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館もの。クローズドな変な建物で起こる参加者の死。
果たして犯人は?探偵は?助手は?
図解もあって読みやすい。
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「建築学こそがあらゆる科学の頂点に立つものであり、すべての世界は建築学にかしずく。」という傲慢なポリシーを持つ天才建築学者・驫木煬。
彼自身がそのすべてを込めて建造した"眼球堂"に招待された数学、物理学、精神医学、芸術等々の分野での天才たち。招待の目的は驫木のポリシーの正しさを証明し実感させるためでしたが、その驫木自身を皮切りに、彼らは一人また一人事件に見舞われていきます。
大好きなメフィスト賞受賞作であり、タイトルから勝手に「館もの」であるのかなと推測してワクワクして、文庫化を心待ちにしていましたが、その期待は裏切られることはありませんでした。
とはいうものの、実を言うとクライマックスに至るまでは、星の数はせいぜい、限りなく3に近い4つかなと言ったところ…
最初の事件が起こった直後に、関係者一同が話し合いをするのですが、そこのやり取りで変に緊迫感が削がれたように感じられ、そのモヤモヤ感を中盤まで引きずったことと、探偵役であろう放浪の数学者・十和田只人があまりにも主張なさすぎるように思えたことが原因です(あくまで個人的な感想ですが、もちろん)。
ところがラスト30ページ。これがめっぽう面白かった。「ちょっと今までに読んだことないぞ!」と思わされました。どんなところがを説明するとネタバレになってしまうのが本格ミステリーのつらいところ。
ただ、このラストを読み終えた今や、読んでいる途中に感じたネガティブな評価はいっぺんに吹っ飛んで、評価は「星5つです!」となったわけです。
そして、自信を持って断言できます。このシリーズ、続けて読みます。
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2016/9/22 アミーゴ書店HAT神戸店にて購入。
2017/10/20〜10/31
初の周木作品。第47回メフィスト賞を受賞したデビュー作。タイトルからして、変わった館を舞台に展開される作品であることは自明であったが、これほどとは!流浪の数学者、十和田只人と十和田につきまとうルポライター陸奥藍子のペアのキャラも良い。綾辻さんの「館」シリーズと森博嗣さんのS&Mシリーズを組み合わせたような何ともミステリ心をくすぐる作品である。館シリーズの続編も楽しみであるが、他のシリーズも是非読んでみたい。
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本格ミステリィの潔さを味わった。
理系アンド館ミステリィの堂シリーズ第一作
第47回メフィスト賞受賞作。
建築学原理主義というか至上主義みたいなのは、なんとなく説得力があるようなそう言われるとそうだよなぁというか、それを言うなら他の学なくして建築学は成り立たないとも言えるというか。
今作ではどうやって殺したのかが主眼になっている。
それにしても善知鳥神の正体を見誤ってしまったのは不覚だった。
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森博嗣さんの「笑わない数学者」を懐かしく思い出しました。
思えば十余年前、あのトリックに瞠目していた少年君が、眼球堂が動くのは既定路線、あとは、そこからどうひねって、着地をきっちりさせるか。なんて、擦れたこと言いながら読むオヤジになってしまいました。
ただ、海外の本格、日本の新本格の作品に対するオマージュが強すぎて、独自の個性は、イマイチ見えてこなかったかも。
もう一、二作読んでみないと真価がはかりかねる。
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理数系なのか?密室連続殺人トリック。建物自体に大掛かりすぎる仕掛け…現実離れしすぎててイマイチだった。平たい文章で誰にでも読みやすいが奥行きが感じられないし、身近な恐怖として登場する人物描写もなくて人間味が薄い、イマイチ好きにはなれない。
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2016/12/18
2日で読んじゃった(笑)面白かった
やっぱり密室とか建築物(館ものとはいわないよ)はありえないからこそ面白い
読者への挑戦?もあって嬉しい
塔が下がるのだと思ってました(小並感)
あやーうまい、絶妙に晒されたヒントと隠された真実
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あらすじと帯の森さんの言葉に惹かれて購入。
面白かった。分厚いのにすいすい読めました。
眼球堂という奇怪で完全なるクローズド・サークル。
建物の図面や説明もあって、体験してみたい、入ってみたいと思いました。が、あんな建物に閉じ込められたら狂いそう。
そんな眼球堂で次々と襲われる天才たち。
トリックに驚き、その裏の真相にやられました。
引っ掛かりは作中に何度もあったのに!
