投稿元:
レビューを見る
新潮文庫から出版社が変わって、推理カルテⅣを持っているのに、気付かず買ってしまった。
完全版で最後に書き下ろし掌編がつくが、ほんの数ページ。
新潮文庫のは読んでだいぶ経っていて内容をほとんど忘れていたのでまた読んだが、天久鷹央シリーズはこのような短編集より、長編の方が面白い。
投稿元:
レビューを見る
今回は天久鷹央とコンビを組む小鳥遊医師が大活躍をする回だった。
空手三段の腕前を何度も披露し、仲間の命を救う。
これまでの作品とは違うスリルを味わえた。
今回は、こんな病気があるのかと驚く症例が登場した。
自分はそのような人間に出会ったことはないものの、存在するのならきっと、辛い思いを経験したことがあるのだろう。
自分が何かできるとも思わないし相手もそれを望まないかもしれないが、いざ出会ったら寄り添えるような人間でありたいと思った。
投稿元:
レビューを見る
短編3本どれも一捻りありで面白かった。最初の腹痛&喀血はオチがよくてクスリ。こういう緩めのオチ好き。
あとの2本はちょっと切ない読後感。今まで副題はあまり気にしてなかったけど「悲恋」になるほどなあと。書き下ろしらしい掌編も本編にマッチしててよかった。
投稿元:
レビューを見る
面白かったです。
「悲恋」をどのように捉えるか、それはそれでまたいろんな受け止め方があるかと思いますが...
頑張れ、小鳥遊先生!
投稿元:
レビューを見る
「迷い込んだ呪い」
呪いにかかり。
どれだけ検査しても異常はないというのに、重要な場面で毎回症状が現れれば大金を払ってでも縋り付きたくなるだろう。
能力の有無は結局分からないままではあるが、これだけ人の心に上手く入り込む事が出来るのは才能としか言えないな。
「ゴミに眠る宝」
本物はどこに。
もしかしたらと音が聞こえただけで冷静さを失い現物を手放してしまったら、どれだけ普段は有能でも終わりだったろうな。
壊れてしまった心を埋めるように造り続けた作品たちと眠る場所へ、最悪な形であったとしても帰れて良かったのかも。
「瞬間移動した女」
元恋人の存在。
罪を背負いたくないがあまりに勝手な行動をとったからこそ、事件は複雑化し重要な部分が消え去ってしまったのだろ。
身体の性別が違うと知った時に受け入れることが出来ても、心の底から全てを受け入れて生きるのは難しいことだろう。
「想いよ届け」
手紙に託した。
あの場面で気付いた瞬間に取り乱す事なく、冷静に答えを口にした後に傷ついた心のケアまでしたのだから十分だったろ。
どれだけ頑張って講座を続けたとしても、本人に変わりたいという想いがなければ少しも成長しないままではないのか。
投稿元:
レビューを見る
今回は遺体が瞬間移動した!?という謎。今回は純粋な医療ミステリー色は薄く、本格探偵推理ものの感覚で楽しめました。