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2023-11-27
いやあ面白かった。210ページと短めとはいえ、一気に読んでしまいました。
ぶっ飛んだ発想でありつつ、割とオーソドックスな展開。恐竜も蟻も人間的すぎると思わなくもないけど、そういう類のSFだからこれで良いのです。
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劉慈欣先生の最新邦訳。
『三体』シリーズや『超新星紀元』のような厚みはなく(いい意味で!)、スラスラと読める。ただ、ストーリーや筆致に劉慈欣先生の良さを感じられて楽しい読書体験だった。
エピローグが好き!
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恐竜と蟻がタッグを組んで文明を発展させた話。短編より恐竜文明と蟻文明の細かい描写が多くて楽しかった。蟻と恐竜は人間の駄目な部分を分担しているので、映画ドラえもん鉄人兵団(旧)で静香ちゃんがリルルに言った「まるっきり人間の歴史と同じじゃない」を思い出した
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恐竜と蟻を用いて人間にも起こりうる課題を描いている。また、恐竜が絶滅した理由にも繋がりうる内容にもなっていて楽しんで読むことができた。
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中学生くらいでも理解できそうな、単純で王道的なSF。ドラえもんの映画とかにありそうな世界観。
設定はおもしろいが、蟻はまだしも恐竜があそこまでの文明を築く姿は、実在していたからこそ想像するのが難しかった。
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最高に面白かった!読んでいる最中も続きが気になり一気に読んでしまったが、読み終わった後にもしみじみと面白い本を読んだなと余韻に浸ることができる。大森さんもあとがきに書かれている通り、今の時代と重なるところも多く、物語として面白いが恐ろしくもある。劉慈欣ファンの人なら間違いなく、絶対に楽しめる作品。
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恐竜と蟻がもし思考力を持っていたら
面白かった!
恐竜と蟻が思考力を持っていたら、白亜紀はどうなっていた?
というIFのお話。
思考力がある恐竜と蟻は、
お互いの特性を活かして高度な文明を築き、
話したり、書いたり、お互いがコミュニケーションをとって、共存を図る。
作者の劉慈欣さんの想像力がすごいです。
物々交換、貨幣制度、筆記技術、蒸気機関、電気、通信と、
ある意味人間の歴史を学べるし、恐竜や蟻についても学べる。
恐竜にしかできないこと、蟻にしかできないこと、をしっかり住み分けして、
それを、劉慈欣さんらしい科学設定満載のSF要素に落とし込む。
とにかく面白くてスラスラと読めます。
200ページくらいの短さもちょうどよいですね。
最終的にこの本読んで思ったのが、
生物が思考力を持ったことで行き着く先は、
人間が辿る末路と同じになるんだよなぁ、ということでしたね。
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時は6500万年前の白亜紀末期。恐竜は柔軟な思考力、蟻は精確な技術力を活用し、それぞれの欠点を補完し合い、新たな文明を築くに至った。
しかし、永遠に続くと思われた恐竜と蟻の二大文明は、深刻な対立に陥り…。
もし蟻と恐竜が人間と変わらぬ文明社会を白亜紀に築いていたら?なお話。この発想はなかった。設定だけで面白い。
恐竜と蟻が戦ったら、どっちが強い? …なんて簡単な問題かと思いきや、意外な結末に脱帽です。
もしかしたらあったかもしれない遠い過去の話。興味深く読みました。
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白亜紀には恐竜と蟻が共生して、高度な文明社会を形成していたという話。
最初は無理な設定だなと思いつつ読んでいたのだが、最後になって畳み掛けるような展開は、流石に「三体」の著者だなと感心させられた。
訳者の一人、大森望氏の解説を読んでいると、この本は中国では少年少女向けとして出版されたとなっていて驚いた。漫画風イラスト表紙にふさわしい内容の甘ったるい本で売りまくろうとする日本の出版事情とは大きく異なるみたい。
巻末の劉慈欣邦訳書リストを見ると、本書は2004年に中国で出版されていて、日本語になっているものの中では二番目になっている。
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「白亜紀が終わるまで、地球は蟻と恐竜が高度な文明を築いていた」というあまりに突飛な設定にも関わらず、「もしかしたら本当にそうだったのでは?」と思ってしまうまで練り込まれた設定の素晴らしさ、物語の面白さはさすが!