なぜ気づかなかった!なぜ気づかなかった!!
楽しい悔しさをありがとうございました。
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綾辻行人さんの館シリーズを彷彿とさせる作品。
リアリティよりこうした驚かせてくれるトリックはやっぱり好きだな。
探偵役の数学者・十和田と助手役のルポライター・陸奥とのやり取りがグズグズしているのは如何なのか…、やたらと学者らしい専門用語満載なのはわざとなんだろうな…などと思いながら読み進めると、最後にそう来るとは。
シリーズ作品という先入観があったので予想してもみなかった。
だが当初はシリーズ化する予定はなかったらしいので、だったらこういう結末もありなのか。
それにしても読み終えると、この作家さん、綾辻さんがお好きなのかな、と改めて感じる。
第二作は一体どんな設定なのか、別の意味で興味が湧く。
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王道館ミステリ。トリック自体はなかなかおもしろかったけど、違和感を感じる点も多々あり。第一の事件の死体が結局○○だったってのは…私は嫌ですねえ^^;
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本格系を何か読みたいなと思っていたときに出会った。
奇怪な建築物、集められた天才たち、クローズドサークル、不可能と思える事件の数々、そして真相、真相と、途中からページを捲る手が止まらなくなった。面白い。読み終わった後冷静に考えると違和感あるような、ないような。
シリーズのようなので次の作品も読みたいな。
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メフィスト賞受賞作。数学者が探偵役に据えられておりちらほら数学の話が出てくるが、本筋にはそれほど関係ない。アレがアレするのは慣れている読者なら気づけると思うが、それだけでは全容を解明できず、よく寝られていると思う。一部ネタバレを食らった状態で読んだのだが面白かった。まさにタイトルにふさわしい館ものだった。
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おもしろかった。小説ならではのダイナミックなトリックで良いと思う。昔読んだ森博嗣の小説を思い出した。
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荒唐無稽なトリックだが、それも本格ミステリと言える。
トリックの一部は察しがついたが、やはり全部を見切るのは難しい。最後のどんでん返しも気づけなかった。
最後のどんでん返しは、やや禁じ手な気もするが、それもミステリの一つの手法とも言える。
久しぶりに気持ちいいくらいのミステリらしい本を読んだ。
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【あらすじ】
放浪の数学者探偵、降臨!
"堂"シリーズ文庫刊行開始!
新たな理系&館ミステリ。シリーズ第一作
神の書、"The Book(ザ・ブック)"を探し求める者、放浪の数学者・十和田只人(とわだただひと)がジャーナリスト・陸奥藍子(むつあいこ)と訪れたのは、狂気の天才建築学者・驫木煬(とどろきよう)の巨大にして奇怪な邸宅"眼球堂"だった。二人と共に招かれた各界の天才たちを次々と事件と謎が見舞う。密室、館、メフィスト賞受賞作にして「堂」シリーズ第一作となった傑作本格ミステリ!
【感想】
彼に勧められて読んだ本。分厚くて難しそうだなあって思ったけれど、第一印象は森博嗣と綾辻行人をミックスした感じだなと思った。数学者である十和田とそのおっかけをする藍子、そしてその数学の専門的な知識がどんどんと並べ立てられていくところから森博嗣的要素を感じられた。そして、眼球堂のダイナミックかつ巧妙に建てられた不可思議な建築物、そしてほこに住む変人な主から綾辻行人的要素を感じられた。そして、そこで起きる殺人事件。最初の事件はあまりにも衝撃的すぎた。そしてどんどん増えていく謎。その後何となく予想していた展開に進んでいったものの、それからどう進んでいくかは全くわからず、ただただ読み進めていくしかなかった。十和田と藍子のコンビはいいなと思った。でも最後、事件のトリックと犯人がわかった時、トリックはもうすごいとしか言いようがなかった。犯人はわたしはずっとわからなかったので、そうだったのか…とため息をついた。そしてエピローグ。これには十和田先生の洞察力に尊敬の念を抱いた。まず神が男の人だという先入観が間違っていた。藍子があの天才建築家の子どもだった…?そしてこの事件を操っていた張本人だった?最後にこれほどのビッグサプライズが来るとは思わなかった。でも、これからどうなるか、どんな事件が起こるのか、それに二人がどう関わっていくのかが、すごく楽しみだ。