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なんだか専門用語が多くて途中まででリタイアしようと思ったけど、結局ここまで読んだら結末が気になり完読。面白かったかと聞かれるとよくわからない。でも、読んで良かったとは思う。理系の人には楽しいのかな?
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こういう何もかも分かったような顔して、スカして生きてる少年はキャラとして嫌いじゃない
いなくなれ、群青とか
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遺伝子や臓器移植の話で難しいところが多々あり、話の内容自体も人間関係が複雑で理解が追いつきにくい場面もあるが、深くて考えさせられる物語だった。自分の死生観と似てる部分が結構あって共感出来た。一方で新たな視点の考え方もあって興味深かった。様々なシーンで言語化能力に圧倒された。
人体錬成はできないこの世界で、遺伝子と環境のあれこれで人間の主たる人格を生み出せることに、少し恐怖を覚えた。人間の自由意志は0.2秒。ぼくはぼくを生きることに躊躇してる時間はないなと改めて思えた。
サスペンス要素というよりサイコパスチックな気もするのでそういうのが好きな人には刺さると思った。
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アリオとユリオ、遺伝子も環境も同じ二人。
去っていった者と残された者。
選ばれた者と選ばれない者。
対比の中に強い劣等感、絶望を抱きつつも無意識の0.2秒での決意に残された者の強さを感じました。
生きている、それだけで意味があるのだと思わせてくれる一冊です!
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モラトリアム期に読むともっと刺さるかもしれないけど、うだうだと生きるとは死ぬとはとこの上なくウジウジカッコつけと映る。
容姿も頭脳もよく富も持つ、恵まれた子どものごちゃごちゃ抜かす御託としか受け取れない。
野崎さんのやった遺伝子操作だけは許せない。
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不毛な会話の羅列に
わけのわからないストーリー
中盤以降は読むのが苦痛になった
最後の2、3ページは
自分に酔いながら書いてそうだけど
中二病ノート
まあ、とにかくヒドい
恥ずかしい作品を
世に出してしまいましたね
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Amazonの紹介より
アリオとユリオ、幼馴染の深雪は、自分の中に潜むある欲望に苦しみつつ成長する。ユリオの自殺、連続する殺人事件を契機に驚愕の真相が明らかになっていくが… 著者渾身の青春サスペンス。
王様のブランチで紹介されていたので、読んでみました。
佐野さんの作品というと、青春、恋愛、ラノベっぽい⁉︎、辛い心の葛藤といったイメージがあり、「青春サスペンスの傑作と紹介されていたので、どんな作品なのか興味津々でした。
結論から言うと、正直微妙というワードが読了後に感じました。サスペンスなのですが、どこかファンタジーっぽいといいましょうか、現実っぽくない印象があって、そのあたりは今までの作品の雰囲気に似ているなと思いました。
この物語は大学生になったアリオが、四月から十二月までに起きた出来事を過去の事件も交えて体験していく物語です。
それは、決して明るめな話ではなく、陰湿でダークな展開が待ち受けています。
ただ、ファンタジーっぽい雰囲気も文章から滲み出ているので、そんなにシリアスな感覚はありませんでした。
メインとなる謎が、アリオの出生の秘密です。というのも、一卵性の弟・ユリオが過去に自殺したのに、自分に似ている人物が目の前に現れたのです。
この人は弟なのか?なぜ自分に似ているのか?次第に弟の自殺や連続する殺人事件も絡みながら、驚きの展開になっていきます。
途中、月が変わるごとに、ある小さな新聞記事が紹介されたり、意味深なアイテムが登場したりと、後々にそれらが重要なキーワードになっていくので、どんな展開になっていくんだろうと楽しみでした。
当然、この小説内で解決されるのですが、これって現実的にありえる⁉︎と思ってしまいました。詳しく書いてしまうと、核心的なネタバレになってしまいますのであまり書けませんが、2人ならまだしも、そんなに多く・・・といった状況に逆に段々と冷めてしまいました。
〇〇したい欲望って、脈々と受け継がれるのか?そういった疑問が頭の中を駆け巡りました。
誰しも自分の中にある色んな欲望はあるかと思います。ただ、似たような欲望が子供にも受け継がれるのかといったら、ちょっと違うのかな!?と思ってしまいました。
後半になって色々明らかになっていく真実。そして待ち受ける展開は、まぁ辛かったです。他に選択肢がなかったのか、読んでいて驚くばかりでした。
その反面、話が突飛すぎて、現実的ではないなとも思ってしまいました。
ストーリーだけでなく、アリオの心理描写も読みどころでした。最初は青春を感じさせるような雰囲気でしたが、途中からはシリアス要素のあるサスペンスの展開へ。そこで垣間見える自分の中にある欲望。双子の弟や自分に似ている他人を通じて、この欲望は必然なのか?あらゆる出来事を通して、アリオの心は変わっていくのか?
心の成長と共に、読者としては色々推理できる楽しみもあって面白かったです。
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自分には合わない作品でした。
読み始めはワクワクしましたが、同じような話が続き退屈してしまいすっかり興味が薄れて最後のほうも、あぁそうですかという感想しか湧かず、ラスト盛り上がってる文章にもついていけませんでした。
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面白かったあ。オススメです!
