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憧れから人生に
2024/01/15 02:49
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投稿者:ささうま - この投稿者のレビュー一覧を見る
Xでフィンランド生活をほんわかした作風で描かれている漫画が楽しかったのがきっかけで書籍を読ませて頂くようになりました。
今作は憧れのフィンランド生活について描かれているのはもちろん、働き方の転換期がリアルに描かれていてとても共感しました。『好き』という気持ちが人生の意味を考え直す大きなきっかけになったのを見て、自分の気持ちに素直になる大事さを改めて考えさせてくれました。
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chikaさんの本は、ずっと拝読して、元気を分けて頂いている。この本は、お寿司の職人さんになるべく技術を学んだチカさんが、フィンランドで寿司シェフとして働き始めた奮戦記。相変わらず一途で一生懸命な様子や、周囲の人の温かさに、読んでいる方は幸せな気持ちになるのだが。
問題と言うか、大事なのはそこではない。
チカさんのご経歴を拝見すると、人柄もいいし、相当仕事がお出来になることが推察できる。もちろん何もしないで出来るようになっているわけではなく、着実に実現に向けて道筋を考え、学んで、その土台を持って現場に行くから、更に仕事で必要とされるわけで。堅実な方だと思う。
我々と違うのは、道筋を考えただけで、無理かもと何もしないのではなくて、実際に行動に移して、やってみる勇気があることだ。
ただ、それにしたって。
英語もできて行動力もあって、ヒット作のコミックエッセイも出版して、いつも楽しい文章を届ける力のある人が、前途洋々と向かったフィンランドで失業するなんて、読んでるこっちも、夢にも思わない。上手く行った人は、ずっと上手くいくものだと、どこかで思っている。但し、私は、世の中そんなに甘くないよってことが書きたいわけじゃない。
まあ、聞いてくれ。
夢の叶ったはずの、マリメッコのファブリックが可愛い部屋で、失職して異国の街を見ていたら、どうだろう。ハロワの面談を申し込み、履歴書書いてたらどうだろう。
まあ、普通に考えて私ならがっくり来る。チカさんだって来たに違いない。でもね、我々と何かが違う。別にフィンランドの就業支援が日本より優れてるとか、傍にいたご友人がいいとか、チカさんが特別だからって結論には、私はこの本を読んでいても辿りつかなかった。確かにそれもそうなんだけど。決定的に大事なことはそこじゃない。
チカさんは、自分がキツイ時でも、乱暴な物言いをしていない。
いつも賢いつもりで、ただ毒を吐いて、他人を下げている言葉が、溢れかえっている今なのに。
彼女は、いつでも周囲をリスペクトして、自分に出来ることを探している。ややこしい議論も怒りもそこにはない。シンプルで優しい言葉があるだけ。
代わりにあるのは。自分をじっくり見つめる視線と。好き、という感情への深い信頼。
これって自分を深く信じてあげるってことなんだ。自分ほど良い道連れはないことを、よく知っているのだと思う。私もあなたも、チカさんも。全ての人は。
自分という最高のパートナーを持っている。いなくならない。裏切らない。失敗してもめげても、苦境でも。一緒になって待ってくれる。良い時も一緒に進んでくれる。優秀じゃなくてもいいのだ。こんな良い相棒の声を聞かないなんて、損しちゃう。
そのうえで、他の人には、心から感謝して頑張っていたら、そりゃ上手くいくはずだ。
結果に責任を持つのが自分なんだもの。ほんとはトゲトゲの言葉を放っている時って、誰かに肩代わりして欲しくて暴れてるだけ。そんなのは、あなたにも周りにも傷をつけるだけ。自分であがいて自分で選ぶのは苦しいが嘘もない。ダメならよして次の手を自分に打てば良いのだ。安易な助けも来ないが、なにを目指してもいい。
その覚悟は、たぶん私も、そして、あなたも強くする。
フィンランドに私は、旅行者として行ってみようと思っている。車椅子で一人旅は、楽じゃないが、好きな服を着て、きっと行く。
チカさんの本を読み始めた時、私は仕事ができない自分が嫌だった。バイトやパートでいいから、ちゃっちゃとお金が稼ぎたかった。文章でお金を頂いていたこともあったが、無茶苦茶な量を書いて無理をした。
病気は一生付き合わねばならない。いい大人が今更夢でもあるまいと、研究志望も、もういいやと思っていた。ついでに言えば、ゲームの中で小説を書く仕事も、一度諦めた。文章だけが取り柄、と何とか言える自分が、諦めた。
年齢だけが重なり、家族のために金の工面やら心配の肩代わりやら、看病やらがあって。まあつまり、八方塞がりだったのだ。それも一日二日じゃない。年単位。
でも。
どうもそれも据わりが悪かったのだ。
これでいいの?本当に書きたくないの?
