紙の本
勉強になりました
2024/03/06 10:41
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投稿者:Jung - この投稿者のレビュー一覧を見る
長屋王という名前は知っていても、長屋王の変やそれに至るまでの過程はよく承知していなかったのですが、この本を読んでよく分かりました。長屋王の死後の藤原氏の状況には驚きました。
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皇族と藤原氏。それぞれの謀略が交錯するとき、古代史上最大の闇が浮かび上がる。藤原不比等の四人の子がもたらすのは繁栄か、破滅か。〈解説〉木本好信
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奈良時代が面白い、と言っていた僕としては、正にドンピシャの作品である。その通り、非常に面白かった。が、またやってしまった。これを読む前に、藤原不比等を主人公にした作品を読むべきだった。早速、購入したけど、少し間をおいて読もう。
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『続編はどうしようかな~』、と思ってたんだけど、やっぱり気になって。受験用の勉強のご多分に漏れず、聞き覚えがあるのは、主要人物や政変の名前と、大体の順番くらい。具体的な背景とかはほぼ無知だから、内実を知る楽しさが大きかった。となると、三部作完結編となるであろう次作も、当然のこと気になる訳で。
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日本史で習ったはずなのに、それも遠い昔となれば、なんで藤原氏は天皇家と深く繋がってるんだっけと、訳がわからなくなっていた。この本の前に永井路子の「この世をば」を読んだので。 そして、遡ってみて、家系図を見て、そうだったなと、微かに思い出し。 本を読んで、理解できないことを調べて、頭を柔軟にしておこう。
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藤原不比等の四人の息子、武智麻呂、房前、宇合、麻呂の代の物語。藤原家がさらなる権力を得ようとする。そこに立ちはだかるのは長屋の王。
橘三千代とその娘安宿部姫が入内する一条天皇も、藤原氏の一族に翻弄される。
歴史の通りと言っては元も子もないが、結末はやはり驚く。
この時代がますます面白くなってきた。
続編はまだある。
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スリリングな歴史群像ノワール。単行本で一度読んだものを、文庫化を機に再読。大傑作『比ぶ者なき』の続編。前作の主人公藤原不比等の息子四兄弟、武智麻呂・房前・宇合・麻呂と長屋王の政争を描く。前記の五人に加えてさらに、聖武天皇、光明皇后、橘三千代、元正上皇といった面々が歴史のプレイヤーとなる。血こそ流れる分量は少ないものの、それぞれがそれぞれの思いと目的を胸に、嘘をつき、騙し騙されしつつ物語がダイナミックに動いていく、という意味ではこれもまた馳ノワールではないか。史実を元にしている上に、再読なので、事の顛末も結末も知っているのに、これからどうなるのか、これからどうなるのか、という興味、応酬される腹に一物を持つもの同士(中にはまっすぐな人物もいるのだが、そういう者 は食いものにされる)の台詞の妙が面白くて面白くて、巻を置く能わず、夢中でほぼ一気読み。
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奈良時代初期の藤原四兄弟と長屋王の対立を描いた歴史小説。
長屋王の変は史実としては知っていましたが、本作は変への房前不関与説をとっているのが珍しかったです。
それにしても四兄弟の天然痘での全滅は、平安時代の兼家一族の道長以外の興亡とあまりにも類似していて恐ろしいです。
前作「比ぶ者なき」の不比等に続いての作品で、この後に藤原仲麻呂の「北辰の門」が続くので楽しみです。
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藤原不比等の四人の息子たちの物語
奈良時代の話
物語は藤原不比等が死去し、聖武天皇が即位するかしないかのあたりから始まります。
澤田瞳子さんの月人壮子を以前読んでいて(本書よりも少し後の話)少しだけ(ほんの少しだけ)予備知識がありましたが、現代の日本人達とは全く名前の音が異なり、中国の武将の方が覚えやすいと思える登場人物達の名前・・・
私の勝手なイメージでは藤原不比等は絶大な力を持っていたが息子達は四人でなんとか頑張って藤原氏を盛り立てていたのではと思いきや本書は全く異なる、権謀術数ひしめく宮廷劇!!!
誰が誰の仲間で誰を信じられるのか?
物語のスピード感はドロドロしした煮え切らない前半と、吹っ切れた途端に豪速球の後半でした!!
前後逆にはなりますが、同作者の『比ぶ者なき』も読みたいと思います!!!