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こんなホノボノ病棟ばかりではないが、病棟として考えるのではなく、健常人と自らを信じている人達にも「何で生かされているのか」「何でいきてゆくのか」は同じ問いであろう。
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戦後からその後約30年のお話です。
始まりは唐突で、なんの関係があるんだろう・・・と思いながら読み進むにつれ関連性がわかっていきます。
途中までたるかったのが、中盤に差し掛かると感銘が深まっていった・・・
実家から10分位の所に、地元では有名な精神病院があった。
中学に入ると、その近辺は学区に入り、仲良しのお家に遊びに行くにもそこの前を通らなければならなかったりした。
今は明るく清潔な建物になったけど、私が中学の頃は、窓の鉄格子が怖く、そこから人影が見えたりすると走りたくなったもんだ。
退院を希望する患者の家族が、発症当時を思い出し退院に対して不安を口にすると『精神の病気も、糖尿病などと同じ慢性的な病なのです。完治したとは言えないけれど、治療でよくすることが出来るのです。退院しても、病院と縁が切れるわけではないのです。ちゃんとお薬を飲み、最初は二週間に一度、後々は一ヶ月に一度の通院をしてもらいます。それをちゃんとしていたら、恐れることは無いのです』と言う件があった。
肌の上に出来たおできは腫れたり血が出たりで、病の深刻さが他人に伝わりやすい。
が、内臓や心の病は推し量ることしか出来ない。
内臓も心も、病んでる人にとっては同じようにとても痛くて苦しいのだろう。
私が中学の頃には、歪んだ情報が流れたり、無駄に怖がったりしたけれど、今は薬が開発されたり、適切な治療が施されたり、随分と変わってきていると思う。
病院関係者だけでなく、一般の人たちも、正しい情報を知る必要があるなぁ・・と思う。
それにしても、面白かったのに、時間がかかってしまった・・・
実はここの所、二十四の季節五を見始めてしまい、ゴールデンウイークを良いことに宵っ張り三昧^_^;
ところが手元にはまだ季節十九までしか来ていなく、ついに十九まで見終わってしまったのだ・・・
あと五話・・・いったいどうなっちゃうのよぉ・・・・・・・・・・
今回、初めて泣いてしまいました・・・・・・・・・( ̄^ ̄゜)
一話一話が大騒動で大どんでん返しがあるだけに残り五話、余談が許せません!
待ち遠しい・・・・
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現役精神科医が描く閉鎖病棟・・という勝手な先入観から思っていた内容と違ったのでいつになったら核心に迫るのか中盤かなり退屈。まあ、最後少しほろりときたかな。
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山本周五郎賞とタイトルで買ってみたら当たりだった本
穏やかな気持ちになれるんじゃないでしょうか
ハハキギさんは大好きな作家さんになりました
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精神病院の話だけど、陽だまりの様な
暖かな気持ちで読了。
一面を垣間見れたようで今までの偏見の様な物に少しだけ光が差しました。
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精神科病棟、家族や世間から疎まれ遠ざけられながら生きていく患者たち。「精神科の患者イコール危険」というのが偏見、誤解 であるということを教られる本でした。
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精神病院の話ですが、タイトルのイメージとは違い暖かい話です。一生懸命生きてる姿に心打たれます。最後は泣けます〜
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5年ほど前に読み、激しいショックを受けた本。何度も読み返しているが、毎回、感銘を受ける。精神科医である作者が書いた精神を病む人々のドラマ。これほどまでに、精神病棟の患者の様子を詳しくかけるのは、作者の患者&人間への優しさの現われであろう。何を善とし何を悪と考えるか?!戦争・・生育・・様々な要因で、人間の生き方も考えも、そして、精神状態さえも変わっていくのだろうか。
中に出てくる島崎さんという若い女性に、心を寄せてしまうのは、登場するチュウさんやら、秀光さんばかりじゃないだろう。島崎さん、頑張ってと言いたい!
2007.7
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哀しい、でも、哀しいだけじゃない。 希望がある、でも、希望だけじゃない。 この小説にはいろいろな感情いろいろな思いが詰まっている。 読後のこの思いはヒトコトでは語れない。 チュウさんの叫び。 小説の中の人物の言葉に、これほど胸を打たれたことはない。 様々な登場人物の絡み合う人間ドラマを見つめながら、「生きていく」ということについて強く強く考えさせられた。
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★虐げられた者への暖かい視線★精神病とはどんな病なのか。正常との境目は極めて曖昧なのに、社会的に隔離されてしまう。そんな思いを精神科医の著者が小説に記したのだろう。全体に漂う暖かさには確かに救われるが、作品としてみたとき映画「カッコーの巣の上で」と比べると、破滅的な鋭さを欠く分だけ完全に負ける。映画になったらしいが売れなかったろうなあ。
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とある精神科病棟。重い過去を引きずり、家族や世間から疎まれ遠ざけられながらも、明るく生きようとする患者たち。その日常を破ったのは、ある殺人事件だった…。彼を犯行へと駆り立てたものは何か?その理由を知る者たちは―。現役精神科医の作者が、病院の内部を患者の視点から描く。淡々としつつ優しさに溢れる語り口、感涙を誘う結末が絶賛を浴びた。山本周五郎賞受賞作。
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著者の本は初読。電車1時間乗るのに暇だったので、なんとなく購入したけど、良い買い物だった。淡々とした話だけど、いろいろ考える。
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精神科の入院病棟は患者さんにとって生活の場そのものだから、大変な時も、平穏な時も入り交じってぐじゃぐじゃなのだろうと思う。この小説でもそのようなことが描かれているのだが、なぜだか全体を流れる雰囲気は静かで優しい。患者ではなくあくまで一人の人間としての心の交流がある。これが筆者の世界観なのだろうか。自分にもこのような静かで優しい目が欲しいと思わされる本。
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テーマの重さのせいか、今年読んだ小説の中でもっとも読むのに時間がかかった本。ただし読み始めてペースがつかめてくると淡々と読みすすめた。物語の内容はそれほど劇的に動く訳ではなく淡々とすすむ感じ。あとがきにもあったが閉鎖病棟について書いているが公平に書かれていると思った。読後感はよかった。[2008/4/12]
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08年1月読 いろんな背景を背負って精神病院に入院している人たちの物語。表題から連想させる暗さはなく、面白い。