本当に研究も諦めるの?
やってる人が羨ましくて、よだれが出そうなくせに。
そういう時にチカさんの本を読んで、その行動力が眩しくて、良いなと思ったのだ。そうして私は一つのことに気づく。
「私、今、何見ても読んでも、感動してない。したいこともない。ただ、お金と責任と病気と、心の通わない苦しさに、潰れそうなだけだ。」
これじゃだめに決まってる。前向きじゃないんだもの。文章なんか浮かぶわけない。ましてギャラなんか発生する仕事にならない。研究だって一度ダメになったなら、もう一度リトライしたらいいのに。
そこで私、こつこつ本を読んで、ブクログだけは更新した。映画も見た。アニメもいい。何見ても読んでも楽しくない、ごはんも欲しくない自分にエンジンをばぉん!とかけてやりたかった。
こころを動かして、自分の人生を自分で蹴り飛ばして、前に進めるには。なにか感じる自分をもう一度。
更新はしてないが、本についてのブログを作った。書かなきゃと思うのをよした。書ける時に書いて記事を貯めればいい。
卒業研究は、新しいゼミで今年頑張り始めた。すっごい優秀な方ばかりが仲間で、震えそうだ。
ゲーム内でSS(短いノベルのこと。ゲームの世界観に合ったものを書かせて頂く)を執筆するのは、ある会社様で試験に合格させて頂いたばかりだ。ご依頼頂ければ、名前入りでその記事は公開される。
無記名記事の多いライティングのお仕事の中で、これはすごいことなのだ。今?まだ初依頼は頂いていない。でも、一歩は踏み出せている。
やるか!って思うまで、思わずキーボード叩くまで、人から見たら遊んでるだけに見えたかも知れない。何なら自分でもそう思った。
でもね。やっぱり
「やるか!」
を待ってあげる力を、チカさんのご本にもらって良かったと思うのだ。
「やれそう!今かも」
に従ってよかった。焦っていたら、きっ��もっとダメだったろう。
「失敗したって上手くいくまでやればいいもん。ダメでも元々手詰まりだったし。こんなの息詰まっちゃう。やってみようよ」
ってなるには、時間と、遊んでるように見えても、内面の戦いが必要だったのだ。
この本の中には、こういうくらい描写はない。それでもみんな、そういう部分は察して、チカさんを力一杯応援してしまう。そこがいいのだろう。好きなことを満喫するチカさん、頑張るチカさんを拝見したら。
次はあなたと私の番だ。
心にひっかかってる「ほんとはこれ、やりたかった」を。出来るところから、ちょっぴりやってみないですか?
そうしていつか。
そんなあなたと私が、旅先。ヘルシンキの街ですれ違って。
にこっ!(^^)
なんて出来たら、素敵じゃないですか?
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北欧こじらせ日記第三弾!
今作では、フィンランドに移住し、生活をスタートさせたところから始まる。
就職先のレストランでは、ワークライフバランスを徹底したメンバー達と意見を交わし合い、忙しい時も、不安を抱えている時も、共に解決して乗り越え、充実した日々を送っていた...が!
まさかのフィンランドのインフレ事情の煽りを受け、突然レストランが廃業。
とりあえずビザの関係もあるため、個人事業主という形で作家として活動していくみたいだけど...。
寿司職人として活躍していくchikaさんをもっと見たかったな〜なんて。
どんな道にせよ、大好きなフィンランドで頑張ってほしいな。
It is what it is!