ここ数年ぶり実用本以外は読んだことなかったですが、
次の展開がしりたくてワクワクしながら2日で読破しました。
とにかく、どんでん返しが何回もあって、飽きない!
やっぱりそうだと思った、とは読者に簡単に言わせないように練りに練ってあります。
2回目読んで、あーここねがそういうことだったのね、と今検証して楽しんでます。
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主人公は「アリオ」。アリオの双子のきょうだいである「ユリオ」は14歳で自殺した。
深雪という幼馴染の女性。アリオと見た目が似ている男性市堰。アリオに興味を示す美しい蒼。
自分の出生に疑問を抱きはじめたアリオと市堰がDNA検査をしていき、アリオはとある事実にたどりつく。
最初は退廃的な青春小説って感じで、各月の冒頭に書いてある事件記事がどう関係してるのか謎だった。
この小説の雰囲気で、本当に全てが線につながるのか?と読んでて不安も感じたけど、後半はすべて解決した。
全体的に虚無、退廃的で、「透明になれなかった僕たち」の透明とは、そういう世界観を象徴しているような言葉だ(誰からも見られず、存在しないようなこと=透明)。
この本のタイトル見た息子(小2)が「透明になれるわけないが?当たり前のことだよね?」と言ってて、本を読んでなくても真理を得ていると思ったりした。透明になんて、なれないのだ。
アリオは、死にぞこなってから前向きになるものの、私にはアリオがそんなに生きることに前向きになれるとは到底思えず…鬱と躁を繰り返して破滅に向かっていくような予想をしてしまった。
以前、精子ドナーについてテレビや小説で見聞きしたとき、男性は自分の知らないところで我が子が生まれ育ち、その子ども達が父を同一とするきょうだい関係にあると知らずに出会い恋愛関係になったらどうするんだろう?と考えたことがある。
この本にはそういうことも書いてあって、DNA操作とかSFちっくだけど、興味深いテーマだった。
遺伝などについて参考文献がたくさん挙げられていたけど、私が疑問だったのは、DNA検査で「きょうだいである確率」は判明したとしても、それと同時に「いとこである確率」までわかるのだろうか?
「きょうだい」と「いとこ」であれば、当然「きょうだい」の方が遺伝子が近いのだから、より遺伝子的に遠い存在である「いとこ」の可能性まで同時に判明できるのか?謎である。
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暗く絶望的な愛を見た。
導入にとても惹きつけられて、先が気になってどんどん読んだ。
令和ド現代が舞台なのに、男女の浪漫感はどこか懐かしくて少しギャップを感じた。
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私にとっては難読な本だった。
隙間時間に読んだのがいけなかったかもしれない。
随所に散りばめられた伏線を、回収する前に「忘れ」てしまい、何が伏線だったのかを忘れてしまったからだ。
遺伝子の配列の中に、暗号を入れ秘密のメッセージを示唆しているとか、不妊治療での精子の提供者が全て同一人物で、登場人物たちに繋がっていくとか、触れたことの無い設定に、先が気になって後半は一気に読み進められました。
しかし、「?」と思う箇所が多くて、読後、なんも言えないモヤモヤ感が残った。思わず、作者によるネタバレnoteを見てしまうぐらいに、伏線の部分が気になる作品だった。
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表紙や帯に惹かれて購入しました。
自分の読書レベルが足りてないなあと思いました
読後の率直な感想としては、むずかしいなあ、でした。
ブクログの他の方の感想や、作者の解釈のnoteを読みに行き、理解が深まりました。
日常的に漠然と死について考えているので、共感できるところも多くありました。
身近な人の幸せよりたまに死を想像してしまう、そんな時があります。
生きたいと思えない自分には刺さる小説でした。
愛されることで生きようと思い、愛されないことで死にたい、あるいは殺したいと思う。
もしかしたら死や殺意を止めるのには愛が効くのかもなんて、そんなことを考えました。
じゃあ、愛がない時はどうしたらいいのか。
救いを求めて読書をしていますが、この本には救いはありません。
ただ、なんだか読んでる途中に包丁を持ってきてお腹をぐさぐさと刺したくなりました(笑)
愛したい人も愛してくれる人もいないうつっぽいときにはよんじゃダメです。
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遺伝子操作、不妊治療の闇、近親相姦、幼児虐待、0.2秒の自由意志。人を殺したい気持ちを抑えられない脳になるべくしてなった少年たちのその背景には身勝手な男の姉への愛があった。そのおぞましさに気分が悪くなった。
それでもいろんな事を考えさせられた物語。
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★★★★★+
絶望、闇、怠惰、嘘が主役のサスペンス
"愛が不可能な感じがする"
…これな
『愛されないということも愛されるということも人を傷つける』
誰もが嘘で生きている
そんな世界にウンザリ
同じ遺伝子をもち、絶望と殺意をもつ若者達はどこに向かうのか?
自分の中にもある闇と共鳴する部分がいくつもあった。