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兄は泉水、二つ下の弟は春、優しい父、美しい母。家族には、過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。連続放火と、火事を予見するような謎のグラフィティアートの出現。そしてそのグラフィティアートと遺伝子のルールの奇妙なリンク。謎解きに乗り出した兄が遂に直面する圧倒的な真実とは――。溢れくる未知の感動、小説の奇跡が今ここに。
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もっと複雑でも面白い気がするけど、一番シンプルで面白いところを突いていた気もします。ストーリーもいいけど、作品の中の台詞や引用がすごくよかったです。
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どこへ着地するのかなかなか予測させぬまま、心地よいテンポとおしゃれで軽妙な会話でドンドン読ませる。さすが!
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こんな小さな矛盾、いったい誰が目にとめるだろうか。
遺伝子が世界だったとして、それならきっとこの話はジャンク領域にある大切な大切な叫び。
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大学1年の夏休みくらいに読んだ.
初めて読んだ伊坂幸太郎の作品が「チルドレン」で短編集だったこともあり,そのイメージが強かったけれど,長編の作品を読んで改めてすごいなと思った.
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伊坂幸太郎は好きな作家ではあるけれども初期のものはやはり「村上春樹」の影響が強いと思う。このピエロの中でも泉水と夏子の会話のやりとりなどはどうあがいても春樹そのものだと思う。思うけれども面白かった。伊坂作品にはいつも社会に上手く適応できない不器用な憎めないトリックスターが出てくる。それも魅力の一つだと思う。ピエロは「社会的な罪」という重力から、家族の力で自由になるのである。
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ミステリーとしての犯人の意外性というのはないけど、犯人となるまでの過程や葛藤がスゴイ理解できた。全体的にはスタイリッシュ(石田依良よりもはるかに)という印象だけど、そんな軽い言葉では表現できないほど緻密で知的。小説は想像力だけでは書いても、知識だけで書いてもだめなんだ・・。そのバランスの取り方が才能なんだろーな。
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ラストについては我が家でちょっとした論議になりました。
お父さんもおにいちゃんもハルも、みんな好きです。幸せになって欲しい。
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けっこう好き。なんとなくオチが途中で予想つくけど、そんなこと関係なく魅力的な作品だと思う。思いテーマなのに、なんとなくさわやかに感じた。
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兄は泉水、弟は春、優しい父、美しい母。家族には過去に辛い出来事があった。その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
泉水の感情の表現やしぐさにハッとさせられる時がある。それぞれが癖のある独特な人物で、でも魅力がある。物語も独特なペースで進んでいく。面白い。
他の小説で出てくる人物が、このお話でもちゃんと登場していました。他の物語とのリンク。これも面白い。この人の小説は全部読んじゃうな、絶対。
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オチが最初の1文目を読んだだけでわかってしまうが、それでもどんどん読み進めてしまう。独特の、冷静なタッチを作り出している膨大な薀蓄が新鮮だ。展開も、終わり方も納得いくもので、重いテーマなのだが、読んですっきりした。
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すごく感動した。
最後の一文を読んだときは、少し鳥肌まで立った。
文章自体もすごく読みやすく、また、おもしろい。
やっぱり病室で父が春に言った一言にはぐっとくる。
ミステリーの要素ははサブ的なものにすぎないと思った。だってだれでも先が読めるように書かれているので、、。
重力ピエロってそういう意味だったのかぁと感心もした。
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ミステリーを期待して読むと少しがっかりするかも。でも登場人物がとっても魅力的。主人公の泉水の話し方とか結構好きです。
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主役の兄弟二人が魅力的。特に春。でもミステリーとしては陳腐。遺伝に関するくだりも少々長すぎると感じた。伊坂作品だけに期待し過ぎてしまったのか、正直残念・・。
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なんかみんな絶賛しているんだが、そんなによいか? 先の読める展開、続く事件に途中で食傷気味になってしまった。