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chikaさんの本は毎回読んでいるけど、今回は特に胸に迫るものだった。ようやくフィンランドに!だけど、フィンランドに行ったからといって自動的に夢の素敵な暮らしが始まるわけではないんだよね。日本での暮らしと同じように、日々の生活に追われながら乗り越える普通の日常が始まる。
長時間労働や、異業種でのファーストキャリアでの責任の重さ、そしていきなりの失業……想像できないくらい大変な環境で、きっと前向きになれないときもたくさんあったと思うけど、最終的に、良い仲間と出会えた奇跡のような時間だった、とchikaさんが捉えているのは本当にすごい。今回もたくさんの新鮮な学びをありがとうございます。
・もし私が誰かを喜ばせたり印象付ける必要がなかったら…私は人生で何にもっと時間を使い、何をしなくなるだろう
・「当たり前バス」から飛び降りる
・からっぽの日
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欧好きをこじらせてフィンランドで寿司職人になったChikaさんの奮闘記
10年以上の想いと移住してからの頑張りがあるから感動できる
単純こじらせバカでは無い
本当に自分がしたいことを大切にし、やってみないと見ることの出来なかっ人生の景色を私も見てみたいなと思った
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“It is that it is” 成るようにしかならない
本当にその通りで、人生には抗えないものがある。
でも、それをどう捉えるかは自分次第。
もう最後は”君たちはどう生きるか”みたいな内容になっていって面白かった。
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私がこれから本当にしたいことは何か。
このままで良いのか。
本当に今の仕事に向いているのか。
勇気が出ない。
今の生活を捨てる勇気がない。
It is what it is.
「この仕事が好きだけどこれほどじゃない」「どんなに好きでも、好きでいられる範囲がある。」まさにその通り。自分のために働きたい。
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今年はこの「北欧こじらせ日記」を読んで実際にフィンランドに行ってみました。北欧を好きになるきっかけでもあるこのシリーズがフィンランドの生活を教えてくれます。出たら手に取ってしまうシリーズです。
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寿司職人として最強になっていく姿がかっこよかった。それだけに、辞めてしまうなんて…寂しい、もったいない、食べに行きたかったぁぁ…
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本屋さんで軽くさらっと読み。
フィンランドの考え方、暮らし、インテリアすべてが素敵〜と感じた。いつか行ってみたいな。
職場での最初の会議、
ビール乾杯しながら皆素直にオープンでいよう!
プライベートで何かあって元気ないとき、詳細は言わなくていいから落ち込んでいる状態なんだ、というのは教えてほしい、とか。
素敵なコミュニケーション。真似したいな、と感じた。
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だいすき!定期的に読み直したい。
フィンランドでの就業生活のことはもちろん、
生き方、考え方、人への寄り添い方、自分の人生の決断の仕方、自然に溶け込む生き方、、、
全部が愛しい。
この本を読んで、ファンレターを書きたいと初めて思いました。
ラップランドのところは、私も読んでて震えました。
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ついに夢を叶えた著者の、夢を叶えたその先の出来事・日々のこと。
大好きな場所にたどり着いて幸せな日々なのはもちろんのことだが、
職場や出会った人々から著者が感じ取っていることが、ずっと夢を叶えるために頑張ってきたころと変わらずにあるなと感じました。
出会う人々によって人は変化していくし、登場してくる人物達が素敵だなと感じた。
読んでいるこちらまで暖かい気持ちにさせられました。
やってみないとわからないと何度も考えさせられる作品でとても好きです。
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It is what it is. 成るようにしかならない。
好きなことなら頑張れるというけど、頑張れる範囲が人それぞれある。自分のスタイルが守られるように、自分のペースで好きなことを続けられれば良い。続けられないなら、それまでのこと。
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・好きな人には、親切に。苦手な人には、丁寧に。
・けれど、どんなに忙しくても守り続けたマイルールがある。それは、「一日7時間寝ること」、そして、「何もしない日曜日を持つこと」だ。…(略)…人は寝ないと元気が出ないし、人生には“自由な余白”がないと楽しめない。