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バイオ仕掛けのメシア譚。すかすかとエピソードが続き、本当にややこしい論争や問題をするすると場当たり的に解決する。ご都合主義や、葛藤の割愛はゲームかあらすじを読んでるようだ。もっともみっちり書き込んだら、この3倍くらいボリュームでたかも。あっさり読むために割愛や省略を繰り返した著者の演出は評価する。アイディアは壮大ながら猛烈な一本道で突き進み、なんだか矮小なエンディングへ落ち着いた感触は否めない。とはいえ、最後まで読ませた。全員が個人主義者で、強烈に突出した個性もあえて描かなかったため、感情移入はしづらい。作者も狙ってなさそうだ。とことんドライな人間が、救いを求めるのか。それがなんだか、不思議。
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あー…微妙でした、正直。行きつけのサイトさんで取り扱ってたので興味が出て買ってきたのですが、ちょっと受け入れれませんでした…(苦笑)。発想は面白いと思うんですけどね。
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ヒマラヤの氷河湖が決壊して約5000年も昔に作られた舟のようなものが発見される。
古代の謎を繙く重要な何かが入っていると考えられたが、出てきたのは大量の蓮華模様の木簡のみ。
これらはいったい何を意味するのか・・・
といって考古学でも史学でもなく、話は生物学に突き進む。
自分勝手な登場人物がわらわら出てきます。
著者の前作(シリーズではない)、「神様のパズル」の方が好みでした。
090118
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題名:メシアの処方箋
作者:機本伸司
出版社:角川書店(ハルキ文庫)
ヒマラヤの氷河湖が解け始めた近未来。
地球温暖化が進んだ結果だった。
ヒマラヤの下流の村や町を氷河湖が決壊した土石流から守る為にダムが作られた。
このダムの管理を勤めていた彼は、仕事をしてる時に氷河湖が決壊。
土石流から逃げようとしたが捕まってしまった。
その時丸い木のような物につかみ一命を取り留めたが、その丸い木のようなものは、舟の穂先だった。
ノアの方舟なのか?
考古学の調査隊が入り内部を調べると、発見されたのは大量の木簡。
不思議な蓮華模様が刻まれた木簡は、当初文字なのか絵なのか判断が出来なかったが、それはDNAの塩基情報かもしれないと解った・・・。
方舟のような舟は、5000年前と判明。
起源は、インダス文明より古い。
この舟は、何のために高地の氷河湖で眠っていたのか?
木簡に秘められたメッセージとは?
超古代文明の人は、何を伝えたかったのか?
考古学・遺伝子工学を舞台に書いたライトノーベルです。
映画「神様のパズル」を見た人いますか?
「神様のパズル」では、宇宙を造るがテーマでした。
この作品では、遺伝子工学を使い人の遺伝子を操作して「救世主?」を作ったがテーマです。
ある程度詳しく書いてるので軽い物語とのギャップが激しい作品です。
個人的にはこういうSFは、好きですね
ついて行けそうな人は、読むのもいいかもです
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生命倫理と救いがテーマの作品です。
それなりにキャラクターは立っていると思います。
2012.10.26追記
読み直して思ったのは、語り役≠主人公であるということ。
そうでないとあまりにも語り役が情けない。
前作「神様のパズル」と同様、文章は読みやすい。
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救世主(?)を「作る」過程が楽しい。登場人物の個性とか生まれてからの色々は無くてもいいよね、という感じです。
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ハルキ文庫は本当に表紙をどうにかしたほうがいい。
時間の経過がつかみにくいとか、
登場人物に思い入れができない少なくともロータスにはもうちょいカリスマ性がないとダメだろうとか、結構中だるみが激しいとか。
あまり集中して読めなかった残念な1冊。
『パタリロ!』という漫画の中の『フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン』という短編を思い出した。
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ちょっと前に読み終わっちゃったんであんまり覚えてないけど、なんか最後のほうが微妙だったなぁ。。序盤はやたら専門的な薀蓄(きらいじゃないけど)がおおくてなんともいえなかったわ。
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氷山から見つかった古文書を解読して、奇形の子供を作る話。。
内容はだいぶでしたが、とくに最初らへんのメールのやりとりとかが好きです。
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僕には少し難しかったように思う。結局何だったんだ?主人公の存在意義がよわからなかった。また読み返します…。
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ヒマラヤの氷河湖の決壊から発見された古代の方舟。
中から見つかったのは大量の木簡。
不思議な蓮華模様に秘められたメッセージとは?
氏が示した解に、タイトルに、やられた感たっぷり。
悩める者達よ、買って損は無し!(←なんて宗教色なセリフ?!)
科学の信徒よ、買っておくべし!(←断言?!)
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作者が後書きに書いている通り
「神なき救いの物語」
多少ご都合主義…なところはあるが、
救世主伝説?とバイオテクノロジーを組み合わせてるのが
面白かった。
ロータスの、自分たちが謎を解明しなければ
謎は永遠に謎のまま、権力者に隠されてしまう、と言うセリフが
深いと思った。現実のニュースだって、
謎が謎のまま、ってことたくさんあるから。
あと、救われる側は救う側を救世主と思っているが、
救う側にとっては救われる側こそ救世主、というのも
深いな、と。
誰かを、何かを救ったり守ったりすることで、人は魂の救済を得る、
ということだと思うんだけど、わかる気がする。
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チベット山奥から「救世主を作るための遺伝子情報が書かれた木簡」が見つかったから、作ってみようぜ!…という話。
果たして現代に生れ落ちた救世主は何を語るのか!?
この作者の作品の中では、一番「つかみ」がいいと思います。
主人公がヘタレなのはいつも通りです。
救世主をどう解釈するか、というのは読者によりけりだと思うのですが、この作品の解はなるほどなぁと感心しました。
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全体的にテンポが良くて飽きない。
専門用語は飛ばし読み。
面接で「最近読んだ本は?」って聞かれて、テンパって「めっ、めしあのしょほうせんですっ」って言ったのは良い思い出。
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初めての作家さんでしたが、面白かった~。
氷河湖決壊で出てきた舟には蓮華模様が印字された木簡が。
教授指導の元に調査を開始したものの、別の教授が乗り込んできて
調査権限を独り占めしようとする。
主人公と怪しい仲間によって導き出されたに戸惑いつつも
倫理を超えて生命を作り出そうと神の領域に踏み出すのだが・・・
オーパーツにゲノムに生命倫理と好奇心のぶつかり合い。
こういうの大好きよぉ~