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今年の文化祭も、何かが起こる…??
複数の生徒の視点から語られる文化祭の裏側。主人公は、誰からも信頼されるキラキラ女子の市ヶ谷さんだと思っていたら、「あら、実はその子がメインだったの?!」という展開に驚き、さらにその裏で画策されていた事実に驚き…
視点がぐるんぐるんと変わって、ジェットコースターのようなストーリー展開に惹きこまれた。
164ページという短さの中に、こんなに二転三転する展開を詰め込めるのかと驚くほど。
サラッと読める、かつ、読み応えのあるお話を求めている方におすすめ。
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毎年、生徒の誰かがサプライズを起こすことが慣例となっている八津丘高校の文化祭。
2年前、ゲリラライブで人が殺到し教師がケガを負ってしまった。その様子はSNSにアップされて炎上、ニュースにも取り上げられ大問題に。
しかし、今年の文化祭初日。まるで宣戦布告をするかのように2年前の文化祭ポスターが学内掲示板に貼られている。
文化祭実行委員の市ヶ谷のぞみたちは生徒達に話を聞きにまわるが……。
高校の文化祭というか学園祭っていつもと少し違う雰囲気で楽しいよねってなった。そこまでの準備だったりクラスや部活などでの出し物とか。青春だなぁ、懐かしいなぁ、もう戻れないキラキラしたときだったなぁと思いながら読んだ。
2年前に起こった事件。そのときのポスターが早朝の掲示板に貼ってあり、その犯人を探すことになった市ヶ谷のぞみちゃん。学校の中でも美人だし、友達も多いし教師からの信頼も篤い。自分に自信がある女の子が、犯人探しの見回りをすることになる。
でも、こののぞみちゃん。いい子だけど、何か文化祭で起こってほしいと思っている。だから、教師より先に犯人を見つけて応援するつもりでいる。
こののぞみちゃんがすごい。こういう人って、自分に自信があって、なんでもうまく立ち回る。それって、社会に出てもそういう人いるよなぁって思った。そして、私はすごく苦手だ。そういう人。高校時代でいうとクラスカーストの上位に君臨しているから、悪口も言えない。
そののぞみちゃんと一緒に見回りをする佐竹ちゃんも個性的な子。少し何考えているのかわからない女の子だけど、意外に頭の回転とか考え方とかはのぞみちゃん以上だった。
しかし、この文化祭を通してのぞみちゃんは成長したんだと思う。初めての挫折というかなんというか。ごめん、私は意地が悪いので「ざまぁみろ」と思ってしまった。自分に自信があって推理も冴え渡ったけど、それより先に佐竹ちゃんが見破っていたし、あなたが推理いた結果とは違っていた。好きだった男子も別の子とにこにこだし、もうざまぁみろって気分。
でもさ、高校生で挫折を経験できて良かったじゃん。これが、社会人になって何年もしてから挫折だといろいろ拗らせる気がするのよ。
文化祭なんてもう遠い過去の話だけど、少し過去を戻って楽しく過ごせたような気分にもなった。ゲリラライブ楽しそうだったなぁ。
2024.1.23 読了
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2024-013
主人公の文化祭では、毎年生徒が学校に内緒で何かを起こす。実行委員になった市ヶ谷は、それを阻止するために見回りをするが…
市ヶ谷の今後が気になる。市ヶ谷はきっと人付き合いが得意そうで苦手なんだろうなー。
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前作から続いていたのかと、読み終えたから気付きましたが、前に感じた「探偵役を務める人物の扱いに、より厳しい」が今作にも感じられたように思いました
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学校側の計画にないことを生徒が行うのが伝統のようになっていた高校の文化祭。しかし二年前の文化祭で事故が起こったことを受け、厳戒態勢が敷かれていた。そんな中で、まさしく二年前の文化祭ポスターが掲示されるという事態が。事態を重く見た教師から調査を依頼された文化祭実行委員会の生徒は調査に乗り出す。少しミステリ要素もありの、青春群像劇です。
それぞれの文化祭に対する思いが絡み合い、その裏で起こっている(かもしれない)企み。大きな謎があるわけではないのですが、青春ものとして楽しめました。そうだよね、文化祭とかってある程度羽目を外せるところがあるのが楽しいんですよね。爽やかで、ちょっと苦い読み心地です。
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図書館の新刊の棚で見つけました。題名に私の好きな文化祭が入っていて、印象的でした。
内容的にミステリーとするには弱く、それでいて青春ものとするのも難しい、ジャンルが絞れない作品だと思います。
やはり中高生向きだと感じました。ということは、お若い方には読みやすいということになります。
私の年齢だともう少し読み応えが欲しかったですが、さらっと読める作品をお探しならピッタリかと思います。