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・ビジョンの特性
正解を示す点から、解釈の余地のある面れ
確定されたものから進化していくものへ
競争を優位にするものから共創を促進するものへ
浸透させるものから育むものへ
確信を与えてくれるものから覚悟を促すものへ
自分たちらしさ×未来の社会像
=この社会にとっての自分たちの役割
ビジョンマップで言葉を図にしてみる
※AIで叩きの画像は作れる
自分ごと化された方針・施策→組織的な行動変容
仲間からの刺激→メンバー同士の刺激
自己の認識→メンバービジョンの再認識
自己の可視化→ビジョンの可視化
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ありたい未来を描いた「ビジョン」をつくり、共有することの大切さを学べる1冊です。
急速に技術が進歩し、価値観が多様化した現代社会に戸惑いを覚える方は少なくないかもしれません。
そんな時代だからこそ、ありたい未来を考え、その未来を共有できる人とともに、試行錯誤を重ねていく必要がありそうです。
ビジョンを持つことの大事さが語られるのは今に始まったことではありませんが、その重要性は増してきているように感じます。
あらためてその重要性を認識し、どうビジョンをつくり、ストーリーとして語りながら、どう使っていくかを教えてくれますよ。
【特に覚えておきたいと感じた内容の覚え書き】
「急速な技術の進歩に加え、様々な価値観が受容される現代社会では、いろいろな分野を越境した人が共創しつつ、社会の中で様々な試行錯誤を行い、未来の可能性を拡張する活動が重視される。必要なのは、一人ひとりが自分らしさを発揮していける未来の風景。」
「人はストーリーを聞くと感情を揺さぶられ、話の中身に没入できる。ビジョンもストーリーとして語ることが必要。ストーリーの中に独自の意味を込め、解釈の余地を残し、周りの人が関われる余白を作る。『一人称』で自分ごととして感情豊かに情報を語ると躍動感が出る。」
「変化していく環境や社会性、自分たちの意識に合わせてチューニングするため、ビジョンのアップデートが必要。時として、忘れていた大切なことを思い出させてくれる役割も持つ。ビジョンと現在の姿を照らし合わせると、活動そのものの価値を高めることにもつながる。」
【もう少し詳しい内容の覚え書き】
○自分たちらしさを探索
・アイデンティティを見つけるというと難しく感じるが、一人ひとりの活動や思想にも目を向けつつ、広い社会を見据えて考えれば、実はどんな組織やチームにも自分たちらしさは存在する。まずは思い込みを捨て、第三者の視点で自分たちのことを捉える姿勢が大事。
・①「自分たち」の範囲の明確化(未来の関係者をリスト化)、②自分たちの「哲学」「歴史」「資産」の3つの情報を集め、思い出す、③大事にしていること・培ってきたことの明確化、④一人ひとりの想い、やってみたいこと吐き出す、⑤言語化でまとめる、の5ステップで考える。
○未来の社会像をイメージ
・ビジョンの前提となる時代背景の設定と、チームにおける共通の課題認識を探し出すのが、未来の社会像をイメージする理由。自分たちの役割を見つけていく上でとても効果的。自分たちの感情を伴った状態で未来を捉え、自分たちの血が通った未来の社会を描ける。
・未来の社会像をイメージするには、①社会が変化する兆しを集めてシートにまとめる、②これから来るかもしれない社会の仮説を立てる、③未来の社会像をまとめる、の3つの手順を使う。世の中を見渡す機会と考えて臨む。突然変異型の未来もすべて許容するのが大切。
○未来の自分たちの役割を見つける
・未来の社会での自分たちの役割を見出していく。「自分たちらしさ」と「未来の社会像」の2つの最高のマッチングを探していく。いまはとても価値のある「自分たちらしさ」も、未来の社会では価値がないかもしれない。これからの自分たちの新しい顔を探すつもりでやる。
・役割を見つけるには、①一人ひとりが自分たちの役割を見出す、②チームで注目すべき自分たちの役割を特定する、③自分たちの役割の価値を整理する、の3つの手順を使う。すべての情報をまとめようとすると無難になるので、迎合せず、ユニークな表現を目指す。
○未来の風景を描き出す
