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シリーズ3作目にして完結編。正直1作目があらゆる面でバランスがとれていた傑作だったので続編も期待していたのだが尻すぼみになった印象。
好みの問題なのだろうけど、まず無駄な恋愛要素が多く感じた。とりわけメアリとホームズに関してはちょっと…。
また、モンスター娘たちや女性の活躍を描きたいのはわかるのだけど、そちらを立たせる為に元ネタのある男性キャラたちが揃いも揃って無能にされている。今作に至ってはホームズはタイトル通りずっと囚われたまま何も活躍せず終わるし、モリアーティ教授というビッグネームを登場させたのにも関わらず、ただ偉そうにしてるお爺ちゃんという印象以外何もなく、あげくの果てにモラン大佐やドラキュラ組、レイモンド博士と共に雑に退場させられる始末。
事件についても規模が大きくなりすぎた結果、無理矢理というか大雑把な解決となっていた。シリーズ物の宿命で仕方のないことなのだろうが、この点もやはり1作目の規模感が丁度よかった。
〈アテナ・クラブ〉の面々はそれぞれ個性がありキャラクターとしてとても魅力的だったので、全体的に尚更もったいなく感じてしまった。
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シオドラ・ゴス『メアリ・ジキルと囚われのシャーロック・ホームズ』読了。19世紀ゴシックホラー作品の「モンスター娘」の冒険譚シリーズも3作目にして完結。本編のメアリとその仲間たちの活躍も然ることながら合間合間に劇中人物たちが茶々を入れる姦しい幕間劇も実に楽しい。完結が名残惜しい。
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はいはい、完結編も面白かったですよ
本書は19世紀初めのヴィクトリア朝時代に発表された古典文学を元にした登場人物たちが大活躍する物語なんですが、主要な登場人物のうちいったいどのくらいがオリジナルなのかな?なんて考えながら読んでたんですね
で、解説読んだら…
全部かよ!っていう
主要キャラクターは全部引っ張ってきたキャラかよ!すごいわ!
しまいにゃヴィクトリア女王まで登場させてるし
それもそのはず(解説によると)作者のシオドラ・ゴスはなんとボストン大学で英文学の博士号を取得した才女
ヴィクトリア朝期の文学についての論文まで書いてるし
そりゃ詳しいはずだわ
はい、そんで中身ね
本作はね主人公のメアリがなんかちょっとやな奴なんよね
論理的に、論理的にって思うあまりにちょっと冷たくて付き合いづらい感じにどんどんなってくのよ
シリーズをこれまで読んできたこっちとしては、なんか悲しくなってきちゃうんだけど…
最後に感情を爆発させるための布石だったのか!
無理に無理を重ねて最後の最後に素直になーる
ちっくしょうやられた!
ありがとう(ありがとうなのかーい)
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ヴィクトリア朝ロンドンに集うモンスター娘たち<アテナ・クラブ>シリーズの完結編。ヨーロッパから帰ってきた<アテナ・クラブ>の面々だが、行方不明となったメイドのアリスとシャーロック・ホームズを探すことになる。その陰にはモリアーティ一味の大英帝国を揺るがす陰謀があった。
今作では全作で登場したラスボス感たっぷりの<錬金術師協会>の女性会長(マダム・プレジデント)を上回るラスボス(彼女の元上司?)が登場する。果たしてメアリたちは二人を救出できるのか?
シリーズの中でも、今作が冒険活劇色が一番強いように感じた。できれば続編を書いてほしい。
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表紙イラストの帽子の被り方はこれで合っているのだろうか?リボンが顔の前に垂れて邪魔そうw
ルシンダ、ローラ(ごめん誰だっけ)、アリスも共闘してメンバー勢揃いだけど、女王を救っちゃったらそれ以上派手な事件は難しいわな。
ベアトリーチェに彼氏が出来るのはいいけどメアリとシャーロックはなんか違うだろうと思ってしまう。べつにホームズオタクではないけど。むしろ原典読んだことないんだけど。
あとメアリ以外と人の話聞いてないね?元はお嬢様だから頑張ってるとは思う。