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後半になるにつれ、インパクトは抑えてられていってる気がする。ただ、受賞作をまとめて読める意義は大きいと思う。収録作品は含めた本はほぼ絶版だし。未収録作品があるようなので、短編全集としていつか再刊してください。ついでに大賞受賞作全集もお願いします。
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しばらくホラーから離れていた時期の受賞作なので「鼻」以外は初読。
バリエーションが出てきたなって感じ。しかし、「穴らしきものに入る」のナンセンスさはすごい。
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日本ホラー小説大賞・短編賞 受賞作を集めたアンソロジー、2冊目。
収録されているのは、以下の6作品。
・吉岡暁『サンマイ崩れ』(2006年・第13回)
・曽根圭介『鼻』(2007年・第14回)
・雀野日名子『トンコ』(2008年・第15回)
・田辺青蛙『生き屏風』(2008年・第15回)
・朱雀門出『寅淡語怪録』(2009年・第16回)
・国広正人『穴らしきものに入る』(2011年・第18回)
『サンマイ崩れ』は、作品としての出来は良いが、短編としての勢いが弱く、あまり記憶に残らない。
『鼻』は、テキストが刺激的で展開もなかなか。個人的な欲を言えば、刑事側をもっとまともな人物にして、対称的な視点で魅せて欲しかった。
『トンコ』は、「出荷される豚視点の物語」という設定自体は面白いのだが・・・や、ホラーじゃないよね?
『生き屏風』は、"妖鬼"と"屏風に憑いた霊"との語らいを静かに描いた一作・・・これもホラーではないね。
『寅淡語怪録』は、その土地の怪談を集めた"寅淡語怪録"に収録された逸話の真相を追う話。結末は面白いが、そこに至るまでの展開に繋がりが薄いのが難点。
『穴らしきものに入る』だが、この荒唐無稽で勢いで描き切る話・・・好き。やはり短編は勢いが大事。読了後の「自分は一体何を見せられたんだろう」感が良き。ただ作品としての満足度はそこまで。
今回は全て初見。一番良かったのは、敢えて言えば『穴らしき~』かな。とはいえ、前作「集成1」に収録されていた『玩具修理者』には及ばず。
別の作品を読んでみたいと思えたのは、曽根圭介氏かな。またどこかの機会で当たってみよう。