「老神介護」収録の短編版を読んだときから面白いなと思っていましたが、長編になってここまでの作品になるとは…!ボリュームアップしたことで世界観が一気に広がり、非常に魅力的な作品になったなと感じました。氏が手掛けた三体以外の作品では、球状閃電の次にのめり込んだ作品でした。大満足の一冊です!
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『老神介護』には前半をカットした短編として収録されていた『白亜紀往時』の全編。実はその箇所にたどり着くまで、収録されていた短編だということを認識せず読んでいた。劉慈欣というだけで読みたくなっていたから、なんか読んだことあるなと思ってから分かった。でも、やっぱり全編を通して楽しめた。カットされていた部分がifの地球生命史みたいな内容で、全編を通して読むことで物語もぐっと膨らんだ。
恐竜は頭脳を発達させていったが手先は不器用だった。蟻は想像力や創造性に欠けていたが精密な作業が得意だった。そんなふたつの種族がある出来事をきっかけに文明を築き、地球を支配していく白亜紀の物語。序盤こそやや控えめに感じるが、どんどんスケールが大きくなっていき最後は手に汗握る。読んでいると可笑しさも恐ろしさも感じる。信仰と戦争、抑止力の是非と倫理。それぞれの栄枯盛衰が圧縮されたような物語。現在の人類の行く末がここにあるような結末になりませんように。
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すでに短編は既読
その源流となる長編というか中編版である。恐竜絶滅の謎を新しい解釈でって読み方もあるだろうけれど、ひとつの文明の最期を描いた物語として読んだほうがはるかに楽しめる。
同種族対立と異種族間理解の壁。人類を象徴しているようで楽しめるというより恐ろしいな。
なにが正義かわれわれには理解できないロシアは恐竜か蟻か? そもそもわれわれは恐竜か蟻かどっちだ?
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白亜紀にであった恐竜と蟻が文明を作って滅んでいくお話
一つ謎だったのが、ティラノサウルスの歯に住み着いていた虫歯菌
蟻より一回り大きい謎のモンスター扱いだったのだが、その後一度の出てこなかった。気になる
滅んだ原因はありきたりな感じ
小松左京とか、その時代の翻訳SFとか好きだった人には物足りないんじゃないかな
殺虫剤を撒かないとか、戦争がヌルいのです
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世の中には他人をやたら「天才」と称したい凡人がたくさん存在する為、そこかしこに安っぽい天才が氾濫している訳ですが、劉慈欣に関しては本物の天才だと思います。発想力や構成力、文章力等が明らかに並の作家の三枚ほど上を行っています。恐竜と蟻の戦争、その字面だけでワクワクするのですが、そこに劉の隙の無い文章ととんでもない発想力が合わさって、体感的には一瞬で読了してしまいました。設定が面白いだけにもっともっと長編でじっくり読みたかったな。
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恐竜と蟻のSF。恐竜好きなので表紙に惹かれた。『三体』は勇気がいるので、その前にこの本が読みたかった。
白亜紀末期、恐竜と蟻が互いに協力し、高度な文明を発達させていたとしたら…。
ティラノサウルスの歯に詰まった肉をたまたま蟻たちが掃除したことからはじまる。
こういうとんでもない発想大好きだー。
竜蟻サミットの様子を想像すると可愛い。
次第に両者に亀裂が生じていく。
読み進めていくうちに、「あれ?これってもしかして⁉」となる。
エピローグも良かった。
これからは蟻を見る目が変わるかも笑
やっぱりSF好きだー。
次は『三体』にもチャレンジしたい!
Audibleにて。