、フィクションの面白さ!という感じの物語だった。
ところどころ、作者のご年齢のせいか表現が古臭かったり不適切な部分があってノイズとなりつつも物語自体は楽しかった。
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科学 vs 宗教 の煽りに惹かれて購読。
新興宗教・カルト・陰謀論にハマる人達の背景心理 vs ゴリゴリ理詰めの科学 で、絶対に分かり合えないし報われないみたいな話を期待していたけど、ちょっと違った。
全く筋の異なる2つの出来事が最終的に繋がっていた、ということで、主人公とともにその事実に徐々に迫っていくのかと思いきや、
中盤でいきなり自分たち中心主義な考察からムリクリ2つの出来事を合わせて話し始めた感があって違和感。牧は早くネタばらししたくて仕方なかったのかな。
理系だからどうの、理系女子だからどうの、ってステレオタイプな理系像の描写、ありきたりな偏見が散在しているのが気になって集中できなかった。
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イエスの乳歯って すごくワクワクしました。青ヶ島の鬼の話も出てきてワクワクが止まらない!
とにかくおもしろかったデス
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☆2.5
よく行く書店のおすすめコーナーにあり手にとりました。
ホモサピエンスの遺伝子、ネアンデルタール人の遺伝子、ユダヤ人のDNA
もう興味溢れる内容にぐいぐい引き込まれていきました。
中盤手前から
ん?となんとなく雲域が怪しくなり始め‥‥‥
犯人も動機もほぼわかってしまい‥‥
本人たちの構想のために
大切な命、思いが
簡単に利用され
そして世界中が巻き込まれることになる。
私の中では憤りが残る
後味のよくない読了感となりました。
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評価2.5の星2です。
ちょっと厳しいですかね、
もったいないなぁと思いながらも
もうちょっと頑張って欲しかった。
↑
本の評価とは思えない感想ですみません笑
キリストの乳歯で期待度爆上がり!
なんか面白そうだぞーと読み進めたのだが
鬼伝説に、不倫に、カルト宗教…
いろいろ盛り込んだわりには消化不良。
ラストの展開も読み始めてすぐに
気づいてしまったので
予定通りに話が進み過ぎたのも残念。
全体として、理系の話を文系の人が
理系のフリして書いているという
なんか違和感だらけの印象でした。
その辺りが物足りなさに
繋がってしまったのかも。