・急速な技術の進歩に加え、様々な価値観が受容される現代社会では、いろいろな分野を越境した人が共創しつつ、社会の中で様々な試行錯誤を行い、未来の可能性を拡張する活動が重視される。必要なのは、一人ひとりが自分らしさを発揮していける未来の風景。
・「未来の社会像」を土台に、その社会的背景の中に様々な人の生活や自分たちの活動などをプロットしていったものが、理想的な未来の風景。理想的な姿の構造を捉え、理想的な姿を抽象的にイメージし、未来の風景の構図を決定して、ビジョンマップを描き出す。
・ビジョンマップを一つの文脈、利用用途に限定して考えるのはもったいない。まずビジョン本位で伝えたい内容を発想し、描き出す。つくった後、様々な用途が生まれることもある。未完成な印象の手描きの不安定な絵の方が新鮮かつエモーショナルで、勢いが感じられる。
○未来の自分たちを語り合う
・人はストーリーを聞くと感情を揺さぶられ、話の中身に没入できる。ビジョンもストーリーとして語ることが必要。ストーリーの中に独自の意味を込め、解釈の余地を残し、周りの人が関われる余白を作る。「一人称」で自分ごととして感情豊かに情報を語ると躍動感が出る。
・ビジョンをもとに様々な人が集い、自分ごととして語り合うことは、単なる情報共有と異なり、参画する人たちの意識に具体的な未来像を深く刻むことができる。同じストーリーを共有することで、同じ物語の登場人物として互いを認識し合い、仲間意識を持てる。
○試しながらアップデート
・変化していく環境や社会性、自分たちの意識に合わせてチューニングするため、ビジョンのアップデートが必要。時として、忘れていた大切なことを思い出させてくれる役割も持つ。ビジョンと現在の姿を照らし合わせると、活動そのものの価値を高めることにもつながる。
・①ビジョンを生かす施策の検討、②活動で得られた学びを「知見」としてとらえ収穫、③落とし込んでビジョンと施策のアップデート、の手順で、単純に課題を解決する姿勢ではなく、個人と組織が共鳴しながら進化していく文化づくりをする。
○共創する社会に向けて
・ビジョンづくりでは、ビジョンを神聖化しない(作り直してもよい)、自分たちの納得を重視する、考えていることを可視化する、伝統を尊びながらも習慣を疑う意識で臨む、実践とふりかえりの両輪でビジョンを育てる、という考え方や姿勢が重要。
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かなり具体的な経営理念・ビジョンの作り方や活用について解説されている。文調はやさしいが、正直内容の難易度はかなり高いと思う。本気で組織づくりをしたい、ある程度の規模以上の経営者やチームリーダーなどにおすすめしたい。
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・自社でビジョンミッションを策定するワークショップの設計を行っており、他社はどのようなアプローチをとっているか参考とするために手に取った一冊。
・デザイナーに限らず誰もが創造性を発揮できるアプローチがデザイン志向であると私は思っているが、デザイン志向=デザイナーの考え方、と冒頭で記載されており、著者の理解に少しがっかりした。
・組織でビジョンを考えるapproachや、策定したビジョンを振り返る手法が記載されており、自組織でビジョン策定のワークを実施する際のひとつの参考になると思う。
・ビジョンマップのテンプレートはこれまで整理されたものをみたことがなかったので、すぐに参考にできるように近くに置いておきたいと思った。
・ビジョンの焦点を当てた書籍であるが、ミッションやバリューについても言及があるとよりよいと思う。
・ビジョンが境界を越えて繋がりあうためのバウンダリーObjectとなる ビジョンを掲げることで様々な人とつながりコミュニティを作ることができる。➡こういうコミュニティを作りたいと、巻き込むためにビジョンを設計するという発想は大事だと思った。
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ビション作りのお作法を説明。ステップ6に分けて解説。
正解がない時代がとうかに関わらずステップ1の「自分たちらしさを探索する」は必要だと思う。起業時は当たり前のように全部やっているんだと思う。比較的大きな企業がビションを失っていると思うし、実行出来たらそれなりに機能しそう。
ビションマップみたいに分かりやすいイラストなんかはチープに見えるかもしれないが、一番効果がありそうです。